新NISA 9割の人 鴨葱に
(この背景は、以下に
記載して みます、、、)
令和7年 2025年
3月31日(月)終値での
日経平均株価は 35,617.56円。
対前日比で1,502.77安、
率では4.05%安もの
大暴落を喫してしまった。
これは、新NISA ができた
2024年初来 第5位相当の
下落幅ワースト記録なのだという。
↓
備忘録、、2025年3月26日(水)16時報道より、、校正あり
投資で失敗しないためには
何に気をつければいいか?
経済ジャーナリストの
荻原博子氏は
「『投資教育』を
受けていない人が
ほとんどなのに、
不安に駆られて
投 資 を始め、
大 損 している
というのが 現 実 である。
なんとなく株を買ったり、
新NISAを始めたりしたら
カ モ に されるだけだ」
という――。
※本稿は、荻原博子 氏
『65歳からは、
お金の心配をやめなさい』
(PHP研究所)の一部を
再編集したものです。
、、「投資をしないと
豊かな生活を過ごせない」
は 本当か?、、
いま、日 本 では、
国 を あ げ て
「投資をしよう」の
大 合 唱 になっています。
「投資は儲かる」という話を
専門家から聞いたり、
「過去最高の株価」と
テレビで報じられたりしたら、
「投資」をしないと
損をするのではないかと、
不 安 になるのも
無理はないでしょう。
け れ ど 私は、
必ずしも投資が儲かる
とは思っていません。
実際、私のまわりには
「投資さえしなければ、
明るい老後が
迎えられたのに……」と
悔 や む 人 が、
意外と 多 い からです。
はっきり言って、
いまの相場は、
素人がラクに儲けられるような
環境では なくなっています。
しかも、皆さんが
「投 資 の 常 識」
として教え込まれていることが、
ま っ た く
通 用 し な く
なっているのです。
ところが、
国をあげて「投資」を
勧めるものだから、
「国が言う『投資の常識』
に従えばいい」
という 風 潮
になっています。
私からすれば、
いまの「投資の常識」は、
そうとうおかしいのに。
「投資の常識」について
語る前に、皆さんに
知っておいてほしいことが
あります。
投 資 で 成 功 するには、
それなりの
「投 資 環 境」と
個人の
「投 資 セ ン ス」が
必 要 だということです。
ではこれから、
「投資環境」と
「投資センス」という
2つの視点で、
いまのマーケットを
見ていきましょう。
、、「投資は 儲 か る」
なんて言葉を
信 用 しては
ダ メ !、、
いまの経済環境で投資は
「ギ ャ ン ブ ル」に
なるだけ
投資が儲かるのは、
基本的に経済が
右肩上がりで伸びている
からです。その意味では、
現在の投資環境は
それとは ほど遠いものです。
ウクライナや中東で
続いている戦争の影響は、
株価や為替といった形で
私たちの身近に現れます。
そして、これから
世界で何が起きるのかは、誰も
予 測 で き な い。
こうした、
先の読めない世界情勢のなかで、
金融商品にお金を投じるのは、
「投資」 で は な く
ギ ャ ン ブ ル
そのものです。
世 界 情 勢 が
不 透 明 化
しているだけでなく、
国 内 に目を向けても、
景 気 は けっして
安定しているとは言えません。
その大きな要因
となっているのが、
「アベノミクス」の負の遺産
とも言える
「格差拡大」と「円安」です。
2013年に
当時の安倍晋三首相が掲げた
経済政策、アベノミクスは当初、「異次元の金融緩和のもと
