極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

告白 湊 かなえ 双葉文庫

2010-04-30 22:25:09 | BOOKS
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
双葉社

このアイテムの詳細を見る



 6月5日から松たか子主演で映画公開される「告白」を読みました。読んでるうちに段々気分が悪くなる、まさに衝撃作でしたが、この原作を「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督がどう料理したか・・・考えるだけで恐ろしい気分です(期待にワクワクって感じね)。

 これね・・・芥川龍之介の「藪の中」みたいな感じの、それぞれの事象をそれぞれの登場人物の目線から・・・って感じの小説で、全六章が、まさに「告白」する形で物語が進むんですが、面白いことに、最初の三章までが雑誌に掲載され、残りの三章が書き下ろしという珍しい形をとっています。

 しかし、すごい作品でした。こんなに気分が優れない作品も珍しいです。読めば読むほどに嫌な気分になります(笑)で、もちろんめちゃ面白いんですね。ある種の「踏み絵」的な感じも受けます。

 松たか子演じるシングルマザーの教師の娘が殺される・・・その復讐譚なんだけど、このヒロインに対しても、まったく賛同できない人もいるかもしれません。とにもかくにも「嫌なシーン」ばかり出てきますし、何度も書きますが、めちゃ嫌な気分になりますが、面白いことは間違いがないんです。GW期間中に是非嫌な気分を味わってください(笑)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 影武者 (1980) 179分 | トップ | 大阪の歴史と文化に接してき... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

BOOKS」カテゴリの最新記事