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1964年の東京オリンピックの映画は巨匠市川崑が自らの好みで撮影編集され、ほとんど芸術映画でした。で、当時めちゃくちゃ批判されたそうです。
現在観てみると、1964年当時の日本がそこには描かれ、そんなに悪いものでもなく、なかなか素晴らしい作品だと思います。
この「東京2020オリンピック SIDE:A 」も河瀬監督らしさが存分に発揮され、たしかに各競技の名場面の総集編ではなく、2020年2021年の東京と世界を描いていると思います。おそらく何十年か経てばそれなりに評価されるのでしょう。
バスケットボール女子のカナダ代表選手は乳児を同行させ、母乳を与えつつ競技に参加していました。日本のバスケットボール女子代表候補はオリンピックよりも育児を優先し、選手生活を終えました。
それぞれの選手がそれぞれの価値観で「自分」を表現しています。私はどちらも正解はなく、それぞれが自分のやりたいようにできる世界が素晴らしいと考えます。もちろん私は日本人なのでもしもオリンピック代表候補であっても妊娠出産したらこの日本選手と同じ道をたどるでしょう。それが私達日本人の多くの常識だと思います。奇しくもこの女子選手には「とある理由」でめちゃ親近感が湧いたのも事実です(笑)
国籍を変えながらも銀メダルを獲得した元イランの選手や、旧ソ連では団体で金メダル、国籍をドイツに変えて銀メダル、そして本来の彼女の国籍であるウズベキスタン代表として東京大会に8度目のオリンピック出場を果たしたオクサナ チュソヴィチナやなど、めちゃコアなシーンをふんだんに見せてくれました。
一体どれくらいの時間、カメラを回したのでしょう。
それを2時間(もちろんSIDEBを含めたら倍の4時間?)に編集する時にこそ、この映画の監督の真骨頂なのだと思います。
っていいながらも・・・
おそらくSIDEBは見に行かないでしょうね(汗)
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