影武者<普及版> [DVD]東宝このアイテムの詳細を見る |
甲斐武田「風林火山」の軍が、三州街道を粛々とゆく。攻めあぐんだ三河の家康の砦、野田城を落城寸前まで追いこみながら、急に和議を結んで、ふたたび甲斐に帰るところであった。孫子の旗を立てた信玄が悠然と馬を進めている。だが、実はそれは信玄ではなかった。信玄に風貌生きうつしの弟、信廉であった。まことの信玄は、野田城攻めの一夜、勝利を目前にしながら、鉄砲で狙撃され、「われ死すとも、三年は喪を秘し、領国の備えを固め、ゆめゆめ動くな」との遺言を残し世を去った。
DVD ★★★☆
実はこの映画、私が唯一映画館で観た黒澤監督作品なんですね。この「影武者」のあとも「乱」「夢」「八月の狂詩曲」「まあだだよ」などの作品がありますが、映画館では観ていないんです。で、今は無き阪急プラザ劇場の最前列で観たんですが、そりゃもう首が痛くて(笑)あの劇場のスクリーンはめちゃでかくて、しかも丸みを帯びて・・・って話はいいか(笑)
で、廉価版DVDがでて買ったんだけど、今まで放置してました(笑)
久々に観ました・・・って言っても、映画館で観てから30年間で何度かは観ているんですが、DVDで観るのは初めてです。
黒澤映画はこの映画に限らずフィルムの端っこから端っこまで使うので特にこの映画は冒頭の3人のシーンも含めてアップが少ないんですね。もう少し役者の顔をはっきりみえたらいいなぁって思います。もちろん役者一人一人をクローズアップすることなく、すべてを物語の一つの駒として使っているようにも思えるので、これも監督のこだわりなんでしょうね。
そして何よりも面白いのは、いろいろな合戦シーンはもちろん出てくるんですが、そこで決して血が流れないことかも。「椿三十郎」でのラストシーンとはまったく真逆な演出でした。
貧乏学生だった私にとっては、結構痛い出費だったけど。
どこを切り取っても、一枚の絵画のような映画だった…ような気がします。
たしか…主役が、勝新の予定から山崎努に変わった…。
私のあやふやな記憶は…間違っていないよね。
勝新太郎が降板して、仲代達也が主演に。
仲代達也は黒澤映画にたくさんでてるのよね。
親に連れられて・・・。
まったくお子様だったので
なぜか川のシーンだけが印象に残っていて
物語も何もかも、全然覚えていません。
それなのにすごく懐かしいです。
「風林火山」の旗と共に川の中で息絶えるシーンだよね。
今観てみたらどんな感想になるだろうね。
是非観てほしいな。