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異動したてで!? 検察官が調書の読み上げ 東京地裁の裁判員裁判

2010年05月09日 15時08分47秒 | 検察=国民の自由を規制

ニュース:事件

異動したてで!? 検察官が調書の読み上げ 東京地裁の裁判員裁判

2010.4.19 20:45
このニュースのトピックス:自殺

 東京地裁で19日に開かれた裁判員裁判の初公判で、弁護側が証拠採用に同意していない供述調書の一部を、検察側が誤って読み上げる一幕があった。裁判長は同意していない部分について証拠排除とした。

 読み間違いがあったのは、東京都内の病院で昨年7月、自殺未遂で意識不明となり入院中だった息子=当時(40)=を刺殺したとして殺人罪に問われた無職、和田京子被告(67)の初公判。検察側が証拠として息子の妻の供述調書を読み上げたが、息子の経済状況に関することで弁護側が同意していない部分が含まれていた。

 弁護側の指摘で間違いが発覚。裁判長は証拠排除とすることを決め、法廷で裁判員に「さきほど読み上げた部分は証拠ではありませんでした」と説明した。

 東京地検によると、初公判を担当した検察官は、3人全員が今月異動してきたばかり。法廷で読み上げた調書は前任者が作成していた。東京地検は「事務的なミスだと思われるが誠に遺憾。今後、原因を究明し、再発防止に努めたい」としている


佐藤優が分析する「インテリジェンスと陰謀論」の境界線(後編)

2010年05月09日 13時25分58秒 | 検察=国民の自由を規制

「偽りの物語」に踊らされれるな!


佐藤優が分析する「インテリジェンスと陰謀論」の境界線(後編)

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前編はこちら

●核心にアクセスできない二級エリートたちの罪

──では、「物語」の作り手に、共通した特徴があるとすれば、それはなんでしょうか?

佐藤 一概には言えませんが、"二級のエリート"に多いのではないか、という気はしています。ものごとの舞台裏をある程度はうかがうことができるのだけど、核心情報にはアクセスできない。そこで真実を知って納得したいという欲求を満たすため、「こうであるはずだ」という結論へショートカットしてしまう。

──ショートカットというのはつまり、検証の省略ということですか?

佐藤 省略の場合もあれば、回避や怠慢の場合もあると思います。今の世の中、私たちの身の回りには、膨大な情報と知識があります。教育を受けているから、論理的な思考もできる。その気になれば、疑問点をひとつひとつ丁寧に詰めていくことはできるんです。ところが場合によっては、相当な時間がかかることがある。労力もかかるし、面倒くさくなる。そうすると、「自分が理解できない問題について、誰か専門家が簡単明瞭に説明してくれるだろう」という順応の気構えができてしまうんです。そういうところに、陰謀論の付け入る隙がある。

──情報化が進んでも、陰謀論の勢いが衰えないわけですね。

佐藤 それと、陰謀論が勢いを増すのは、やはり社会が不安に覆われる時なんです。

 不安を突き詰めていくと「死」に行き当たります。そしてそれは、必ずしも個人の死だけを意味するわけではない。経済システムは、景気循環を繰り返しているように思えますが、たまに急停止することがあります。私たちは普段、気にしていないけれども、カネと商品には非対称性があるんです。一定のカネがあれば、それでいつでも商品を買うことはできるけれども、商品がいつもカネになるとは限りませんよね。不況になると、人はこのことに気づき、不安に襲われる。なぜならば行き着く先に、恐慌という"経済システムの死"が見えるからです。

 今が、まさにそういう時でしょう。最近の世界経済危機の中で、派遣切りの問題が浮上し、正規社員の人たちも「明日はわが身」という不安を感じだした。すると、「自分の落ち度でそうなったんじゃない。しかし、なぜなのかはわからない。誰か説明してくれ!」となる。そんな欲求が強まっている時代だと思います。


●差別に繋がる陰謀論 十分に警戒すべき


──21世紀になって登場した陰謀論の多くは、アメリカが"主役"になっているように思えますが、その点はいかがでしょうか?

佐藤 スーパーパワーとして突出した存在だからかもしれませんが、アメリカがキーワードとして語られる場合、陰謀論というより、「帝国主義論」というオモテの議論になっているように思えます。

 むしろ陰謀論の標的になっているのは、アメリカの中の「ユダヤ」でしょう。すべては、ユダヤ人が世界征服をもくろんでいるという、「シオン賢者の議定書」【註】の焼き直しですね。陰謀論は往々にして、こうした少数者差別を含んでいます。その点は、徹底的に警戒すべきでしょう。

──では、最後に、陰謀論に踊らされないために、気をつけるべきポイントを教えてください。

佐藤 「わからない」という状態に耐える力が必要ですね。自分が何をわかっていないのか、それを直視することが物事を知る第一歩です。

 それから、良質な文学を読むことは、陰謀論への抵抗力をつけるのにうってつけです。なぜなら文学とショートカットは相容れないですから。物語を途中で端折った面白い小説なんかありませんよね。陰謀論というのは推定有罪、すなわち結論ありきですから、論理の崩れや仕掛けの稚拙さが目立つんです。優れた文学をたくさん読み込んでいれば、バカバカしくて付き合えないと思えますよ。
(取材・文=李策/「サイゾー」4月号より)

【註】20世紀初頭、「ユダヤ人長老たちによる世界征服計画書」という触れ込みで広まった会話形式の文書。ロシア帝国秘密警察(オフラーナ)が、帝国政府への民衆の不満を反ユダヤ感情に向けさせるために捏造したとされる。


satoumasaruinboron.jpg●さとう・まさる
1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、ノンキャリアの専門職として外務省に入省。02年に背任と偽計業務妨害の容疑で逮捕。05年、東京地裁で執行猶予付き有罪判決を受ける。現在、最高裁に上告中の「起訴休職外務事務官」。


「偽りの物語」に踊らされれるな!

2010年05月09日 13時13分23秒 | 検察=国民の自由を規制
社会

「偽りの物語」に踊らされれるな!


佐藤優が分析する「インテリジェンスと陰謀論」の境界線(前編)

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「大量破壊兵器がイラクにある」という誤った情報を
元に、アメリカは戦争へと突入した。

 偽情報で暴走したアメリカ、差別を助長する反ユダヤ主義......人はなぜ陰謀論にハマってしまうのだろうか? 私たちの目に見えない国際舞台の水面下ではいったい何が起こっているのだろうか?

 もはや説明不要であろう、情報分析のプロフェッショナル・佐藤優氏に陰謀論が生まれる過程と、そこに潜む危険性を解説してもらった。

──まずは陰謀論について、基本的な認識からお聞かせください。

佐藤 私は大きな枠組みにおいては、陰謀論的なものの見方を否定しません。「ある出来事の裏に、特定の意図の下に結集した、特定の人的ネットワークの動きがあるのではないか?」と疑うこと自体は必要です。

 例えば、日本の外務省には東西冷戦後、3つの潮流ができました。親米主義とアジア主義、地政学主義です。それぞれの潮流に属する外交官たちは当然、自分の信じる方向に外交を動かそうとする。その潮流が時代とマッチして、力のある政治家や経済人をリクルートした時には、ある幅において、その外交官たちの意図が実現するということはある。このこと自体は陰謀ではありませんが、「見えないところに、見えない動き」があると理解することは、情報リテラシーの上でも必要なことでしょう。

 しかし「ユダヤ人が世界征服を企んでいる」だとか、「世界はロスチャイルド対ロックフェラーの構図で動いている」だとか、そのようなたぐいの話は、決めつけから発した"偽りの物語"にすぎません。

