【日付】2022/8/6(土)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れ
【気温】19℃
【風速】0m/s
今日は山頂まできれいに見えた一日でした。
ロープウェイ姿見駅を出ると、見慣れぬのぼりが…
北海道山岳遭難救助隊の遭難対策のものでした。
姿見の池園地では、散策の方だけでなく登山者の方々でも賑わっていました。
これから登山に行かれる方は、登山届の提出としっかりした装備の確認をお願いします。
登山届を出していない場合は、駅舎内に入林届のファイルがあります。登山開始時間とともに、下山時間の記入もお忘れなく。
さて、本州では連日、気温が30℃を超える日々が続いています。
東川町でも予報が27℃と、蒸し暑い日のようでした。
姿見の池園地でも20℃近くまで上がり、日差しの強さも感じました。
そんな中、園地内の植物たちは秋の訪れが迫ってきていることを教えてくれています。
コガネイチゴ(手前)とコケモモ
ヒメタケシマランの実
手前が熟して赤くなっているもの、その奥にまだ緑色のものが見えます。
クロウスゴの実
山のブルーベリーです。
ふだんケーキに乗っていたりジャムとして私たちの口の中に入るブルーベリーは、このクロウスゴを栽培用に改良したものです。
うーん どれもおいしそう!
食べたい衝動に駆られても、これは野生動物たちの大事な食糧。
(気持ちは分かりますが)ここは国立公園内ですし、食べることはご遠慮いただきますようお願いします。
下山道の上部も、私達旭岳自然保護監視員が管理しています。
美瑛富士や十勝岳方面の山脈が、久しぶりにくっきり見えました。
誰も歩いていない静かな下山道はまさに蝶の楽園になっていました。
前回の投稿(クリックで記事に飛びます)でミヤマリンドウの蜜標について触れましたが、今日、まさにミヤマリンドウに集まる蝶たちを見ることができました。
コヒオドシです。羽を広げるとカラフルで、閉じた表面はとても地味な柄をしています。
エゾシロチョウも一緒になって吸蜜をしており、ミヤマリンドウの受粉を助ける虫たち(=媒体)を確認することができました。
コヒオドシは本州ではだいぶ数が減っているようです。北海道でも個体数が減少しないことを祈るばかりです。
(日本チョウ類保全協会『ー日本産全種がフィールド写真で検索可能ー フィールドガイド 日本のチョウ 』誠文堂新光社, p229)
姿見展望台では、私が滞在していた約30分間で2件のカラスの被害を目の前で確認しました。
石室の屋根の上で戦利品を平らげるカラス。
ゴミが散乱します。カバンのチャックも開けようとするくらい賢いカラスたちです。
盗んだ大きなパンをねだるものも見られました。子育て中のようです。
となると、物の盗り方も教えてしまっていると考えられます。
カラスから物を盗られないよう、休憩中は荷物から目を離さないように十分ご注意ください。
風が吹けば涼しい散策路。北海道の夏は短いといわれていますが、午後の風がそんなことを思い出させます。
一足早い秋の気配を感じたい方は、ぜひ旭岳へお越しください。
旭岳自然保護監視員:宮原
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