「胸さわぎの腰つき」の衝撃から44年。以来ずっと桑田佳祐は自由に曲を書き、歌ってきた。日本語を巧みにビートに乗せ、「誘い涙の日が落ちる」といった独創的な言葉を紡ぐ。情感豊かな歌詞で日本人の心を鷲づかみしながら、エロくキワどい言葉を投げ、愛と平和を正面から訴える。はたして桑田佳祐は何を歌ってきたのか――。
サザンとソロ全楽曲のうち26作を厳選、桑田佳祐の歌詞を徹底分析。その〝ことば〟に本質が宿る!
著者のスージー鈴木は現在休憩中となっているBS12のマニアックな音楽番組「ザ・カセットテープミュージック」で、マキタスポーツとともに、1970年代から現代に至るまでの日本のJPOPシーンをめちゃマニアックな分析をしていた評論家です。私よりも6歳ほど若い丙午のおっさんですが、大阪出身ということもあって、その音楽分析はとても楽しいものでした。惜しくも一応終了ということになっていますが、年に何度か特番も行っています。
で、彼はJPOPについていろいろな新書の評論本を出していますが、以前「サザンオールスターズ 1978-1985 」という新書を出しており、今回は桑田佳祐の45年近くに渡る音楽生活の中から26曲に絞って、桑田佳祐の「歌詞」について考察したものです。
私ももちろんサザン、桑田佳祐、原坊の作品はすべて持っていますが、歌詞カードをみながら聞くことはまずありません。もちろん耳に残る歌詞や、エロい歌詞、韻を踏んでいるもの、現代社会に警鐘を鳴らすものなど、歌詞ももちろん気になりますが、どうしてもメロディやビートに注目してしまいます。
桑田佳祐の歌詞に注目したこの評論は桑田佳祐ファンにとっては必須のお宝だと思います。
桑田佳祐自身がこの本の内容をどう思ってるかが興味あります。。。ってか、こんなの読まないか(汗)