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ネットワークビジネス(MLM)とは?(2)

2017年08月05日 | 民俗学探究
ネットワークビジネス(MLM)とは?(1)からの続き

ネットワークビジネス(MLM)のトラブルについて
ここではネットワークビジネスにおけるトラブルの原因について説明していきます。

ご覧になっている方が、現在知り合いから、スポンサリング(紹介)を受けていて、不安になり情報を探しているのなら、ここに書いてあることに該当しないかという視点で確認していただければと思います。しかし、最も大切なことは、取り組む人自身が人間関係をいかに大切に活動するのかがネットワークビジネスの成功のカギになります。ですので、ここに書いてあることに該当しない企業での活動を開始しても、人間関係を大切に活動できなかった場合は、きっとうまくいかないでしょう。

また、ここに書いてあることはあくまで私が各種情報をかき集めて、有益な情報と上げているだけですので、あくまで参考にしていただければ幸いです。

そして不誠実な企業に騙されたりする人が一人でも減り、誠実に頑張っている人の足を引っ張るような企業がなくなり業界のイメージがよくなることを願います。


Top一人勝ち・先勝ち後負け
一つ目に挙げたのが「トップ一人勝ち、先勝ち後負け」というものです。

①収入の逆転
なかなか判断するのが難しいものですが、スポンサリングしてきた相手に「収入の逆転」があるかどうかを確認することで判断できると思います。いくらやっても先に始めた人の収入を超えられないプランでやっている企業があります。

②収入の上限
ただし、①で注意しなくてはいけないのが、ほぼ100%「できる」という答えが返ってきます。そこで、次に確認したいのが「収入の上限」です。収入に上限を設けていない場合は注意が必要です。さらに、上限について確認するのが、「流通(売上)」に関しての上限です。ネットワークビジネスのボーナスルールとうのは色々ありますが、たいていの場合が、商品自体の流通(売上)のボリュームに応じたボーナスと、チームの実績に対するボーナスです。

チームの実績に対するボーナスが多いのであれば問題ないのですが、流通自体の上限が100万/月を超えてくると、ほぼこれからの人たちに分配されるようなボーナスルールを維持することはできません。これは企業として払い出し過ぎで倒産するからです。それが倒産していないということであれば、どこかでボーナスがこれからの人に分配されない仕組みになっているということがわかります。


買い込み・買わせ込み
これもトラブルの大きな原因の一つです。
買い込むことによって在庫をかかえてしまい、それを捌けさせるために友人知人、家族に無理やり売らなくてはならないということが起きています。「在庫は必要ない」ということもよく耳にしますが、現実はそうでないという場合が多々あります。それを見抜くにはいくつかの視点があります。

①ボーナス取得条件
ボーナスが大きくなってくると、それに比例して毎月の購入金額を増やさなくてはならないというルールがあります。これは始めのうちは関係ないので、スポンサリングされるときには特に説明をしてこない場合が多いようです。100万円の月収をとるのに、数十万円という購入を条件としているところがあります。また、初めに登録するにはせいぜい1,2万円といううたい文句でありながら、ビジネスを始めるとなると数十万円のビジネスパックを購入させるというところもあります。

②タイトル条件
ネットワークビジネスの世界にはタイトルというものがあります。会社でいうと役職に近いものですが、一つの目標のマイルストンになるものです。このタイトルを保持する条件が、毎月のボリュームという場合には注意が必要です。タイトルを保持するための条件が数か月一定条件以上というルールの場合、たいていが在庫を抱えることにつながります。なぜならネットワークビジネスというのは、人のやっているビジネスですから、結果というのは浮き沈みしながら徐々に上がっていくからです。沈んでいる分を在庫で買い込み、売れなければそこでマイナスという現状があります。そのためタイトルを取っているのに自己破産するという話も実際聞いたことがあります。

