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AB19450916VIRGO
 

今夜はU2がBGM

2012-02-24 22:36:16 | 自分への語り事

今日は 波が柔らかく押し寄せ 忙しかったが 特に問題もなく推移した日だった

気温は春のように14℃まで上がり 動くと少し汗ばむほどで 午後は工場のエアコンを止めた

温室のようになった車の中で弁当を食う
お握り2個分のご飯に 海苔とかつぶしを 醤油をかけてある 梅干し1個
おかずは 卵焼きがほとんど 
ご飯に 塩か醤油で味がついていれば それでいい と妻に頼んである
栄養が偏ると 妻は最初の頃は難色を示したが 最近は慣れたようだ
朝かけた醤油が 昼には まだらにご飯に沁みこんで 丁度いいなれ具合になる

暖かいのであちこちの木々で 鳥たちが集団で元気にしゃべっていた

NHKを聞きながら 荷風の墨東奇譚を拾い読みする
1日の安らぐ時間は 昼休みと退社時間だ

時々 ご飯をこぼす 
ズボンや上着に落ちたのは拾って食う
左足膝とハンドルで単行本を挟み 片手に弁当 片手に箸
灰皿に梅干しの種を捨てるが 3日に1回は 床に落とす 
後で拾って 灰皿へ入れる

工場へ戻ったら ホッとする話が待っていた
元気が出たので 仕事を張り切る

昨日から同僚は 手が足りない別の工場へ移動した 半月ほどで戻って来るが
もう 慣れたとはいえ330㎡ほどの工場の全部の機械を一人で面倒をみるのはやはり忙しい
6台の機械を セッティングし 生産する 1日の自分の走行距離 約7km

オイルで汚れた手を洗いに行って鏡を見た
普段は気にも留めないのだが 髪にもオイルがついたので拭こうと思って

もう若くはない などと それは4、50代の若い人が言う事だ
若い人は 若く見えますね などとは 絶対言われない
じじいとは 無残なもんだ と じっと鏡を見た 
だが じっと見た所で リアルは変わりようが無いので 仕事を始めた

ジョニーキャッシュか 懐かしい

じじいは 巨大な 記憶のおんぼろ倉庫だな
記憶たちが 埃を被って無限に散乱している
自分ですら忘れていた記憶があちこちに転がっている

ふと 拾って その痛みに パンドラの箱を開いたように
一瞬で その時の情景と感情が一気に押し寄せてくる

ひとつひとつの記憶はパンドラの箱
パンドラの箱を開いた痛みを懐かしむ

昔は 痛みを思うだけで箱は封印してしまったものだ

記憶たちを閉じ込めてはいけないと思うようになった
自分が自由でありたいように 記憶たちも自由を望んでいる
手綱を離し 記憶の海へ 彼らを帰そう
そして 自分は もはや彼らの主人ではなく 初めて 彼らと対等の友人になれる様な気がする

じじいになって 唯一 いいと思えるのは
自分の心の中を まるで 見知らぬ街の路地裏を歩くように散歩できる事かな
自明の事と信じてた自分の心には 未知のわくわくが待っていた

子供時 空想で遊ぶのが楽しみだった
リアルを何も知らず 純粋の空想遊びだった

今 想念を楽しむ
リアルに首までどっぷりつかりながら
酒に酔い 記憶と言う友達と遊ぶ

ヘッドフォンには音が溢れ
頭の中には記憶が溢れ

妻は 老眼鏡をかけたまま 本を開いたままベッドで眠っている

休日前の夜 我が家のリアルか
角瓶をストレートで 江戸切子のグラスに入れて気分をと思ったが 喉に沁みるが 今夜は酔わないな
こうゆう夜もある
目覚めたまま夢をみようか



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