──私たちジャーナリストも取材を始める際、自分なりの「仮説」を立てて取り組む場合がよくあります。その段階では決め付けに過ぎません。それを検証せずに表に出せば、一種の陰謀論になってしまいますよね。

佐藤 そうですね。インテリジェンスにも「最悪情勢分析」という手法があります。CIAのような諜報機関にも、はたから見たら「陰謀論者じゃないのか?」と思えるような分析官が2割ぐらいはいるんです。

 普通の分析官は、分析対象に関する大量のデータをさまざまなパターンで関連付けて、複数の予測を併記します。しかし2割の「陰謀論者」は、それをしない。極端な要素、極端な関係者を抽出して結びつけ、予想し得る中で最も"極端なシナリオ"だけを考えるんです。そうすることで、ほかの分析官とか諜報機関の幹部は、最悪の事態に対する心構えができる。その心構えをもって、客観的な分析作業に取り組めばいいわけです。

 この場合重要なのは、いくら極端なシナリオであっても、客観情報に基づいていることです。客観情報とは、当事者や第三者、マスメディアが発表した公開情報などです。

 ただ、情報を精査してやっているつもりでも、重視すべき情報が排除されてしまって、あえて組み立てた「極端なシナリオ」が暴走してしまうこともあります。その典型例が、アメリカを対イラク開戦に向けて突っ走らせた、「カーブボール」【註】の一件です。

──仮説を否定できない心理に陥ってしまうわけですね。

佐藤 諜報機関も役所であり、そこで働くスタッフは官僚です。官僚にとって最大の職業的関心は何かといえば、出世にほかなりません。自分の出世に都合のいいように情報を選択し、結果的に事実関係をも捻じ曲げてしまう。つまり、無意識のうちに「物語」を作ってしまうんです。

 つまるところ、陰謀論というのは、こうして「物語」を作ってしまう人間の習性から出てくるんじゃないかと思います。
後編につづく/取材・文=李策/「サイゾー」4月号より)

【註】ドイツに亡命後、同国の情報機関を通じ、「イラク政府はトレーラー型の生物兵器工場を運用している」という虚偽情報をCIAにもたらしたイラク人男性のコードネーム。アメリカはこの情報を最大の根拠に、国連などの制止を振り切ってイラク戦争に踏み切った。


satoumasaruinboron.jpg●さとう・まさる
1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、ノンキャリアの専門職として外務省に入省。02年に背任と偽計業務妨害の容疑で逮捕。05年、東京地裁で執行猶予付き有罪判決を受ける。現在、最高裁に上告中の「起訴休職外務事務官」。


今回の一連の報道の在り方の問題を指摘したかったのだ。

2010年05月08日 21時11分37秒 | 検察=国民の自由を規制
2010年1月13日(水) 
郷原 信郎
 小沢民主党幹事長の政治団体「陸山会」による世田谷の不動産取得をめぐる政治資金の問題を取り上げた1月10日のテレビ朝日「サンデープロジェクト」、コメンテーターで出演した私が、「小沢一郎氏からの借入金4億円」は陸山会の2004年の収支報告書に記載されている」と発言した途端、司会の田原総一朗氏は、「ええっ」と驚愕の声を上げ、スタジオ中が静まりかえった。

 多くの新聞テレビで報じられているように、2004年に小沢氏が当時の秘書の石川知裕衆議院議員に渡した現金4億円についてその年の陸山会の収支報告書に記載しなかったことが違反に問われていると、誰しも思っていたからだ。

 ジャーナリストの財部誠一氏からは「4億円の借入金の記載があるというのは衝撃的だ。新聞ではないと報じているではないか」というような声が上がったが、日頃からこの問題について新聞、テレビで解説している新聞の解説委員は、「確認してみる」などと言っているだけで、まともに答えられない。毎日新聞の岸井成格特別編集委員に至っては「捜査の仕方がなんか変だな」と言い出す始末だ。

 まもなく始まる通常国会の焦点の一つとも言われているこの「民主党小沢幹事長の政治資金問題」の中身が、いかにあやふやなものかが露呈した瞬間であった。

指摘したかったのは一連の報道の在り方の問題

 私は、04年の収支報告書に小沢氏からの借入金の記載があるからというだけで、今回の事件の政治資金規正法違反が否定される、ということを言いたかったわけではない。

 まず言ったのは、「検察はまだ強制捜査も何もやっていないし、公式なアクションやコメントは何もないのに一方的にマスコミの側が報じている。その中には、検察の捜査情報がわからないと知り得ないのではないかと思えるようなことが多く含まれている。当時の陸山会の担当者の石川衆議院議員が立件・起訴されると報じられているが、一体何の犯罪事実で起訴されるのか、さっぱりわからない」ということだ。

 その上で、「05年に土地を買ったということになっていたが実際には04年に買っている、04年に土地を買った原資のことが収支報告書に出ていない、だからその点が不記載の違反に問われる、というのが私の理解だったが、実際には04年の陸山会の収支報告書には小沢氏からの4億円の借入金の記載はある。その借入金の記載が小沢氏名義で銀行から借りたお金のことか、個人から直接現金で出てきたものなのか、ということが問題にされているのかもしれないが、その辺の話は公開された情報ではわからない。捜査機関側から直接説明でもしてもらわないとわからないはずだ」。

 要するに、私としては、04年の収支報告書に小沢氏からの借入金の記載があるのに、それでも違反だというのは、マスコミの側が検察の側からよほど詳しい説明を受けているからではないか、と今回の一連の報道の在り方の問題を指摘したかったのだ。

 このサンプロでの「2004年収支報告書に小沢氏からの4億円借入金記載」をめぐる騒ぎを意識したのか、翌日の1月11日の各紙の朝刊では、さっそく、この点についての「検察側の見方、捜査方針」を詳しく報じる記事が掲載された。

 朝日、読売、いずれも、「04年分の同会の政治資金収支報告書では、小沢氏から現金で受け取って同会に入金した4億円(【1】)は記載されず、銀行から小沢氏名義で融資を受けた4億円(【2】)を記載した」という内容を含む記事だった。検察が既に任意聴取をしたという石川議員の供述を詳しく紹介している。

 04年の収支報告書に小沢氏からの借入金4億円の記載があっても、それは、銀行からの融資の分であって小沢氏から受け取った金については収支報告書には不記載だということ、つまり私がサンプロで指摘したように04年の収支報告書に小沢氏からの借入金4億円の記載があったとしても、陸山会側の政治資金規正法違反の成立には影響しないということが言いたいのであろう。

皮肉にも容疑が雲散霧消しかねない説明

 こうした11日の朝刊の記事、とりわけ、関連する金の流れをわかりやすく整理した朝日新聞の記事によって、それまで問題にされてきた「4億円不記載」とはどういう意味で、実際に収支報告書に記載されている小沢氏からの借入金4億円の記載とどういう関係になっているのかが、おぼろげながら見えてきた。しかし、皮肉なことに、これらの記事に基づいて事実関係を整理してみると、石川議員についての政治資金規正法違反の容疑は、ほとんど雲散霧消してしまいかねないように思える。

 両記事に共通するのは、本件に関連する陸山会の小沢氏からの4億円の借り入れには【1】と【2】の2つがあり、そのうちの小沢氏からの現金借り入れの【1】が不記載で【2】のみが記載されている、ということだ。

 では、正しくは収支報告書にどのように記載すべきであったのか。【1】、【2】の2つの借入金があったのだから両方を記載すべきであったとすると、小沢氏からの4億円の借入金が2口、合計8億円あったと記載すべきだったということになる。

