【○ニホンイシガメを救うには⁉️】
人間の都合のいいように外来種を持ち込み、勝手な都合で自然の中に放されて数を増やした今、それによって数を減らしている命があります。
もし、このままの状態にしておけば、更に数を減らし、最悪の場合、いずれは絶滅してしまう可能性があります。生き物を愛する人々にとって、それは最悪の未来。その未来が現実となってしまってからでは取り返しがつきません。だからこそ、今からでも出来ることをして最悪の未来を回避しなければなりません。
今述べた内容は、誰にだって口にすることができます。
例え動物に興味がない人間でも、過去にアカミミガメやアライグマを捨てたことがある人間でも、口にすることができます。口でなら、何とでも言えるのです。心からその動物を救いたいなんて微塵も思っていません。
◇では、本当にイシガメを救うにはどうしたらよいのでしょうか。現在、イシガメを救うことに繋がる活動として、環境省がミドリガメ(アカミミガメ)に関する様々な規制を発表しました。これは2020年を目途に、アカミミガメを輸入禁止にし、同時にアカミミガメの飼育も規制するものです。
この規制は、日本固有種のイシガメを救うという理由だけでなく、他にも様々な理由がありますが、この規制によって将来的にペットショップでミドリガメ(アカミミガメ)を見ることが無くなるでしょう。他にも、今後の対策として、アカミミガメを野外への遺棄の防止、野生のアカミミガメの駆除等を総合的に実施していくため「アカミミガメ対策」を進めています。
ネット上では、「対応が遅い」などの批判意見が多いですが、これは「一度に規制を強化すると、捨てられるカメが増え、逆効果になる」といった理由で、「規制の導入が逆にカメを捨てることにつながらないよう飼い主の理解を得ながら進めていきたい」と環境省の北村副大臣は話していました。
実際に、「アカミミガメ(ミドリガメ)を『特定外来生物』に指定することを環境省が検討している」という報道があってから引き取りが急増しており、いかに無責任な飼い主が多いことが伺えます。 このように、現時点でもアカミミガメに関する具体的な対策は取られており、今になってようやく国が動き出したという形になっています。
しかし、国に任せてばかりではいけません。私達一人一人がイシガメの現状と外来種による影響を理解し、意識を持つことが必要です。
そのようにして意識を持つことで、外来種の飼育をするかしないか、イシガメの為にどのようなことができるか、そういった考えを持つようになって、いずれはイシガメが日本の自然の中で生きていく昔のような日本を蘇らせたいです。
岡山新報社・輝く日本の会