みなみの梅やん介護日誌/とくしまの山と介護福祉

アルツハイマー認知症になった母親・みなみの梅やんが12年目を迎えての物語。とくしまの山の暮らしと地域包括ケアを書く。

みなみの梅やん介護日誌 異動の春、心の寄るべを支える人たち。

2020-03-25 07:02:00 | 日記


昨日の夕方、梅やんをデイサービスへ迎えに行き、今年度で退職の所長の丘上さんにお礼を言いました。梅やんは丘上さんの手を握り、「長い事お世話になりました」と言えました。
木沢診療所では注射と2週間分の薬を貰いました。火曜日を担当していただいた整形外科の医師は、4月から三好市の大歩危診療所と東祖谷診療所と西祖谷診療所を担当するため異動するとのことでした。梅やんの心房細動を見つけてくれた先生です。こうした医師によって徳島県内の地域医療と高齢者施設が担われ支えられております。



梅やんも今日からまた三好市井川町へ移動します。実家から見えるカシドマルの裏側標高1000メートル余りの川成峠を越えると美馬市木屋平です。直線で更に向こうが三好市井川町です。天気が良さそうなので、今日は藤が内谷沿いの道を峠へ上り木屋平から穴吹町へ出ます。


昨夜の梅やんは夕食を済ませたあと、チイ叔母に電話をしておりました。「ワシは井川へは行かんとこの家に居る、誰じゃあ、他人がおるくへいて頭下げて小さくなって生きたいと思わん!ここにワシの家があるんじゃけん。」と、梅やんの頭や心臓や小便の事を知らぬ人が聞いたら、いかにも筋が通った事を言っておりました。心の寄るべが保たれております。梅やんの徘徊が少ないのも妄想が少ないのも寄るべき心が平衡を保っているからでしょう。実家療法はここに意義が有ります。方々にそれを支えてくれる人々がいてくれるお陰です。
梅やんが寝たのは午後11時でした。今まで金曜の夜を独り置いていたのですが、それをやめて見守ることにするため、4月4日に木沢へ帰って来ることにします。
それではこれから朝食の用意して、ゆっくり木沢を出発します。今日はこの辺で。