 しかし、一方で、両記事は、【2】は【1】の原資を隠すための「偽装」だとの見方をしている(読売の記事は、「以前から陸山会で土地を買う時は定期預金を担保にして融資を受けていたため、思わず借りてしまった」との石川議員の供述を紹介した上、「特捜部は、…石川議員の説明は不自然で、4億円の定期預金と融資は土地取引に関する資金の流れを隠蔽(いんぺい)する目的だった疑いが強いとみて調べている」としている)。

 小沢氏の公設秘書の大久保氏の政治資金規正法違反事件で検察が持ち出したのは「西松建設関連の政治団体名義の寄附は偽装であって実際の寄附者は西松建設」という理屈だった。その理屈によれば、偽装の【2】は除外して、実質に基づいて【1】の4億円の借入金だけを収支報告書記載するのが正しい記載だということになる。

 それなら、偽装の銀行からの借入金4億円を含め合計8億円の借入金を記載することの方が実態に反していることになるのであり、「小沢氏からの4億円の借入金」一口を記載するのは実態どおりの正しい記載だということになる。

 では、同じ4億円の借入金でも【1】と【2】の違いで虚偽の記載になると言えるか。つまり、実際に陸山会の収支報告書に記載されている4億円の借入金の記載は【2】であって、本来記載すべきであった【1】ではないと言えるのか。

 新聞等で、収支報告書に記載されている「4億円の借入金」が【2】の銀行からの借入金であったとされているのは、陸山会側が当初、不動産の取得は銀行からの借入金によるものだったと説明していたからであろう。しかし、それは、今回の一連の捜査の過程で【1】の小沢氏個人からの現金の貸付金の存在が明らかになる前の説明であり、【1】の小沢氏個人からの借入金が存在していたことが明らかになった以上、収支報告書への貸付金の記載が【1】なのか【2】なのか、客観的な記載からは、いずれとも判断し難い。

 しかも、政治資金収支報告書に借入金の記載をするについては、その原資を記載する必要はない。04年10月29日までに小沢氏から現金で受け取って同日の土地代金に充てられたとされる【1】も、同日、銀行から小沢氏名義で融資を受けて陸山会に貸し付けられたとされる【2】も、政治資金収支報告書に記載するとすれば、「10月29日小沢一郎 借入金 4億円」というまったく同じ内容の記載か、それに極めて近い内容の記載である。「Aと記載すべきであったのにBと記載した」という虚偽記入の犯罪事実の構成自体が困難だ。

 少なくとも、4億円の借入金については、不記載などの政治資金規正法違反に問うことは困難だと言わざるを得ない。

「記載のズレ」はそれほど重大な違反と言えるか

 結局のところ、政治資金規正法違反に問いうるとすれば、不動産の代金支払の記載が実際には04年であったのに、05年の収支報告書に記載されており、少なくとも代金の支払の事実が客観的に04年であった以上、その年の収支報告書に記載しなかったことの不記載が考えられる程度だ。しかし、報道によると、石川議員側は、この点の記載の誤りを「単純なミス」と説明しているようであり、要するにそれは「不動産の取得時期は登記の時点と考えていたので、代金の支払の時期もそれに合わせた」ということであろう。

 そうだとすれば、その「記載のズレ」が、それによって政治資金の透明性が害された、と言えるほどの重大な違反と言えるだろうか。少なくとも、昨年8月の総選挙で故中川昭一元財務・金融相を破って小選挙区で当選した石川議員に対する有権者の支持を、政治資金規正法違反で起訴して公民権停止で失職させることを正当化するほどの違反だとは到底考えられない。

 マスコミ報道では、あたかも政治資金規正法違反による在宅起訴は必至のように報じられているが、一体どのような犯罪事実で起訴されるということなのか、まったく不明だ。

 しかし、捜査機関側と結託しているかのような今回のマスコミ報道の在り方に問題があると言っても、マスコミ側が、そうまでして小沢氏の政治資金をめぐる疑惑を追及しようとする背景に、かねてから小沢氏の政治資金をめぐるダーティーなイメージがあり、国民の側もそこに疑念を抱く者が多いという事実があることも無視できない。

 今回の問題に関しても、そもそも当初の陸山会側の説明で【1】の小沢氏個人からの借入金の存在が明らかにされていなかったこと自体に不透明さが残る。だからこそ、それが、どこかやましい原資によるものではないか、との憶測を呼ぶことになる。

 石川議員が小沢氏から現金4億円を受け取ったと供述したことが報じられ、その原資がどこから来たものなのかが問題にされ、「小沢氏任意聴取要請」などという真偽不明の報道まで行われているのであるから、小沢氏はその点についての説明を早急に行うべきだ。

 小沢氏は、昨年3月に公設秘書の大久保氏が政治資金規正法違反事件で起訴された後、政治資金についての説明責任を問われ、5月に民主党代表辞任に追い込まれた。この時、マスコミ等から説明すべしとされたのは、「なぜ長年にわたってゼネコンから多額の献金を受け続けたのか」という抽象的な事柄であり、この点について説明せよと言われても簡単にはできないのは自民党の多くの政治家も同様であろう。しかも、当時は、総選挙を控えた時期である。「説明の泥沼」に引きずり込まれたら、選挙の帰趨にも重大な影響を与えていたであろう。

 しかし、今回、説明を求められているのは、特定の不動産の取得の原資となった4億円の出所という具体的な事項だ。「やましいことはまったくない」と言うのであれば、この点についての説明をしないというのは誰しも納得できない。

 小沢氏がこの点について説明を行おうとせず、4億円の原資が明らかにされるまでは小沢氏への追及の手を緩めない、とするマスコミ側の姿勢も、その情報源や報道の手法の問題を別にすれば、それなりに理解する余地もある。

 石川議員は、小沢氏にとって手塩にかけて育てた大切な若手政治家のはずだ。小沢氏が、その石川議員の首を差し出すことで曖昧なまま問題を決着させよう、というようなことを考える度量の狭い政治家だとは思いたくない。

両軍とも凡打を繰り返す不毛な争いに国民は辟易

 大量の応援検事を投入するなど膨大なコストをかけて行われている検察捜査は決め手を欠き、いまだに捜査の出口どころか入り口すら見えない。一方、その過程で出てきた当然の疑問にすら答えようとしない小沢氏の側からも攻め手は出て来ない。

 両軍とも凡打を繰り返しノーヒットノーランのまま延長戦、一塁側スタンドだけが異様に盛り上がる。そのような不毛な争いに国民は辟易しているはずだ。

 通常国会召集を目前に控え、2番底が懸念される景気は今後どうなるのか。日本航空(JAL)は、日本郵政はどうなるのか。今、政治が直面している緊急の問題は余りに多い。

 「検察VS小沢」、泥沼の超貧打戦に決着をつけるのは、小沢氏の一打しかない。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100112/212110/?bvr
【筆者のプロフィール】
郷原 信郎(ごうはら・のぶお)
名城大学教授
コンプライアンス研究センター長

1955年島根県生まれ。東京大学理学部卒。東京地検特捜部、長崎地検次席検事、法務省法務総合研究所総括研究官、桐蔭横浜大学法科大学院教授などを経て、2009年から現職。警察大学校専門講師、公正入札調査会議委員(国土交通省、防衛省)なども務める。主な著書に『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(新潮新書)、『入札関連犯罪の理論と実務』(東京法令出版)、『思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本』(講談社現代新書)など。近著には『検察の正義』(ちくま新書)がある。

「検察の裏金問題」ついに放送【「検察史上類を見ない犯罪」

2010年05月08日 20時57分02秒 | 検察=国民の自由を規制
「検察の裏金問題」ついに放送ka【「検察史上類を見ない犯罪」の真相』】ザ・スクープ・スペシャル

