4727.~頑張れる力~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「虫食い わり算」(6月8日)
おはようございます。Elephas西国分寺教室の横山です。
小学4年生のIくん、その日はなんだか疲れた様な顔で教室に入ってきました。
5月とは思えない暑さだったため、講師が
「ここまで歩いてくるだけでも暑くてたいへんだったね。暑いけど今日も一緒に頑張りましょう」と挨拶しましたが、
どうも顔色が晴れないようでした。
お母さまのお話によると、Iくんはわり算の虫食い筆算が解けなくて悔しい思いをしているということでした。
そこで、今日の授業は予定を変更して、この問題をいっしょにやってみることにしました。
初めにIくんが、「一番下は余りが0なのでここは5になって、ここは上から降りてくるので7になる」という具合に書いていきました。そして、
「でもここは上が空白なのでわからないし、その上も空白なのでこれ以上進まないよ」。
講師が「そうだね。そこはもうこれ以上埋められないね。でもまだいっぱい空白があるから、どこか他の場所でわかるところは無いかな?」。
Iくんは「上からやってみる」と言いながらしばらく考えましたが、
「やっぱり上も書けるところは無いよ」とつぶやきました。
しばらくお互いに考え込みましたが、
講師が「ここの15は、割る数の5とかけ算して15になるところだから・・・」と話し始めると、
Iくんが「わかった。ゴサン ジュウゴだから、ここに3が入る」と嬉しそうに答えました。
さらに「こっちも同じかな?」と言いながら、先程まで考え悩んでいたところに一つ一つ答えを見つけて書き入れて行きました。
そしてついに全ての空白に数字を入れることができました。
Iくんは教室に入って来た時と違って、とても明るい表情になっていました。
◇ワンポイント・メッセージ
むずかしい問題を抱えてきたIくん、でもよく再チャレンジで頑張りましたね。途中でしばらく考え込みながらも、最後まで辿り着けました。その“頑張れる力”、すばらしいですね。完成した時のうれしさは、何物にも代えがたいものですね。