③商品ラインナップ
商品ラインナップが多い場合は注意が必要です。
「自身が使っていないと伝えられないでしょ」というもっともな話から、必要のないものまで在庫を抱えてしまうことによくなります。ビジネスですから、当然使っていないものを友人に伝えるのは間違った活動だと思います。しかし、すべてのものを使って毎月10万を超えるなら、フランチャイズと変わらないので、副業として片手間にやるにはハードルが上がりすぎます。
では商品ラインナップが数千ある場合はどうでしょう。この場合は「自身が使っていないと」という話が出た場合に、スポンサリングで人に伝えて質問された段階で、相手に「正直私は使っていないから、今度私が使ってから教えるね」という形でビジネス活動をしていく旨をアップラインに伝えてください。それでもアップラインがあなたに先に買わせようとしていた場合はそのビジネスから手を引いた方がよいでしょう。


ローントラブル
だいぶ減ってきているのですが、ローントラブルも大きなネットワークビジネスの弊害原因です。耐久消費財の場合そもそも毎月の購入にはならないので、ネットワークビジネスにおける権利的な収入にはつながりません。それでも何十万という商材を扱う会社がまだまだたくさんあるのも現実です。これは企業、もしくはトップディストリビューターが儲けを多くだすために扱っているに過ぎません。
過去社会的に問題になったのもこれが大きくかかわっていて、現在ではトラブルが起きた場合ローン会社も同じく責任を取るということになったため、新興企業でローンが必要な商材を扱う企業は減ってきているのが現状です。


設立しない 「今がチャンス」
嘘のような本当の話ですが、新しく立ち上げるのでグランドオープン前に登録しておこう!と言ってお金を集めるだけ集めておいて結局会社が立ち上がらないということが結構あります。また実際に立ち上がっても90%強が1年でつぶれるという現実があります。

外資で大きな企業がバックについているから大丈夫とか、今がチャンスという言葉に乗せられてしまうのは気を付けたいところです。外資系企業は伸びが悪くなるとサッと撤退するのも外資系企業の特徴です。また「今がチャンス」だとしたら、今後入ってくるあなたの友人は「過去がチャンスでした」ということになります。「今がチャンス」と言っている時点で先勝ち後負けのビジネスモデルであるということを知ってほしいです。

また過去行政処分になりましたが、仮想空間の土地を買う権利をネットワークビジネスにしたという企業がありました。これは仮想空間などそもそもなく、お金を集めて逃げるという典型的なものでした。よく街で見かける携帯の充電器のネットワークもありました。100円を入れてというやつです。数十万の投資でネットワークを活動できるのですが、万が一ネットワークでうまくいかなくても、充電器を置いたことによる収益で元は100%取れるというのがうたい文句でしたが、結局会員がローンと在庫トラブルになり、クーリングオフをしようとした会員に対してクーリングオフを受け付けないということを続け行政処分になりました。当然役員は全員逮捕されました。この会社も「初めの10万人までは特別ボーナスを出す」という「今がチャンス」という掛け声で若い人たちを中心にローントラブルへと導いていました。


人間関係トラブル
最終的なトラブルはこの人間関係になってきます。在庫を抱え、ローンを組んでしまうと、他人に売らなくては自分が負債を抱えることになります。セールスの経験がない人はそこで無理やり売り込むことしかできず周りに拒否されてしまいます。

また実際にほとんどのネットワークビジネスで行われていることですが、「だましうち」というものです。業界ではABCとも呼ばれていますが、相手に告げずにアップラインを同席させる、あるいは事業説明会(ミーティング)に目的を告げずにつれていくということをしています。全く信じられないのですが、トップが儲かること、会社として儲かることを目的としている企業の場合、新しく参加する人の人間関係に興味はありません。とにかく多くの人に囲い込みを行い、買い込ませるために、とにかく連れてこさせようとします。それが結果を出している人のいうことだからということでやってしまうと人間関係は壊れてしまう可能性は高いのです。突然知らないブランド品を身にまとった人が登場して、これからのために稼がなきゃだめだなんて説教されたら誰でも嫌になります。まだ断れないで、あるいは究極に素直な人、もしくはまだ社会を知らない学生くらいの人がこういった流れに巻き込まれてしまうのでしょう。また、企業によってはアップラインが同行し、契約に結び付けた場合は更に「サポートボーナス」を出すところもあります。この現場に入り、ボーナスを出すというシステムが、次から次へとだまし討ちに拍車をかけている場合もあります。


