検察側の罪人 上 (文春文庫) | |
雫井 脩介 | |
文藝春秋 |
検察側の罪人 下 (文春文庫) | |
雫井 脩介 | |
文藝春秋 |
東京地検刑事部のエリート検事・最上のもとに、彼に心酔する若手検事・沖野が配属されてくる。さっそく2人で都内で発生した老夫婦殺人事件を担当することに。すると最上は、被疑者の一人である松倉という男に激しく反応する。松倉はすでに時効を迎えている未解決殺人事件の重要参考人だった。最上は今回の事件も松倉の犯行と確信し、なんとしても松倉を有罪にしなければならないとの強い思いに囚われていく。そんな最上の意を汲み、松倉から自白を引き出すべく取り調べに力が入る沖野だったが…。
映画館 ★★★☆
原作を読んだ時にとても嫌な話っていうか、ちゃんと法に則った話にしろよとか(笑)文庫本で上下2巻の作品ですが、1巻目の最後に嫌な場面となったので、そこから読む気がなくなってきたという作品です。
ようするにエンターテインメントとしての「中村主水の必殺シリーズ」や「バットマン」は許せても、検事が主人公の作品でこの内容は無いだろって感じなんですね。おそらく原作を読んだ人やこの映画を見た人の何割かは私と同じ感想を抱くと思います。
ただ、映画化に際して、原作にはない部分をいろいろ加えたり、セットが豪華だったり、木村拓哉と二宮和也の演技合戦が楽しめたり、吉高由里子が可愛かったりして、映画自体はなかなかいい感じだと思います。
しかし
やはりこの話は嫌い(笑)
法律を守らなければならない
検事がやるのはよくないですよね。
しつこいようだけど、やはりそこが一番引っかかるんですよね(笑)