スウィングガールズ (2004) 105分

　東北地方のとある片田舎の高校。夏休みのある日、13人の普通の女子生徒たちは教室で数学の補習を受けていた。
　その時、補習組の一人、鈴木友子が高校野球予選の応援に行ったブラスバンド部の仕出し弁当が遅れて届いたことに気づき、弁当運びを口実に13人はまんまと補習を抜け出すことに成功する。だが道中、弁当は長い時間炎天下に晒されてしまい、それを口にしたブラスバンドの生徒たちは、次々と腹痛を起こして入院する事態となった。
　唯一難を逃れた拓雄は、次の試合までに即席のブラスバンドをつくることにするが、集まったのは補習をサボるのが目的の友子たち13人と、ちょっと変わった女子３人だけだった。そこで拓雄は、17人でも演奏可能なビッグバンドジャズをやろうと思いつくのだが…。

　
映画館　★★★★
　見終わったあと「あ～！面白かった！」って言う声があちこちで聞かれる良品です
映画を見ている最中に、あちこち突っ込みどころが満載なんですが、そういったことは「勢い」で忘れさせてくれます
　とにかくギャグが満載で・・・それこそつまらない「小ギャグ」まで命かけてます！ってかんじでした
　主演を含む4人の女の子＋男の子が素晴らしく、主演の上野樹里は本当にかわゆいですし、彼女のキャラクターがすべてこの映画の流れを作っていきます
私はトロンボーンの本仮屋ユイカの「天然」がとっても好きなんですが、主演キャラと好対照だからこそこの話は面白いのでしょうね。彼女はこの映画の演技を認められて来年春のＮＨＫ朝ドラのヒロインが決まっています

　努力もせず、短絡的で、そのくせ素朴で素直な女の子達がとっても輝いていました
従来の「青春スポ根」モノみたいな「涙」や「努力」はこの映画では全然出てきません。そういった「負」の部分・・・もちろん決してそれらは「負」ではないのですが、そういった「苦労話」の部分を一切端折ってるところもこの映画のスピード感を生かしているところだと思います

　ただ・・・エンディングが（＾＾；
私はクレジット部分で「あの大会」の後日談的な画像を入れてくれたらもっと満足かも