投稿者 サラヴァ 日時 2010 年 5 月 08 日 07:48:43: 0ZE/3zygJ4YoM


テレビ朝日「ザ・スクープ・スペシャル」5月16日14時~15時25分

第一部 取材直前の逮捕劇「検察史上類を見ない犯罪」の真相』
第二部 三陸ミステリー 岩手少女殺害事件の真相





コメント
01. 2010年5月08日 08:03:48: jooTH1J1UE
「本日は放送予定を一部変更して・・・」なんてならないように。

02. 2010年5月08日 08:19:30: WaGQ8BIEyA
これは、検察に対するケンカですね。検察は邪魔するでしょう。
市民は検察のウラ金など知らない。どうとるか、参院選挙に確実に影響を与える。

うまくいけば民主党、支持盛り返すでしょう。テレ朝も覚悟を決めたみたいですね。

1ヶ月ぐらいは、この話題が持つ。さあ、検察どうでるか、見ものですね。



03. 2010年5月08日 08:53:16: hk2R0a6TDQ
遂に三井さん本格始動か!!!!
待ってました!
鳥越さんも前回8年前の無念を晴らす為全力で立ち向かって下さい!!!
ジャーナリスト生命をかけてこの件を徹底解明してください!!!


04. 2010年5月08日 11:17:25: JUhXiH04CU
鳥越さん頑張れ。今は、民主党の極一部ですが、検察組織の不正と戦おうという政治家もいるし、冤罪被害者のムネオさんも政治の表舞台にいます。この番組がきっかけで、検察が生まれ変わるキッカケになればいいですね。報道前にまた何か起こりそうで怖いけど。

05. 2010年5月08日 11:43:12: BrXOa5Bxw6
放送前に鳥越さんが逮捕されたりして・・・・。
あいつらならやりかねん。

06. 2010年5月08日 12:59:30: LbpNuE7Mbg
検察裏金と言われる100億円、これは税金そのもの。
民主党が何かやろうとすると、自公は、「財源は?」とイッチャモンの洪水。
ムダ法人もさることながら、こんな事では、幾ら税金を払ってもザルに水。
自公の官房機密費もしかり、これこそマスコミ操作の最悪質なバラマキ、
民主党が国民への政策転換を、よくぞバラマキと言えるものだ。
国民はこれ以上、「民は愚かに保て」に、黙ってはいないのです。

知らなかったが、当該番組、絶対見ます。
何回も再放送を、お願いしたいものです。
それも夜のゴールゲンタイムに。






07. 2010年5月08日 16:26:09: sKSzW9w7DY
この報道で終わってしまっては意味がありません。
民主党は戦う覚悟を決めて、「隠蔽した(小泉)自民党!!解明し、司法改革につなげたい民主党!!だからこそ我々民主党の総理及び幹事長に、政治とカネで執拗な攻撃を与え潰そうとしている」等、捜査の偏向性や出鱈目ぶりを積極的に訴えなくてはいけません!!

民主党はチラシを作り、(党員配布はもちろんのこと)参院選挙遊説時、聴衆に配布すればいい。
検察(警察も)の裏金を何も知らない党員も存在するのでしょう??

しかしながら、本当に、無事に報道されるんでしょうか?!



08. 2010年5月08日 16:44:33: wyE5417V7G
皆様が懸念するとおり、検察はあらゆるチャンネルを使って
妨害してくるでしょうね。
しかしその妨害の一部始終が、さまざまな媒体をつうじて
ばらされるのを楽しむのも一興か、と。


09. 2010年5月08日 16:56:14: DhtGT4Wu4U
 いよいよテレ朝幹部に渡す「裏金」が尽きてきたということでやんしょう。

10. 2010年5月08日 17:03:54: HK326xWu2Q
新聞・TVの報道について、第1弾のアンケート調査を行っています。
回答数1000に達した段階で新聞・TV各社に結果を配布します。
http://enq-maker.com/aamEUzn

11. 2010年5月08日 18:11:31: VZGFHtUPbE
 ゴールデンタイムには行わないのね・・やはり・・

12. 2010年5月08日 19:00:02: qi7BkWKhcE
検察裏金問題は最終的に国会で証人喚問して三井さんの証言に
法的な固めを付けないと時効とかの問題で不問にされそう


13. 姫のおとーさん 2010年5月08日 19:00:58: kqeAGFGrHPK2Q: moCbeqSZqA
>09さん ナイス!
>10さん さっそくアンケートに回答しました!まだまだ回答者の数が足りていませんネ…ぜひ、みなさんのご協力を
 とにかく番組に係わる方々の無事を祈ります…当日はしっかり録画して見ます!知り合いにも見るように勧めます!万一露骨な妨害工作があった場合は…国民として立ち上がるときですネ!!


14. 2010年5月08日 19:05:26: qEq0VpsHuk
ゴールデンの特番か連載で大々的に放送してもらいたい。
まあ、しかし報道機関が正常になることを期待する。



メンバーが「無作為抽出」の選出ではなく「任意公募」で決められた

2010年05月07日 21時41分43秒 | 検察=国民の自由を規制
検察審査会のメンバーが「無作為抽出」の選出ではなく「任意公募」で決められた?これって本当?(山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』
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<SINAME>投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 4 月 30 日 08:44:56:

 
文藝評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』
2010-04-30 07:19


検察審査会のメンバーが「無作為抽出」の選出ではなく「任意公募」で決められた? これって本当?  (伊香保温泉にて)

コメント
 
01. 2010年4月30日 09:14:19: eJpJR4SFmM

権力の正統性の問題です。

公明正大に行われていると認められることが、権力に正当性を与えます。

例え正当な手続きを踏んでいたとしても、それを確認でき、正当な手続きで行われているとその権力に支配される側が信じられなければ、正当な権力とは言えません。

審査会には、相当な国家権力があります。

本当に公平に選ばれたかどうか疑われるだけで、この制度は失敗なのです。

<INPUT value=1 type=checkbox name=delete_idx>
02. 岐伯 2010年4月30日 09:41:01: nUVRtJTlOUMk2: WpfjbpgjMs
やっぱりねー

そんなところだろ
全員一致で・・・なんて結果が出ることが異常性を示している。

その理由は
①(任意抽出された人選であっても)説明する検事側の誘導が強ければ魔女裁判になる。

②人選そのものが意図的作為的であれば(つまりインチキ)結果は意図の通りになるのは自明

で、今回は①か②という話ではなく、①であり、同時に②でもあるわけだろう。
こんなのは公正さなどまるでいだけではなく、偽装された公正権力だ。

検察審査会なんてのは、設立目的は検察の監視の意味でこそ意味を成すし存在意義もある。それが逆に魔女裁判の形で使われるなんて目的とは正反対の運用だ。

こうした運用が可能という時点で、この制度は仕分けで「解体消滅」しかない。

<INPUT value=2 type=checkbox name=delete_idx>
03. 2010年4月30日 11:04:58: G48qrBc83M
出所不明のただのデマをタイトルに使い、読み手を煽っておいて記事の中ではその件にまったく触れない。

