よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

建物の温度

2011-07-08 09:27:34 | 住まいづくりの進め方、考え方

 今年も厳しい猛暑となりそうな夏。
原発の事故も絡み、節電も考えなければならない。
いままで私たちは暑ければク-ラ-を入れればいいと簡単に考えていたが
今年の夏はそうもいかなくなりそうだ。

私はもう一度日本の気候に立ち返り、夏や冬を根本的に考えるいい機会ではないかと
思っている。

今年はまだ本格的にク-ラ-を動かしていない。
ク-ラ-無しでどこまで我慢しなければならないかを体感する為でもある。
現在の事務所は30度、東から風が入り蒸し暑さは感じない。

机に座ってブログを書いているが、汗が出るほどでもない。
先週の日曜日にN邸にデジタル温度計を設置させていただいた。

一年間の室温デ-タ-をこの事務所とも比較しながら
電気代、水道代のランニングコストと室温の温度とを見比べ
N邸の一年間の住宅環境をまとめたいと思っています。


  この温度計は優れもので、一年間30分ごとの温度を記録し
複数の情報を一つのグラフに表示することが出来る。
多分、多くの施工業者は「うちの住まいは 断熱完璧ですから!」
と言うだろうが、どれだけ完璧なのか言葉だけでは分からない。


 室内温度だけでは読み切れないのが体感温度。
気温は高いが涼しく感じられる場合があり、それは室内に如何に風を通すか
によって変わってくる。
設計には間取りの良さも必要ですが、風の設計も含めて考えなければならない。

断熱がすべてではなく、いかに体感温度を下げるかがランニングコストダウンに
繋がり、節電が可能となる。


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