常さんの徒然写真日記

旅や趣味を写真を主に紹介、でも何となく鉄道旅行が主なテーマになりそう。

ポルトガル、シントラ

2013年02月27日 | 旅行

夜行列車でリスボンの駅につき市内のホテルに行くための地下鉄を探す。結果的には鉄道ホームの隣の階段を降りれば良いことが分かったが案内表示も無く何人かに聞いても適切な返事が返ってこなかった。この鉄道の終着駅と市内の地下鉄が連絡する様になったのは割合最近のことのようだ。

地下鉄に乗り数駅先のホテルのある駅に向かう。ここで今回の旅行最大のアクシデントが発生した。駅で降りるため私は連れの荷物も含め(珍しくこの地下鉄は日本のようにボタンを押さなくても一斉にドアがあく。)荷物をホームに降ろし自分も降りて振り返ると連れは車内の椅子に服を引っ掛けモタモタし、そのうちドアが閉まり電車は発車してしまった。勝手の分かった日本や携帯電話が有れば大した問題では無いが、連れは今降りるべき駅名や予定のホテル名すらに私任せで認識がない。私はとりあえず降りた場所でじっとする他ないと判断し待つことにした。最悪のパターンはパニックになって乗り過ごした駅を認識せず加えて戻って来る手段が分からなくなることだったが、結果は服のトラブルはすぐ解消し1駅しか行っていない事を認識し反対側のホームに移動し戻ってくることが出来た。電車が去り対岸のホームから手をあげたのを見てホッとすることになった。

 シントラへはロシオ駅から出ているポルトガル鉄道のシントラ線でいく。シントラまでせいぜい30k弱の郊外電車だがロシオ駅の駅舎はなかなか見事である。しかし駅である案内表示がどこにもなく初めての人にはわかりにくい。この駅の3階が発着ホームになっているが出発するとすぐ地下に入る。渋谷の3階から出て地下に入る銀座線のようだ。リスボンも丘が多くその地形を利用してそのようになる。ただしこれは地下鉄ではない。

 ロシオ駅ホーム、なぜかホームは勿論のこと発車待ちの電車まで全体が薄暗い。ヨーロッパはどこも日本の様にコウコウとしない事は承知しているが、正確に言うと電車内は完全に消灯してある。だからドアは閉まっているしホームにあるのは回送電車と思いしばらくホームで待っていた。ところが後から来た客がボタンを押してその電車の中に入って行く。中を覗くと薄暗い車内でじっと発車を待っている客が何人かいるのがやっと確認できた。こちらも慌てて飛び乗った。発車ベルなど鳴る訳はないから。発車数分前にやっと車内灯がついたが日本の電力危機でもここまで節電する話は知らない。

  シントラ駅終点、タイル装飾の壁が美しい。

シントラの町はムーア人が築いた城跡と12世紀頃ポルトガルに併合され14世紀ごろにはポルトガル王朝の夏の離宮になっていた事で知られる。ここからもう一つバスに乗り継ぐと有名なヨーロッパ最西端のロカ岬に行くことができる。駅前からシントラの王宮や城址を巡廻する路線バスに乗る。一回乗車券を買えば途中乗り降りが自由になっている(事が利用しながらだんだん分かった)。

ムーアの城跡  7,8世紀頃ムーア人が築いた城跡、シントラの町を見下ろすことができる広大な城壁が連なる。

  

 

Pena宮 ムーアの城跡から一山行った山頂にある。廃墟の修道院を19世紀初に改築したもの。イスラム、ゴシックなどさまざまな様式が混じりユニークな雰囲気を作っている。

   

 

シントラからリスボンに戻り街中を歩く

市内のお店でなんと焼き魚料理を見つけた。欧州系で焼き魚とは思いもしなかったがさすがポルトガルといった思いだ。

 



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