NPO法人大雪山自然学校ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】紅葉の終わりと冬の備え

2021年10月06日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2021/10/5(火)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇り
【気温】7℃
【風速】1m/s

朝は山頂まで見えていた旭岳。一昨日初雪がみられ、冬の到来を感じます。

温泉街を車で走るととても気持ちよく、ロープウェイ山麓駅周辺まで紅葉が楽しめます。

ロープウェイ内からの景色では、姿見駅へ向かうまでの中腹はまだ紅葉が綺麗です。

ダケカンバの黄色が映えています。

上部に向かうにつれて紅葉していた木の葉がすっかり落ちてしまっていました。

いよいよ冬がやってくる気配が、空気の冷たさからも感じられます。

第一展望台からの写真です。

下が9月15日に撮った写真。カラフルな絨毯のようでした。

約一か月で季節の移り変わりがはっきりとわかりますね。

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下山道を少し歩いてみました。

姿見の池園地内はもう終わってしまったチングルマの紅葉のピークも、上部では見ごろです。

この辺りは園地内より少し標高が低いためか、遅れて紅くなるようです。

エゾノマルバシモツケの葉が前日の雨の露をたたえてキラキラと輝いていました。

クロウスゴの葉が黄色に紅葉していました。

動物たちがまだ食べておらず、実が多く残っています。

第4展望台に移動すると、ハイマツの食痕がたくさん落ちていました。

 

ちょうどいいタイミングでエゾシマリスが登場し、しばしの間写真を撮らせてくれました。

ハイマツの実の食痕はエゾシマリスか、

またはこの鳥。

ホシガラスもハイマツの実を食べるのが好きです。

4日前に撮影した上の写真ではコケモモを夢中で食べていました。

ハイマツの食べられずに残った実が、新たに芽を出すと

このように小さな芽が出て、やがて大きくなります。

エゾシマリスやホシガラスなど、冬支度に大忙しな動物たちですが、植物にとっても種が散布される大事な季節。

来春、雪解け後にたくさんの新しい芽が増えることを期待してしまいますね。

 

連日寒い日が続き、散策中は歩いていないと、そよ風でも体が冷えてしまいます。

ダウンジャケットなど厚手で脱ぎ着しやすい服を準備されることをおすすめします。

また雨の後には水たまり・水流になる場所もあります。レンタル長靴(一足300円)でご用意しておりますのでスタッフにお尋ねください。

防寒対策をしっかりされて、冬に向かう旭岳を眺めながらの散策をお楽しみください。

旭岳自然保護監視員:宮原


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