ここに記事を書いた山崎なる人物の卑劣さを見ることができる。

また、こんなデマにのせられる01や02のようなアホがいるのだから、阿修羅も質が落ちたものだ。

<INPUT value=3 type=checkbox name=delete_idx>
04. 2010年4月30日 14:17:16: uC8DKpjnU6
>>03は社会正義は何の努力も無く達成しうるものと信じてるらしいが
それって本当かな?
パチンコ台は全く遠隔操作されてなんかいませんというのが社会のタテマエ
ではあるけれど実際はどうかといえば疑って掛かる人のほうが実際は真実が
見えてるのかもしれないよ。
<INPUT value=4 type=checkbox name=delete_idx>
05. 明るい憂国の士 2010年4月30日 15:34:21: qr553ZDJ.dzsc: qMG1e7RweA
これは、重要な問題提起だと思い投稿しました。
ここから、大化けする可能性が大いにあります。
<INPUT value=5 type=checkbox name=delete_idx>
06. 2010年4月30日 20:05:01: wdc5AWjRBI
>>05
>ここから、大化けする可能性が大いにあります。

可能性ゼロですね。
ソース元の情報は、まなったくなし。
いたずらで書き込んだツイッターのネタで大騒ぎするただのバカですね。

この手の書き込みなら山ほどあるし、俺も書いてるよ。


刑事告発するために促成的に作った「偽装市民団体」

2010年05月07日 20時57分29秒 | 検察=国民の自由を規制
検察審査会への申立人甲とは。東京地検が刑事告発するために促成的に作った「偽装市民団体」 (世界の真実の姿を求めて!)
投稿者 純一 日時 2010 年 5 月 04 日 22:29:56: 

【検察審査会とは、検察の判断に納得できない「犯罪被害者など」の救済のためのものであるはずだ。今回提訴した市民団体(「世論を正す会」と「真実を求める会」)は「犯罪被害者や告訴の当事者」などではなく、東京地検特捜部に刑事告発するためだけに促成的に作られた運動実績のない「偽装市民団体」。
検察が法の趣旨を無視して己の目的のためにこれを利用したことは、明らか。検察は検察審査会法を有名無実のものとして蹂躙しており、ここでも法を犯している】

(以下、本文転載)


http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-826.html

検察審査会法によると、申し立てができるのは犯罪(この場合は政治資金規制法違反)の「被害者」か、告訴の当事者に限られるとのこと。

在特会の桜井誠、たしかに検察審査会に申し立てはしているけれど、検察審査会に確認したら却下されてた。
小沢一郎の不起訴を不服として審査を申し立てたのは桜井を含め合計15組。そのうち二号の桜井から十五号の人までが、申し立て人の資格なしということで却下されていた。

この小沢民主党幹事長の「陸山会土地購入資金」をめぐる東京地検特捜部による強制捜査の口火を切ったのは、「世論を正す会」と「真実を求める会」という市民団体が東京地検特捜部に提出した刑事告発でした。また検察審査会へ小沢氏不起訴不当の審査申し立てをしたのも「世論を正す会」でした。

「真実を求める会」「世論を正す会」はそれぞれ小沢民主党幹事長をターゲットにして東京地検特捜部に刑事告発しており告発はすぐに受理されてその後の強制捜査の口火を切っています。

この市民団体の基本情報が一切公開されず報道もされず一切不明である点及び名称が非常に似ている点から考えますと、これらの市民団体は東京地検特捜部に刑事告発するためだけに促成に作られた運動実績のない「偽装市民団体だということが推測されます。 さらに不思議なことは、刑事告発したこの市民団体に関して代表者名も団体設立の目的も事務所の住所も活動経歴も一切公表も報道もされていないことです。

検察は、鳩山民主党政権転覆のための偽装市民団体を作らせて捜査情報をリークして鳩山首相の「献金問題」と小沢幹事長の「西松建設不正献金」問題と「越山会土地購入資金」問題をでっちあげて刑事告発をさせ強制捜査の口実づくりをさせたのだと推測されます。

鈴木宗男議員が「3月2日、拘留されていた石川議員に対して特捜部の吉田副部長が『小沢は今回の捜査で不起訴になっても、検察審査会で必ず起訴相当になるからな!』と、石川議員に向かって脅し文句を吐いた」と発言されていた。郷原元検事もそう聞いているとのこと(郷原氏の情報源は不明だが)。つまり、起訴相当はあらかじめ決まっていたふしがある。

検察が鳩山民主党政権転覆のための偽装市民団体を作らせて捜査情報をリークした。
すべては検察が裏でストーリーを書いていた。
すべてが検察の自作自演だった?
このうわさは「真実を求める会」「世論を正す会」という市民団体の正体が明らかにされない限りは消えません。

http://takao355.blog100.fc2.com/blog-entry-575.html

検察審査会への審査申立人「甲」

政治的効果を狙って検察審査をしかけた審査申立人の名前が匿名になっている。「一号申立人」の名前を甲として、発表していない。この甲が、小沢追い落としを狙い申立て、捜査の素人がデマ新聞をチラ見して、ずさんな判断で政治を混乱に陥れた。以上は、以下のtwitより得た情報の一部。

■furukawatakuya氏の発言

furukawatakuya 今日小沢一郎を「起訴相当」と議決した検察審査会に審査を申し立てたのは在特会の桜井誠であるわけだけど、これで小沢が強制起訴ということになった場合、桜井の「小沢一郎のクビを取る」宣言が実現する、ということになるのだろうか。

furukawatakuya 桜井誠、たしかに検察審査会に申し立てはしているけれど、検察審査会に確認したら却下されてた。
小沢一郎の不起訴を不服として審査を申し立てたのは桜井を含め合計15組。そのうち二号の桜井から十五号の人までが、申し立て人の資格なしということで却下されていた。

furukawatakuya 検察審査会法によると、申し立てができるのは犯罪(この場合は政治資金規制法違反)の「被害者」か、告訴の当事者に限られるとのこと。桜井他は上記の資格を満たしていないので不受理だった模様。受理されたのは結局「一号申立人」だけだったということだが、この氏名が「甲」。なぜか非公開。

■kazu1961omi氏の発言

ということは、通常は匿名ではないのですね。何か事情があるのでしょうか。RT @nobuogohara: @kazu1961omi それにしても、議決書で審査申立人の名前が匿名になっているのは、どういうことでしょうか。それから、肝心の「小沢氏からの4億円の不記載」は被疑事実にされて

せっかくなので、そもそもの原点に返った検証をするいい機会にしたいところです。小沢氏が起訴相当とされたのは、石川議員らの政治資金規正法違反の共犯かどうかということ。ぼくは、そもそも石川らの政治資金規正法違反は処罰に値するのかどうかというところから疑問がある。議論のチャンスになれば。

@kazu1961omi それにしても、議決書で審査申立人の名前が匿名になっているのは、どういうことでしょうか。それから、肝心の「小沢氏からの4億円の不記載」は被疑事実にされていません。支出の時期、不動産取得の時期のズレだけで「起訴相当」というのは、理解不能です。


■nobuogohara氏の発言

@kazu1961omi それにしても、議決書で審査申立人の名前が匿名になっているのは、どういうことでしょうか。それから、肝心の「小沢氏からの4億円の不記載」は被疑事実にされていません。支出の時期、不動産取得の時期のズレだけで「起訴相当」というのは、理解不能です。

■yasushi2361氏の発言

yasushi2361 @nobuogohara 今回の小沢検審議決は,「政治資金規正法の罰則規定」という,官僚/検察に万能権力を与える法律の矛盾が噴き出したものと思います.「疑わしきは有罪とすべし」という,人権破壊の極値の日本です.これは日本の滅亡です.最後の期待を郷原さんの英知に掛けています.


