Dr.コトー診療所 （2022）134分

　日本の西の端に位置するへき地の離島・志木那島に19年前にやって来たＤｒ．コトーこと五島健助。以来、島にたった一人の医師として島民のために奔走してきた。今では誰からもコトー先生と呼ばれ、すっかり家族同然に親しまれていた。数年前には看護師の彩佳と結婚し、いま彼女のお腹には新しい命が宿っていた。現在、診療所はコトーと彩佳、コトーを長年支えてきた市役所職員の和田に加え、研修中の新米医師・織田判斗と島出身の看護師・西野那美の５人で切り盛りしていた。そんな中、島に大型台風が接近し、台風に慣れているはずの島でも大きな被害が発生してしまうのだったが…。


　映画館　★★★


　最初に断っておきますが、私はこの作品を原作のコミックもテレビドラマも全く触れたことはありませんが、「無医村の島で頑張るお医者さんの話」程度の知識はありました。もちろん中島みゆきのファンなので主題歌も知っていましたが。

　ドラマ版から16年ぶりのお話っていうのももちろん知っていましたが、単純に考えて前作から演者も登場人物もみんな16歳年を重ねている・・・いや、登場人物は16年経っていないかもしれませんね。と考えるのは、16年間のうちで、早い頃にあの二人は結婚していたと思ってたからで。しかし、設定上結婚は「数年前」ってことになっていました。

　ようするに今回のイベントの中で、柴咲コウ演じる看護師さんが妊娠しているということも重要な一つにしたかったということなのでしょう。で、この映画をご覧になった方はご存知のように、製作者側は色んなイベントが立て続けで起こし、ドラマを盛り上げているつもりなのでしょうけど、あり得ない連続だったので一気に面白くなくなっちゃいました。

　孤島でのほのぼのとして日常と、医療に携わる医師と看護師の夫婦の姿が基本なので、ちょっとしたドラマが2つほどでいいと思うのですが。

　あと、一番常識のある発言と行動をしていたキンプリの高橋くんが、このドラマの中ではすっかり敵役なのが本当に気に入りません。

　で、最後のカットも気に入らなくて（笑）写真立てのカットで終わるべきだと思いました。