発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

2868.~思いやる~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)</a>


 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。


  ~今日のElephasブログ:「心の成長」(6月22日)~

おはようございます。津田沼教室の堀です。

小学4年生Rくんは、授業が終わると次に待っている高校生のお姉さんと会うのを楽しみにしています。とても可愛がってくれるのでまるで姉弟のように仲良しです。その日も、Rくんは授業が終わると急いで部屋を出て行きました。が、すぐにまた真剣な顔で部屋に戻って来ました。

「なんだか、お姉さんに無視されたみたい…。僕を全く見てもくれない。」と、かなりショックを受けた様子でした。「何か僕に怒っているのかな?」とても悲しそうにしていました。でも少しすると、大きく深呼吸して「先生、お姉さんにこのことは何も聞かないで。たぶん僕に気がつかなかっただけかもしれないから。」そう言って寂しそうにしながらも、お姉さんに声をかけずに静かに帰って行きました。

 そのあと、その高校生の生徒さんは学校の出来事が原因で元気がなかっただけだったとわかるのですが、Rくんにそれを伝えるべきか少し悩み、Rくんが自分で乗り越えていく心の様子を見守りたいと思い、その日はそのままそっとしておきました。

何より、この短い時間のRくんの心の動きを見ていて、とても感動していました。ある出来事から主観的に感じたことを客観的に捉え直して、自分で心を落ち着かせることが出来たということ。また相手のことも思いやり、そっとしておくということ。素晴らしいなぁと思います。人はこんな風に他人との関わりで成長していくものなのだなぁと、小さい頃から知っているRくんの成長を感じ嬉しく思いました。後で真相が分かった時のRくんのホッとした様子、かわいらしかったです。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)http://www.zoukei-rythmique.jp</a

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

ひとつのドラマですね。

自分の中に心があるように、ひと(他者)の中にも心がある、…当たり前のようでありながら、具体的な場になると、自分の心の論理でひと(他者)の心も解釈してしまいがちです。

でもRくん、自分の心の論理で押し切ることなく、ひと(他者)の心を想像し、思いやることができたのですね。すばらしいことですね。Rくんの心の土壌のやわらかさを感じます。きっとRくんも、そんな思いやりの中で育てられたのでしょう。

寂しいという気持ち、またほっとしたという気持ち、いろいろな気持ちを経験することで、心はもっともっと柔軟に成長していくことでしょう。

 

発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/</a>
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp

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