大企業が潤えば、
その雫は、
中小零細企業や
一般のご家庭にも滴り落ち、
みんなを豊かにする」
と大宣伝していました。
いわゆる、
ト リ ク ル
ダ ウ ン 理 論 です。
そして
アベノミクスで
大企業は大儲けし、
2023年度末までに
企業の貯金にあたる
内 部 留 保 を
600兆円以上
貯 め 込 み ました。
その結果、
この儲けが雫となって
滴 り 落 ちることは
あ り ま せ んでした。
給料は上がらず、
給料から物価上昇分を
差し引いた
実質賃金は
下がり続けました。
しかも、当初は
「全国津々浦々まで、
景気回復を実感してもらう」
などと言っていた安倍首相自ら
「ア ベ ノ ミ ク スで
ト リ ク ル
ダ ウ ン は
起 き な い 」
と 言 い 出 す 始末。
そのため、
富めるものと貧しいものの
貧富の差は広がり、
目指した豊かさとは正反対に、
モノは潤沢にあっても、
思うように買えなくなり、
個 人 消 費 は
低 迷 し続けました。
、、「アベノミクス」の
あまりに大きな副作用で
円安に、、
アベノミクスは、
「金融」「財政」「成長」の
三本の柱で
推し進められるはずでした。
けれども、
「財政」は途中で消え、
「成長」は、
戦略がないまま実行されず、
結局
「金融」の一本足打法となり、
なんとか景気を維持するために、
日銀が
大量の国債を買い上げる
大規模金融緩和を
10年以上続けていたのです。
一方、コロナ禍で
景気を底支えするために
金融緩和で
金利を低くしてきた海外の
先進国も、
コロナ禍が収束して
景気が
再び上向きになったのを見て、
軒並み金利を上げました。
それなのに日本だけは、
あまりに長くゼロ金利
(途中からマイナス金利)を
続けたために、
物価が上昇したら
金利を上げて抑えるという
普通の国が行なっている政策が
打てなくなってしまいました。
長期間続いた
アベノミクスの副作用が
あまりに大きかったのです。
海外は金利を上げるのに、
日本では金利が上げられない。
そうなると、
海外との金利差が開きますから、
円が売られて
ドルが買われる
「円安」が進んでしまったのです。
お金は
金利の低いところから
高いところに流れますから、
金利の低い円が売られて、
金利の高いドルが買われ、
円安になるのは
当然のことなのです。
、、不透明極まりない
経済環境で
投資は危険すぎる、、
実際、
アベノミクスが始まった頃
(2013年6月)の為替相場は、
1ドル=100円前後でした。
ですから、
海外からさまざまなものを
安く買えたのですが、
これが2024年4月末には
1ドル=160円を超えました。
わかりやすく言えば、
100円で輸入できた品物が
160円になったのですから、
それが価格に反映され、
消費者が
「モ ノ の 値 段 が
上 が っ た 」と
悲 鳴 を上げるのは
もっともです。
日銀の黒田東彦前総裁が
アベノミクスを
やりっぱなしのまま退陣し、
その後始末を
することになったのが
植田和男総裁ですが、
10年間も続いた
「金利のない状況」を
是正するのは難しかった。
2024年7月末に
金利を0.25%引き上げると決定、
8月5日には
4400円以上も
株 価 が 暴 落 する
という状況になり
(翌6日には3200円以上上昇)、
行き着く先が見えません。
不透明極まりない経済環境で
投 資 するなんて
危 険 す ぎ る。
私には、
到底理解できない行動なのです。
、、「格差拡大」「円安」の
不透明な経済環境で、
投資に手を出すのは危険!