マスコミによる影響
これは、ネットワークビジネス(MLM)のトラブルとは違いますが、これほど悪いイメージになるもう一つの原因であるマスコミの影響について書いておきます。

マスコミによる悪いイメージが日本には浸透しています。マスコミの収入源は広告です。広告をカットする、ネットワークビジネス(MLM)の流通形態はマスコミのモデルの逆の為バッシングされて当然の構造となっています。またマスコミの広告収入のベースにあるものは視聴率です。視聴率を上げることが広告収益を上げることにつながります。では視聴率を上げるためには誰をターゲットにするのかというと、一般大衆です。一般大衆ウケするためには、ネガティブな内容、他人の不幸の方が視聴率を取れます。毎日のように政治に対するバッシング、芸能人の結婚、離婚などがお茶の間に流れているのもこのためです。ネットワークビジネス(MLM)に関しては、構造上マスコミの利益に反していることプラス、バッシングの内容として恰好の餌食になります。たった1社の違法行為が業界全体の「マルチ商法摘発!」「ねずみ講幹部逮捕!」などと報道されるので、全て悪い業界というイメージになってしまいます。現に中立の立場から、ネットワークビジネス(MLM)の業界について伝えている番組はこれまでなかったのではないでしょうか?


ネットワークビジネスの 良い・悪い 簡単な見分け方
良いネットワークビジネス
「ネットワークビジネスに興味ない?」
「○○という会社の□□と言う製品に関連する、ネットワークビジネスと、
それをやっている人を紹介したい」
※きちんとネットワークビジネスであると事前に告げている

「入会金や会費は一切不要です」
※入会によってかかる経費を隠さず伝えている


悪いネットワークビジネス
以下の事、またそれに近いことを言われたら悪い人たちがやっている可能性が高いです。

【ブラインド勧誘】
「友達がパーティ(イベント)やるのだけど来ない?」「ためになるセミナーがあるけど来ない?」

【勧誘を断りづらくする状況を作っている】
「紹介したい人がいる」「まだ自分では上手く説明できないから、別の人を紹介するよ」

【虚偽・不実の告知、誇大広告】
「マルチじゃないよ」※商品を介するか否かの違いでほぼマルチ。
「今がチャンス」※根拠もないあやふやな発言
「働かなくても金が入る」※労力は必要だしそれで得られる報酬の度合いには触れていない

待ち合わせ場所に行ったら、知らない人もいた。何も聞いてないけどどういうこと?
これも悪い勧誘ではよくある手口です。勧誘する人が自分の尊敬する人、凄い人とやらを勝手に連れてきてその人に説明させ勧誘のフォローをさせるのです。

仲のいい人相手なら言える断り文句も、知らない人(そしてどうやら凄い人らしい)には言い辛いですよね。遠回しな言い方をすると揚げ足をとられて丸め込まれた、なんて人も多いと思います。

ちょっとグレーなネットワークビジネス
「良い投資法を見つけたのだけど、一度やってみない!?」
「おすすめの副業があるから紹介するよ!」
言われたらそれとなく、マルチやネットワークビジネスかな、と感じますがはっきりとは言ってない言い方です。もし言われたら誘いに乗る前にしっかりと話を聞きましょう。

こちらのサイトも参照してください。
女性のためのネットワークビジネス自立支援サイト
ネットワークビジネス研究所

ネットワークビジネス(MLM)とは?(3) へ続く。

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