魚鳥木、申すか?申さぬか?

ぎょ・ちょう・もく、申すか?申さぬか?
申す!申す! 魚⇒ニシキゴイ。鳥⇒ニホンキジ。木⇒制定無し、花は桜と菊

老子『道徳経』を翻訳してみました。12

2017年08月28日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第十二章
原文

五色令人目盲。五音令人耳聾。五味令人口爽。馳騁畋獵、令人心發狂。難得之貨、令人行妨。是以聖人、爲腹不爲目。故去彼取此。

英訳文
Various colors blind eyes. Various sounds deafen ears. Various tastes dull tongue's sensitivity. Horse riding and hunting drive people crazy. Precious treasures make people commit errors. So the saint who knows "the way" does not seek material pleasure except eating his fill. He gets satisfaction of his heart, not pleasure of senses.

書き下し文
五色(ごしき)は人の目をして盲(もう)ならしむ。五音(ごいん)は人の耳をして聾(ろう)ならしむ。五味(ごみ)は人の口をして爽(たが)わしむ。馳騁(ちてい)田猟(でんりょう)は、人の心をして狂(きょう)を発せしむ。得難きの貨(か)は、人の行ないをしてを妨(さまた)げしむ。ここをもって聖人は、腹を為(な)して目を為さず。故(ゆえ)に彼れを去(さ)りて此れを取る。

現代語訳
色とりどりの色彩は人の目をくらませる。幾重にも音を重ねた音楽は人の耳を聞こえなくさせる。味わい豊かな食事は人の味覚を鈍くする。乗馬や狩猟といった娯楽は人の心を狂わせる。手に入り難い貴重な品々は人の行動を誤らせる。だからこそ「道」を知った聖人はお腹いっぱい食べる事を除いて快楽を追い求めない。感覚から得られる快楽を求めず、心の内面の充足を求めるのだ。

老子『道徳経』を翻訳してみました。13 へ続く。



ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義
田口佳史
致知出版社



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