JR京都駅から鞍馬寺に行くのは意外に手間を要する。叡山電車の始発駅出町柳まで京都駅からバスで30分ほど、そこからさらに叡山電車で終点鞍馬まで30分、駅からすぐのところに鞍馬寺がある。
町の北西にある出町柳に接続する地下鉄はなく、渋滞時期であればこの満員のバスはさらに時間を要することになるであろう。本来ならこの年間を通して多くの観光客のくる世界的観光地であれば、間違って廃止してしまった市電を復活し、最新の大量輸送できる低床高性能電車(LRT)をバンバン走らせるべきであろう。さらに言えば叡山電車とも線路を連絡させ鞍馬まで直通の電車を走らせる。そこまでいかなくても共通の乗車券を発行し出町柳の乗換時の切符を買うための長蛇の列を無くすなど欧米では常識的な方法を考えるべきであろう。一日フリー切符なるものもあるがこれもバス、地下鉄は共通でなくそれぞれ別となっており信じられない仕組みである。とにかくこういった点では著しく日本は遅れていることを自分自身の数少ない経験の欧州の観光地との比較においても痛感する。それでも日本でも富山市での成功例(JR 支線を廃止し市内路面電と一体化)や京都市電復活の話がないでもないことに微かな期待をする。
出町柳は市電の廃止後陸の孤島と化していたが、大阪よりの京阪本線の伸遠により鉄道連絡できる様になり乗客数も復活してきたという。この通称叡電は以前は北陸に本社を持つ京福電鉄の京都支線だったが現在は京阪電鉄の子会社となっている。
鞍馬に近づくと山に入り、紅葉の時期にはその紅葉トンネルを走ることになる。
仁王門を入ると単線のケーブルカーがある。寺法人が運営する。駅員は作務衣を着ている。よく見るといわゆる線路ではなく鉄板の上を転がるようだ。100円の寺寄付金で乗る形だが事実上の運賃。横の看板にはできるだけ歩くよう勧めている。
金堂 パワースポットなる円の中心で皆様々な思いとスタイルでエネルギーを受けている。
貴船神社奥の院に向けて約30分のハイキング。地質の関係で根の露出する木の根道を通る。コースはアップダウンで軽い気持ちだと結構厳しい。連日の猛暑の中でもこの高度一帯はそれなりの涼しさを感じることが出来た。
奥の院より貴船神社へ急な山道を二三十分ひたすら下る。貴船神社より逆に上る場合は1時間40分はかかるという。水の神様なので濁らない”きふね”と呼ぶ。全国貴船神社の総本山。
貴船神社から電車の貴船口まで約2kの狭い道路を小型路線バスで下る。この真夏の中神社参拝に向かう長蛇の車は大渋滞で全く動いていない。
この後宿泊予定の大阪阿波座に向かう。
大阪なら居酒屋でしょうと勝ってに思い込み、阿波座のホテルを出た途端、列待ちをしている小さな居酒屋を見つけ、これだと即座に並んだ。入って見ると今日の日ずけを含めすべて手書きのお品書きとなど新鮮さの溢れる品々で、さらに久しぶりになつかしの鯨のベーコンにもありつけた。勿論値段は極めてリーゾナブルでいつかまた来てみたいと思ったりした。
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