http://maiko.cocolog-nifty.com/kuma/2010/05/post-4b52.html

大手マスコミは検察審査会に「不起訴」不服申立てた謎の市民団体の実態をなぜ報道しないのでしょうか

大手マスコミはなぜ謎の市民団体の実態を報道しないのでしょうか。
という疑問に明解に説明している、ブログやホ-ムペ-ジが多数有りましたので、要約して、転載します。

今までは、検察とマスコミのリ-ク報道ばかりに目を向けていましたが、最初に検察に告発した市民団体の存在を全く気にしていませんでした。その正体が解れば、国民の見る目もかなり変わったと思います。そのことを隠して報道し続ける我が国は、かなり危険な状態に有ると感じ、明日には、公権力や政府に不利に成る自由な主張が、直ぐに罪に問われる時代が来ている様な感じに思えて来ました。

 今回の検察審査会の土地取引をめぐる政治資金規正法違反事件で不起訴(嫌疑不十分)となった小沢民主党幹事長について、東京第5検察審査会が『起訴相当』の議決を行いましたが、この小沢民主党幹事長の「陸山会土地購入資金」をめぐる東京地検特捜部による強制捜査の口火を切ったのは、「世論を正す会」と「真実を求める会」という市民団体が東京地検特捜部に提出した刑事告発でした。

また検察審査会へ小沢氏不起訴不当の審査申し立てをしたのも「世論を正す会」でした。最初は、2009年11月4日に小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に約3億4000万円で土地を購入したにもかかわらず土地の所有権移転登記をした2005年の政治資金収支報告書に記載していた問題で、「世論を正す会」という市民団体が、陸山会の事務担当だった小沢氏の元秘書の民主党石川知裕衆院議員と陸山会の元会計責任者で小沢氏の公設第1秘書大久保隆規被告らを東京地検特捜部に刑事告発したことでした。

2度目は、2010年1月21日に小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が土地の購入原資4億円を政治資金収支報告書に記載しなかった件で、「真実を求める会」という市民団体が、小沢氏と秘書らに対する政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑などで東京地検特捜部に刑事告発したことです。 どちらも「記載忘れ」「記載ミス」で「訂正」すれば済むことでしたが「政治資金規正法虚偽記載」の重大犯罪であるかのように刑事告発したのです。 

その後小沢氏が不起訴になりますと、直ぐに、小沢一郎幹事長を告発した市民団体「真実を求める会」が検察審査会に「不起訴」不服申立てを行ったのです。「真実を求める会」「世論を正す会」はそれぞれ小沢民主党幹事長をターゲットにして東京地検特捜部に刑事告発しており告発はすぐに受理されてその後の強制捜査の口火を切っています。

この市民団体の基本情報が一切公開されず報道もされず一切不明である点及び名称が非常に似ている点から考えますと、これらの市民団体は東京地検特捜部に刑事告発するためだけに促成に作られた運動実績のない「偽装市民団体だということが推測されます。

さらに不思議なことは、刑事告発したこの市民団体に関して代表者名も団体設立の目的も事務所の住所も活動経歴も一切公表も報道もされていないことです。大手マスコミはこの辺のからくりも十分知っていても報道しないのでしょう。  実績のある普通の市民団体であれば、ホームページなどで代表者名や事務所住所や活動内容を公開しているはずですが、これらの市民団体はホームページもなく正体不明の「謎の市民団体」なのです。
 
 これだけ大きな事件に発展したのに告発した当事者の市民団体が正体不明とはいったいどうなっているのでしょうか。 
 大手マスコミは当然ながら市民団体の正体を知っていますが、検察と市民団体側双方から「公表厳禁」を言い渡されていて、もしも報道したら「あらゆる手段で報復する」と脅かされて恐怖のあまり報道しないと思われます。
  日本の大手マスコミのレベルはその程度の様です。

 また 同じ日に作家の宮崎学氏は西松建設がダミーの政治団体経由で自民党の林幹雄国家公安委員長が代表を務める政党支部と藤井孝男元運輸相の資金管理団体に各100万円の寄付をしたとして、西松建設元社長国沢幹雄被告を政治資金法違反(第三者名義寄付)容疑で東京地検特捜部に告発していますが、告発した自民党政治家への違法献金容疑は全く受理されませんでした。
 
 小沢氏への告発は即刻受理されて強制捜査を開始したのに、同じ様に自民党政治家への違法献金容疑で告発した件は未だ強制捜査に乗り出す気配もなく完全に無視されています。 この差は一体どこからくるのでしょうか。

 検察は、鳩山民主党政権転覆のための偽装市民団体を作らせて捜査情報をリークして鳩山首相の「献金問題」と小沢幹事長の「西松建設不正献金」問題と「越山会土地購入資金」問題をでっちあげて刑事告発をさせ強制捜査の口実づくりをさせたのだと推測されます。 

今回の一連の検察と大手マスコミの異常な行動は政権転覆を目的とした「司法クーデター」でした。検察と大手マスコミの背後にはかなりの闇の団体がいるようです。ネットではかなり前から、その存在は報じられていますが一般のマスコミには全く出てきません。この様な団体が告発したと国民の多くが知りますと、事件への世論の目は相当変わると思われますので、大手マスコミはただの市民団体の告発で、検察が捜査をし、また再度市民団体が検察審査会に不起訴」不服申立てを行ったと報じているだけです。
   また、ビデオニュースドットコムのユーストリーム中継で4月28日の郷原氏講演の際、鈴木宗男議員が「3月2日、拘留されていた石川議員に対して特捜部の吉田副部長が『小沢は今回の捜査で不起訴になっても、検察審査会で必ず起訴相当になるからな!』と、石川議員に向かって脅し文句を吐いた」と発言されていた。郷原元検事もそう聞いているとのこと(郷原氏の情報源は不明だが)。
つまり、起訴相当はあらかじめ決まっていたふしがある。

 これが、事実なら、この審議はその要件を満たしているのだろうか。本来検察審査会とは、検察の判被害者」か、告訴の当事者断に納得できない犯罪被害者などの救済のためのものであるはずだ。

検察がこの趣旨を無視して己の目的のために利用するということは、検察審査会法を有名無実のものにし、蹂躙しているといえる。検察はここでも法を犯している(これまでに述べてきた鈴木議員女性秘書の間接的殺人、民野検事のによる拉致監禁など以外に)。

検察とは何をしても罰されない絶対的な存在なのか。審査会の議論では何の根拠もなく小沢氏を「絶対的権力者」と呼んでいたが、小沢氏は選挙という国民の洗礼を受け、決して絶対的ではない。

数多の自民党議員の疑惑を放置し、恣意的に小沢氏の関係者だけを起訴逮捕し、法を犯してもお咎めのない検察こそが絶対的権力者であり、審査会の認識は誤っている。
そして11人は無作為ではなく任意公募で決められたとの噂もある。

 以上の点からこの議決の正当性に疑問を感じる。異議申し立てはできないのだろうか。

吉田副部長を国会で証人喚問して真偽を確認できないのだろうか。言った言わないの水掛け論になる可能性もあるが、石川議員がメモなど残している可能性がある。郷原氏の情報源が鈴木氏とは別なら真実の可能性が高いということになるが。


法務省と検察庁の奇怪な関係…怒りの小沢幹事長

2010年05月07日 00時34分22秒 | 検察=国民の自由を規制
小沢と検察の戦いはチキンレースの様相を帯びてきていた。
検察はどこまで強気に出られるか。
小沢は事情聴取の要請をどこまで拒否し続けられるか。
先に一歩進んだのは石川議員外を逮捕した検察だった。

昼過ぎに小沢が幹事長職を休職するというニュースが流れた。
ついに小沢の負けか、と思っていたらちょっと違っていたようだ。

【小沢幹事長あいさつ詳報】「信念を通し、戦っていく決意」 (産経ニュース 1/16)
(抜粋)
しかしながら、このような形式的なミスにつきましては、今までのほんとんどのケースで、報告の修正、あるいは訂正ということで許されてきたものであります。それにもかかわらず、今回の場合は、なぜか最初から、逮捕、強制捜査という経過をたどって、今日に至りました。私はこの点につきまして、何としても納得のできない気持ちでおります。

