クラフト木楽屋

気楽な 活動日誌

目的地へ

2018年08月29日 | 日記
一度は手放そうと思っていたものを、活用することができました。

おそらく、もう二度とは手に入らないであろうもの。



"コレ" に使うために、用途に合った素材・色・大きさのものを
始めから、揃える方が近道なのでしょう。

けれど、空き箱ひとつを取っても、"何かに使えるかも、しれない"と
保管しておくことが、暗黙の了解のようになっている我がチーム。

効率だけを重視するなら、こんなにも遠回りな方法で
作品を製作しているグループはとても珍しいことでしょう。

でも、どんなことにも片方からの見方だけでは、
その良し悪しの判断がつきにくいことがあり
奇しくも好き好んで、これまで遠回りをしてきたからこそ、
出会えたものが合ったと、我がチームの誰もが
少なからず、そう思っている節があるような。



"もう、要らない" と、そう思われたところからが、始まり。
そういえば、わたしくたちの活動そのものが、そういうこと。

目的地はいつでも、再生。

                             k


















                              a
















美しきもの

2018年08月28日 | 日記
とうの昔に、ひとつ位は持っていても良いはずのもの。

それなのに、これまでには興味が無く縁もなく
ひとつも持っては居なかったものを、奇しくも譲り受けました。

そのものを一目見た途端に、まずは、その美しさの虜に。

長い長い年月を悠々と超えて、大切に使われ残ってきたもの
それは、こんなにも美しいものなのか、と。

あってもなくても、暮らしに大きな支障は無いもの。

けれど、もしもそれを手にすることがあるなら
より気に入ったものである方が、それを使うたびに
その後のその人の時間を、ささやかに幸福なものにする
それが、美しい日常品の持つ力なのでしょうか。

何も語らず、静かに人を幸福にするもの。

かつて、これを作った人は
どんな思いで、これを手がけたのでしょう。

こんなにも長く、人から人へといくつもの人の手を渡り、
深く愛されるものになると、そう知っていたのでしょうか。

                          a











言いつけ

2018年08月24日 | 日記
昨日の作業場所へと向かう前に、忘れ物をしたことに気がつき、
慌ててホームセンターへと飛び込みました。

昨日の現場で、もしも"忘れ物"をしていたことに気がつかず
そのまま向かっていたならと思うと、それは本当に空恐ろしいこと。

我がチームのリーダーは作業に向かう時、必ず手袋を身につけています。

それは時により作業により、革のもの有り・軍手有り。

そして数人で作業にあたる時、素手の者が居ると
必ず"手袋は?"という質問を投げかけてきます。

昨日のあの野趣溢れる現場で、もしも素手だったなら
こんなに足手まといな者は居なかったであろうと思うと、
今さらながらに、背筋が凍るような思いがします。

忘れなくて、本当に良かった。

                                k












満載にて

2018年08月23日 | 日記




予報よりもかなり早い段階で降り始めた雨を縫いながら
予定を大きく上回る量の果樹の除伐作業をしてきました。











記録係も、カメラを手放し作業補助に入り、
なんとか台風の大きな被害を被ることなく
車が後方へ大きく傾く程の満載にて、帰路へ。

全員、圧巻のずぶ濡れ。

それでも車内には、果樹特有の香しい香りが満ち満ちていました。







今回の作業途中では、木をお譲りくださる方より、
異例の心づくしの差し入れを頂戴し、また更には
丹精された採れたての季節の果物まで・・・
なんとも恐縮するばかりでしたが、
とても有難くうれしく頂戴して参りました。

本日、果樹をお譲りくださいました、A農園様には
改めて心より御礼申し上げます。

                    クラフト木楽屋 一同














雨が降っても

2018年08月22日 | 日記
今シーズン2度目の、除伐材の調達に伺うことになりました。

おかげさまで同じ方から、このたび2回目のお声掛けを頂きました。
果樹園の役目を終えた木を伐採しますというお知らせ。

明日の現地の天気予報は、午後からは雨。

それでも、予定通りに向かいます。

木が、その役目を終えるということは
当然何がしかの状態である可能性を
どうしても秘めていて、残念ながらということも、おおいにあります。

けれど、間伐除伐材を素材に選び製作をしている限り
それは致し方の無いこと。

1本の丸太から、たったひとつの作品を作ることしか叶わない
ということも、十分にありうるのです。

                              k