3531.~通常であること~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「積み上げてきたものは」(8月3日)
おはようございます。東中野教室の北本です。
先日、オンライン授業でずっと頑張っていたSくんと、久しぶりに対面授業をすることが出来ました。
Sくんは年少時に入会され、様々な学習や経験を積んで来ました。
久々の教室、ドアのロック解錠、覚えているかな?
ドキドキしていましたが、覚えていました。
「おはようございます」と丁寧な挨拶から始まり、
「先生会いたかったよ。お話したいことたくさんあるんだよ」、
怒涛の勢いで靴を脱ぎながら会話が始まりました。
「Sくん待って、先ずおはようございます!先生も会えてうれしいよ。
鍵の番号もよく覚えていたね」。
「あたりまえでしょ、忘れるわけないでしょ!エレファースだよ」。
会話のキャッチボールができるようになったこと、またその答えに嬉しくて胸が温かくなります。
その日Sくんは教科学習にも楽しく取り組み、創造造形に取り組みながらふと過去に思いを馳せ、
「ぼく、あのころの自分に会ったら、“情けないぞ”と言いたいよ」と、
過去の自分を客観視することまでができていました。
外出自粛の中、登校の制限もあり、これまで積み上げてきたものが停滞するのではと不安がありましたが、
コツコツと積み上げてきたものは、紛れもなくそこにしっかり根付き、彼自身が成長し続けていると実感しました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Sくん、まだ小学校低学年ですね、「あのころの自分に会ったら、“情けないぞ”といいたいよ」とは、何を意味しての言葉なのか、発言の大人っぽさにびっくりです。久しぶりにElephasの教室に来て先生に会え、これまで通りの授業ができたことが思いの外うれしかったのでしょうか。時には学習から逃げたかった頃の自身を思い起し、そんな言葉が出たのかもしれません。「あたりまえでしょ、忘れるわけないでしょ!エレファースだよ」、Sくんのこの言葉にSくんのうれしさいっぱいの気持ちが凝縮されているように感じます。