「それが突然、きのう、きょう、現職議員を含む3人の逮捕ということになりまして、本当に私は驚いております。しかも、意図してたかどうかわかりませんけれども、わが党の、この党大会に合わせたかのようにこのような逮捕が行われている。私は、到底このようなやり方を容認できないし、それがまかり通るならば、日本の民主主義は本当に暗澹(あんたん)たるものに将来はなってしまう。私はそのことを私個人のうんぬんよりも、非常に憂慮いたしております」

そういう意味におきまして、私は断固として、このようなやり方、このようなあり方について、毅然(きぜん)として、自らの信念を通し、そして戦っていく決意でございます

当面、こういう権力の行使の仕方について、全面的にきちんと対決をしてまいりたい、そのように考えております。


近頃政治家の口からは、絶えて聞くことのなかった毅然として痛快な発言である。
徹底抗戦の宣言である。
検察のやり方に小沢は本気で怒っているようだ。
どうやら小沢の方も一歩踏み出したようだ。
しかも大股で。
珍しく鳩山もはっきり小沢支持を明言している。
小沢と一蓮托生の覚悟をきめたらしい。

相手は東京地方検察庁特別操作部である。
検事40名・副検事2名・検察事務官90名

何故彼等はここまで執拗に小沢を追うのか。
小沢こそ彼等の真の敵であると思っているからだろう。
彼等は久しぶりの大物相手の戦いに張り切っている。
田中角栄以来の獲物である。

ある意味小沢は角栄以上の大標的とも言える。
角栄を追いつめ、逮捕しても自民党政権はそのまま存続する。
検察にも自民党を政権の座から引きずり下ろそうという気はなかったろう。
しかし、小沢は違う。
鳩山をいたぶったあと、小沢を引きずり下ろせば、民主党政権はガタガタになる。
小沢さえいなければ民主党など怖くはない。
うまくすればもう一度自民党に政権を戻せるかも知れない。

しかし、検察はなぜそれ程小沢を嫌い、恐れたのだろう?
理由は幾つか考えられる。

民主党の主張する、”取り調べの可視化”を嫌ったということもあろう。
これまでの自民党との快適な関係を懐かしんでもいるだろう。
”天下り禁止”も気に入らないだろう。

しかしわたしは、「脱・官僚」、「政治主導」という民主党の主張が最大の理由ではないかと思っている。
各所で”官僚”の抵抗が見られている。
羽毛田宮内庁長官、藤崎駐米大使の時限爆弾のような発言も当然その流れであろう。
”財務省”は省庁中の省庁、財務官僚は”官僚中の官僚”と呼ばれているようだ。
ところが検察庁はそれ以上である。

検察庁をかつての関東軍にたとえる人もいるが、実態はそんなものではなさそうだ。

検察庁は制度上は法務省の外局である。
当然、法務省の指揮監督下にある。
しかし、現実は逆である。
法務省が検察の指揮下にあるのである。

他の省庁と異なり、法務省における役人の最高の地位は事務次官ではない。
法務省では検事総長なのである。
その下に八つの高等検察庁の検事長そして最高検察庁の次長検事がいる。
彼等ははいずれも認証官である。
皇居で天皇から認証を受ける。
事務次官は認証官ではない。
法務事務次官は検事出身者がつく。
事務次官には検事出身者しかなれない。
そしてそのあとで検事長に昇り、さらに検事総長を目指すのである。
検事として採用された彼等は、法務省と検察庁との間を往復し、ときに外国駐在なども経験しながら役人としての修行を積んでいく。
検事として採用された者でなければ、法務省ではキャリアであっても事務次官にはなれない。

彼等は中央省庁の事務次官以上の存在なのである。

実質的に法務省は検察庁の下部機関なのである。
法務省の役人はだれも検事総長に命令を出せる力を持っていない。
では、法務大臣は?
法務大臣は検事総長を通して検察の指揮を執れることになっている。
しかし「指揮権発動」は中立公正な検察の捜査を妨害するものという迷信があまねく行き渡っている。
1954年の造船疑獄のとき以来発動されたことはない。
もし今、指揮権発動が出来る政治家を敢えて挙げるとすれば亀井静香ぐらいであろうか。
現法務大臣にはあいにくそれをやるだけの良識も度胸もなさそうだ。

実質的に検察庁は独立王国なのである。
関東軍は、参謀本部から独立した組織で独自に中国での戦線を拡大していった。
統帥権は天皇にあり、関東軍を抑制することはだれにもできなかった。

検察庁は法務省の出先機関でもなく、さらには独立機関でもなく法務省を支配する上部組織なのである。
自衛隊が文民統制を無視して、防衛省を支配するかのごとき状態といえよう。
あるいは関東軍が参謀本部そのものを指揮するようなものである。

民主党の唱える「公務員制度改革」、「脱官僚」、さらには「事務次官廃止」「霞ヶ関改革」等を座視していては、彼等の独立国家が危機に陥る。
検察庁と法務省の人事制度を含めた関係見直し、検察庁と法務省の完全分離、検事総長の政治任用、認証官の見直し、あるいは特捜解体なんて事まで言いだしかねない。

今ここで小沢を追い落とすことができれば、彼等の王国は安泰である。
今後、検察に刃向かう者はだれもいなくなるだろう。

東京地検特捜部の功績は永遠に検察庁内で語り継がれることになろう

「脅迫を行う検察に、真実などない!」

2010年05月07日 00時28分18秒 | 検察=国民の自由を規制

鈴木宗男×青木理対談 「脅迫を行う検察に、真実などない!」

「国策捜査」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やはり
2002年に鈴木宗夫男氏と佐藤優氏が逮捕された
"収賄事件"だろう。

 国策捜査。時の政府の政治的意図や世論の動向を受けて、検察などの捜査機関により「まず訴追ありき」で進められる捜査のことをそう呼ぶ。司法やメディア関係者の間では、以前から口にされていた言葉だったが、佐藤優氏の『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮文庫)で使われたことで、一般に広まったとされている。

 本来、世論や政治の動向に左右されてはならないはずの捜査に、「国策」が影響を与えているとしたら......。

 国策捜査の恐怖を身をもって知る鈴木氏と、その内実に潜む矛盾や不公正を追及してきた青木氏との議論によって浮かび上がる特捜検察の暗部をしっかりと受けとめてほしい。


西松事件は誤情報を元に組み立てられた可能性あり


青木 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」に、西松建設が違法な献金をしていたとされる件で、3月24日に東京地検特捜部が小沢氏の公設第一秘書・大久保隆規氏を政治資金規正法違反で起訴しました。衆院選を控えた大事な時期に事件化されたことで、「これは国策捜査ではないのか?」という指摘もあるわけですが、鈴木さんはどう見ていらっしゃいますか?

鈴木 やはり、ちょっと唐突な印象は受けますね。政治資金規正法違反は形式犯――つまり「うっかりミス」に近い違法行為ですから、まず任意で呼んで参考人聴取し、犯罪性があると認定された場合、被疑者として調べる、というのが常道です。にもかかわらず、最初の出頭ですぐさま逮捕してそのまま起訴するというのは、この手の事件にしては、いくらなんでも乱暴すぎると思います。

青木 鈴木さんが逮捕された時は、検察は上から下まで意思統一して「鈴木宗男をやるぞ」ということで動いたわけですよね。

 そして今回ですが、最高検や東京地検特捜部の一部幹部が暴走したとも囁かれています。ちなみに地検の谷川恒太検事は前の盛岡地検検事で、特捜部時代は、鈴木さんの取り調べをやった人物でもあります。特捜部は、どのような考えで動いたとお考えですか?

