どうも違和感がある。違和感というか、次元が違うのだからあたりまえと言えばあたりまえなのかもしれないが、中国で暮らしてみて(と言っても、まだ3週間あまりなのだから、それだけで何がわかると言われればそれまでだが)、私の皮膚感覚というのか、生活感覚というのか、そういった感覚と、ネットでみる日本の、尖閣がどうだの、反日感情がどうだのというニュースとの落差が大きすぎるのだ。
中国に来る前には、やたら用心しろ用心しろと言われたものだが、今のところ、日本人だからと言って嫌な思いは何一つしていない。そりゃ、大学との契約のことで、なんで~と思ったことは確かだが、それとて日本人にいやな思いをさせてやろうなんてことでは間違ってもない。
きっと、日本にいて新聞でもネットでも見ていると、どうしたって中国のイメージは悪っくなるばっかりだ。それってとっても問題なのだが。ニュースがあまりにもネガティブすぎるのだ。だからどうしたって、日本人は中国に悪いイメージを持ってしまう。まさか、意図的なものではないと思うが(いや案外巧妙な作為があるのかもしれないが)、そんなものに騙されてはいけないと思う。
ここ中国で生活して、つまり私にとって外国で暮らしてみて思うのだが、食べて寝て働いて、という人の暮らしのあるところに、そりゃ悪人もいるし善人もいるだろうが、国家的?国がとやかくいうレベルで人間関係はできていないと思う。
むろん、日本人である限り、かつての歴史を忘れるわけにはいかない。しかし、だからよけいにマスメディアには踊らされたくないし、まして「お国」のご意向に従いたくもない。結局、人と人との関係っていうのは、直に会って作っていくしかないのかもしれない。そんなことを思いながら、中国でしばらく暮らしてみるつもりだ。