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極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

金子差入店 (2025)125分

2025-05-19 16:58:16 | 日本映画(映画館)
 妻の美和子と差入店を営む金子真司。ある日、息子の幼馴染の少女・花梨が何の関係もない男に殺害される痛ましい事件が起きる。すると後日、犯人の母親から、差入れの代行と手紙の代読を依頼される。困惑しつつも、プロとして仕事に集中し、粛々とこなそうと覚悟を決める金子だったが…。


 映画館 ★★★★


 拘置所近所にある「差し入れ屋さん」の存在は、大阪拘置所の前の一方通行のところに数軒あったので存じていますが、現在一軒しか無いようです。で、この映画で差し入れ屋さんによっては、代行差し入れはもとより代行の面会やお手紙代読まで引き受けてくれるというのは初めて知りました。

 当然のことながら話はヘビーですし、私は必要無いとは思いますが、残酷なシーンも多々出てきます。なぜ必要無いと思うかというと、その事件の内容や性質は代行業の差し入れ屋さんには関係ないからです。もちろんそのようなことは劇中でも触れられていたとは思います。加害者側親族の当然の権利なわけですし。ただ、その内容を明らかにすることで、主人公は悩み、また学校に通う息子はいじめられ、妻も周りから差別を受けます。

 日本では「死刑もやむを得ない」とする人が8割を超えるそうですが、そういう人たちにとっては重大な犯罪を犯したとされる未決囚に「面会・差し入れ」などをする必要はないと思う人も多いと思いますが。裁判で結審しない限りあくまでも未決囚・・・なんてのはうやはり綺麗事なのかもしれませんね。

 予告編のみの知識で出演者を主人公やその伯父位しか知らなかった私にとって、「あの未決囚は誰が演じてる?」とずっと疑問に思ってた私です(汗)エンドクレジットで「彼」の名前を観たときに。。。「え?どこででてた?」などと自ら大ボケをカマしてしまいました(笑)

 なんといってもオリジナル脚本の作品であることは評価したいですし、なかなか興味深いところに目をつけたなと思いました。

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