鈴木 私は、検察が真実ではない情報を基に、この事件を組み立ててしまった可能性があると思っています。

 現在、私の知り得ているところでは、西松建設からの献金の枠組みは、大久保秘書の前任者である高橋嘉信氏(元衆議院議員/小沢氏の秘書を約25年間務めた)が作ったとされている。高橋氏は現在、岩手県自民党第4選挙区支部長で、次期衆議院選の立候補予定者でもあります。小沢代表の秘書だった人が、同じ選挙区で小沢氏と戦うというのだから、これは尋常な関係ではないでしょう。彼が検察に上申書を出しているという話もありますが、だとすれば、どのような情報を上げているのか。それが客観的な事実であるとは限らないはずです。

青木 つまり、検察がそうやって前のめりになって捜査に踏み切った背景には、なんらかの「国策」や意図があったということですか?

鈴木 そうですね。少なくとも、検察は説明責任を果たしていない。これでは、国民が納得できず、なんらかの「意図」を疑ってしまうのは当然でしょう。具体的に今回の捜査の何がおかしいのかと言えば、問題にされているのが政治資金収支報告書に記載されている「表の金」だということです。裏金を隠し持っていたわけじゃない。ちゃんとした手続きを踏んで公開しているお金が「悪質だ」と言うなら、どこがどのように悪質なのか説明を尽くすべきなのに、検察はそれをしていません。

 私自身、堂々と領収証を切っていた表の金を問題にされ、あろうことか、斡旋収賄の疑いをかけられてしまった。堂々と公開している献金が収賄に当たるというなら、議員は皆が汚職政治家になってしまいますよ。

青木 そもそも私は検察の意図が疑われる背景に、バランスの悪さがあると思うんです。これは、民主党をやったら自民党もやるべきだ、という意味ではありません。

 検察は今回、西松建設から政治団体を経て小沢サイドに献金されるお金の流れが、ダミーの政治団体を使った一種の「迂回献金」に当たるとしている。しかし過去、「日本歯科医師連盟(日歯連)事件」などで自民党の大規模な迂回献金疑惑が持ち上がった時、検察はメスを入れませんでした。「なのに今度は、それをなぜ今やるのか?」という疑問です。

鈴木 日歯連事件では迂回献金先として、国家公安委員長である佐藤勉氏らの名前が挙がりましたよね。この件については、朝日新聞記者である村山治氏の著書『市場検察』(文藝春秋)に詳しく書かれています。同書の268ページには、「特捜部は、迂回献金システムを使って資金提供を受けた政治家をターゲットに据えた。その結果、浮上したのが、元厚生労働政務官の自民党衆議院議員、佐藤勉が国民政治協会経由で受け取ったとされる500万円の迂回献金をめぐる受託収賄疑惑だった。

 特捜部の調べでは、日歯連前常任理事内田裕丈は01年11月20日、東京・永田町の自民党本部で事務局長の元宿仁に現金3000万円を預け、佐藤ら5議員に渡すよう依頼した。元宿はその日、集金に来た銀行員に3000万円を預け、日歯連名義で国民政治協会の銀行口座に振り込むよう頼んだ。3000万円は数日間、協会の口座に置かれた後、他の献金1300万円にと一緒に自民党側に送金された。日歯連の収支報告書では3000万円1本の記載となっていた。帳簿では、『国政協へ寄付』とあり、備考欄に内訳と名前が書いてあった。幹事長や外務大臣経験のある大物衆院議員2人に各1000万円。佐藤勉ともう一人の中堅衆院議員に500万円ずつ、となっていた」とあります。これは職務権限を行使し日歯連に有利な働きかけをしたものであり、贈収賄で立件されなかったのが不思議です。


政府の意向に沿って捜査するのが検察の本能


青木 かつて自民党中枢にいらっしゃった鈴木さんだからこそ、あらためてお聞きしたいのですが、法務・検察官僚は自民党中枢の意向をうかがうことはあるんですか?

鈴木 「赤レンガ派」と呼ばれる、主として政策官僚としてキャリアを積む人たちは、国会を非常に大事にしていますよね。法務省もいろんな法案を抱えていますから、国会対策委員長なんかとの関係は非常に深くなります。

 例えば、法務官僚と強いパイプを持つ政治家には、自民党国対委員長経験者の古賀誠氏や、自由党・保守党で国対委員長を務めた二階俊博氏がいるわけです。

青木 じゃあ日歯連事件では、自民党政権が根底からひっくり返るのを危惧した「赤レンガ派」の検察が、あえて迂回献金問題に切り込まなかったということでしょうか?

鈴木 それもあるかもしれません。あの時は、事件をめぐるかなり具体的な情報が、メディアにも出ていました。そういった状況を受けて、おそらく現場の検事の間には、「捜査をやりたい、捜査を始めよう」という空気はあったんじゃないでしょうか。

青木 しかし、「赤レンガ派」の判断は違っていた、と。

鈴木 その可能性があります。特捜が手がける事件の捜査方針は、必ず最高検に照会しているわけですから。そして結果的に、あの事件では村岡兼造元官房長官がただひとり、政治家として在宅起訴された。日歯連から自民党橋本派(当時)に渡った政治献金1億円の裏金処理を主導したという罪状ですが、あれは濡れ衣ですよ。やはり政界から引退して、議員バッジを外していたことが致命傷になったんでしょう。政治と検察の間に 暗黙の了解があったのかもしれませんが、事件を一段落させるための落とし所として、検察に狙われたんです。

 しかも政治資金規正法違反のような形式犯で、一審で無罪と出たものが、二審で有罪になったのもおかしいですよ。逆ならばわかるんです。一審判決が有罪でも、公判を進める中で罪が晴れるということはある。裁判官も人間ですから、一審無罪・二審有罪となったのは、何かしら事情があるんでしょうが、やはり裁かれるほうとしては、怖いものを感じますね。
(続きは「サイゾー」5月号で/構成=李策/写真=水野嘉之)


●鈴木宗男(すずき・むねお)
1948年、北海道生まれ。83年に衆院議員に初当選。その後、防衛政務次官、外務政務次官、内閣官房副長官、自民党副幹事長などを歴任。02年、外務省をめぐる疑惑を受けて自民党を離党し、斡旋収賄の容疑で逮捕される。03年に保釈。05年の衆院選挙で、新党「大地」を旗揚げし、復活を果たす。

●青木 理(あおき・おさむ)
1966年、長野県生まれ。90年に共同通信社入社。大阪社会部などを経て、東京社会部で警視庁担当などを歴任。その後、ソウル特派員などをを務め、06年よりフリージャーナリストに。著書に『国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(金曜日)、『日本の公安警察』(講談社現代新書)などがある。


名簿記載通知について(平成21年11月送付分)

2010年05月04日 21時46分10秒 | 検察=国民の自由を規制
名簿記載通知について(平成21年11月送付分)

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名簿記載通知について(平成21年11月送付分) 「検察審査員候補者名簿への記載のお知らせ」(「名簿記載通知」ともいいます。)は,検察審査員候補者名簿に記載された方にお送りします。
 検察審査員候補者名簿は,市町村の選挙管理委員会がくじで選んで作成した名簿に基づき,検察審査会ごとに作成したものです。
 なお,平成22年用の検察審査員候補者名簿に記載された方にお送りするものは次のとおりです。

 名簿記載通知及び同封物について(287KB)