3749.~道具で思考を深める~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「タブレットをフル活用」(4月27日)
おはようございます。国分寺教室の中野です。
I君はこの春から中学3年生です。
週に2時間、数学と理科の授業を担当しています。
授業が始まる前、I君からは、当日、学習したい箇所を記したメールが届きます。
更に、授業が終了すると、「本日の学習内容」を添付したメールが届きます。
学習日、表題、学習範囲などがきちんと記されていて、効率的に学習している様子を伺うことができます。 さて、その「本日の学習内容」の添付ですが、PDF形式のファイルになっており、数式はTeX言語を利用して、
教科書や参考書にみられるようなレイアウトの数式になっています。
また、時折現れる図は、教科書や参考書をタブレットのカメラで撮影したものが貼り付けられていて、とても見やすくなっています。
まるで、参考書の回答例をみているかの様な印象をうけます。
実際にI君がこの「本日の学習内容」のPDFを作成しているところを見ていると、I君は数式に必要な言語はすべて暗記していて、手書きで数式を書くのと変わらないスピードで書いています。
また、図形は、教科書をタブレットのカメラで撮影して、タブレット上で必要な場所を選択して、PDFにコピーした時に見やすい様に、縦横のバランスを整えて、PDF上にコピーするまでの一連の操作が、瞬く間に終わります。
現在は、コロナ禍の影響もあり、授業におけるパソコンやタブレットの利用方法や、ファックスやコピーにとってかわるパソコンやタブレットの活用などの改革の時期になっています。
しかしながら、パソコンやタブレットとともに育った生徒さんに教えてもらうのは、講師の方かもしれないという思う今日この頃です。
◇ワンポイント・メッセージ◇
I君のタブレットの活用技術には、すばらしいものがありますね。これまでの鉛筆で書いたり消したりにはI君にとって少々難しいものがあったそうですが、タブレットによってその点がクリアされただけでなく、理解力や探求力も格段に向上してきているようです。道具の変化は大きいですね。鉛筆に慣れている者は書くことによって思考しますが、タブレットに長けている者はタブレットの操作によって思考するのでしょう。それぞれの手段によって学べること、それが認められることによって自信を取り戻せる子ども達もたくさんいることでしょう。