日本で「投資教育」を
受けた人は、わずか7%、、
これまで述べた
不透明な経済環境に加えて、
「投資教育」を
受けていない人までが、
不安に駆られて投資を始め、
大損している
というのが現実です。
実際、投資の何たるかを
知らないまま、
なんとなく株を買ったり、
新NISAを
始めたりしている人が
あまりにも多いのです。
その原因は、
国として「投資教育」に
力を入れてこなかったことです。
それどころか、
30年くらい前までは、
「投資などせずに、
堅実に貯金しろ」というのが、
国の方針になっていました。
50年前には、夫が
「給料の一部で株を買う」
と言うだけで、
奥さんが泣き崩れ、
親戚縁者から
「どこでどう
道を踏み外してしまったのか」
と咎められるほど。
投資などする人は、
「道楽者で、おかしな人だ」
と白い目で見られていたのです。
そんな状況でしたから、
「投資」になど
ほとんどの人が
関心を持っていなかったのです。
結果、金融広報中央委員会が
約3万人を対象に実施した
「金融リテラシー調査
2022年」では
「『金 融 教 育を受けた』
と認識している人」の割合は、
日 本 では
7 . 9 % とじつに少ない。
もちろん、
証券会社などの金融機関に
勤めていて、
「投資」の何たるかを学び、
その知識を活かして
老後の資産を増やそう
という人は別です。
けれど、大多数の人は、
「投資」のリスクも
教えられずに、
儲かりそうだという
雰囲気だけで
「投資」をしようと思い、
金融機関の窓口で
ファイナンシャルプランナーから
勧められるがまま
商品を買っているという状況は、
いまも昔も変わらないようです。
、、、かつては「株屋」と
呼ばれていた証券会社、、、
いま70歳以上の方は、
子どもの頃を
思い起こしてみてください。
私もそうでしたが、
両親から
口が酸っぱくなるくらい
「投資より貯金しなさい」と
言われてきませんでしたか?
なぜなら、
戦前・戦後に生まれた世代は、
現在では考えられないような
徹底した「貯蓄教育」のなかで
育ってきているからです。
戦争中は、
戦費をまかなうために
「愛国貯金」を、戦後は、
復興のための貯蓄教育が
徹底して進められてきました。
そのため、投資について
学んだことがないばかりか、
投資はギャンブル、
まともな大人の
やることではないと、
常識として
叩き込まれてきたのです。
また 証 券 会 社 も、
戦前・戦後は
「株 屋」と呼ばれ、
「ば く ち 打 ち」
という イ メ ー ジ が
あったのです。
いまでは考えられませんが、
投資も勧めず、
投資商品も売らない、
お役所のように
お堅い印象の銀行員と比べて、
証券会社は
社会的に一段低く
見られていました。
「銀行だったら間違いない」は
大間違い
いまは、銀行を役所と
同一のように語ると
違和感を覚える若い方も
いるかもしれません。
しかし、
金融の自由化が進む
2000年前後までは、
銀行は「大蔵省出張所」として
大蔵省の支店のような役割を
果たしていました。
どの銀行も
大蔵省がつくった
住宅ローンや預金サービスを、
同じ金利、同じ期間、
同じ条件で扱っていました。
これが自由化され、
各銀行が独自につくった
住宅ローンなどを
売れるようになったのは
25年ほど前からです。
いまや銀行も
投資商品や保険を売るのが
当たり前の時代に
なっていますから、
隔 世 の 感 があります。
いまの高齢者は、
まだ銀行が
大蔵省出張所だった時代に
預金したり
ローンを借りたりしている人が
多いので、
「銀行だったら間違いない」
と思っている人が多いですが、
それは大間違いなのです。
お金を取り巻く環境は
どんどん変わってきているのに、
昔と変わらない感覚で
金融機関に相談したら、
簡単にカモにされます。
そんな世の中に
ついていけないと思った人は、
無理をしてはいけません。
あなたは、投資に手を出す
必要はないのです。
投資教育を受けていない
あなたは、
い い カ モ に
されますよ!
荻原 博子(おぎわら・ひろこ)氏
経済ジャーナリスト
1954年、長野県生まれ。
経済ジャーナリストとして
新聞・雑誌などに執筆するほか、
テレビ・ラジオの
コメンテーターとして
幅広く活躍。
難しい経済と
複雑なお金の仕組みを
生活に即した身近な視点から
わかりやすく解説することで
定評がある。
「中流以上でも破綻する
危ない家計」に
警鐘を鳴らした著書
『隠れ貧困』(朝日新書)は
ベストセラーに。
『知らないと一生バカを見る
マイナカードの大問題』
(宝島社新書)、
『5キロ痩せたら100万円』
『65歳からは
お金の心配をやめなさい』
(ともにPHP新書)、
『年金だけで十分暮らせます』(PHP文庫)など著書多数。
、、以上、、2025年3月26日(水)16時報道より、、こ
再掲載
新NISA
9割の人
鴨葱に