大連日記

2014年8月27日に大連にやって来ました。大連で見たこと、聞いたこと、感じたことをを日々綴りたいと思います。

一家心中って日本独特!?

2014-10-28 20:53:42 | 日本の社会現象

一家心中、日本人なら誰でもその意味はすぐわかる。親が子どもを道連れに自殺することだ。親は何らかの事情で死を選ぶとき、子どもを残すのは不憫と思うのだろう。それで、子どもの意志は関係なく、はっきり言えば子どもを殺すわけだ。

中国の学生は、それを聞いて驚いたようだ。中国では、そんなことは滅多にないという。それを聞いて今度はこちらが驚いた。はてさて、一家心中って日本独自なものなの?!

日本では子どもは親のもの、という発想が根強いせいだろうか。それとも、親が死んだ後、残された子どもの将来を悲観してのことだろうか。それにしても、子どもの意思はそこにはない。

個人主義思想がしっかり根付いている欧米では、たとえ親が自殺に追い込まれたとしても、子どもを殺してという発想は生まれないように思う。しかし、同じアジアの国、しかも、儒教思想にしても仏教思想にしても本家本元である中国では、日本と「一家心中」に対する理解は大差はないと思っていた。共産主義国家が誕生して以来、子どもは国家のものという考え方が定着しているのだろうか。それとも、たとえ親が何らかの事情で自殺をした後でも、子どもの将来は経済的にも、精神的にも、さほど問題はなく見通すことができるからなのだろうか。

なぜなのだろうか?疑問だ。