インタビューコーナー/NHK-FM(NHKラジオ第1)(「関西発ラジオ深夜便」内)
2005(H17)/05/14(土) 01:26頃-01:58頃
「上方落語界悲願の定席復活へ」 (六代目)上方落語協会会長 桂三枝
聞き手:「関西発ラジオ深夜便」アンカー 峯尾武男(元NHKアナウンサー)
*上方落語協会が平成18年(2006) 春完成に向けて 「天満天神繁昌亭」という 定席寄席の建設を進めている
「大阪で落語を聞きたいけど どこで演ってるの?」との声が多かった
師匠達も「定席の寄席があれば 良いなぁ 若手の勉強ができるのでは?」と 今回の運びになった
落語関連の協会で定席を持つのは初めてとのこと
東京には定席寄席は数軒あるが すべて民間経営 落語関連の協会の運営ではない
建設予定場所は 大阪天満宮 北側の隣接地で土地は無償で提供され 運営は社団法人・上方落語協会と
天満筋橋商店会の有志で運営会社を設立する
「寄席」ができる事によって 地域の活性化にも役にたちたい
計画段階では「桟敷席」とも考えたが 「高齢者は椅子の方が楽」又 他の劇場設備も必要で 建築費が高くなる
ので「椅子席」にする事になった
年中無休で公演予定で 昼席は若手を中心とした番組 夜席は各種企画の番組等を組みたいとのこと
いつでも「落語が聴きたいな」と思ったら いつでもやっている「寄席」にしたい
料金は大人2,000円程度 学生はもう少し安く 小学生は500円位で観られる様にしたい
夜席の開始時間は サラリーマンが仕事を終えてからでも 来られるような時間で考えたい
芸能プロダクション所属の噺家も 各プロダクションの協力を得て 出演できる機会を作りたいとのこと
現在 寄席「天満天神繁昌亭」建設にあたり 1口1万円の個人募金を募っている
募金者は提灯に名前が書かれて飾られる
上方落語協会ホームページ
三枝会長 現在「ビール断ち」をしているとの事 来春 寄席が出来たら 美味しいビールが飲めるだろうと
楽しみにしながら 寄席建設に向けて 色々頑張っているそうだ
「真打制度」も復活するようだ
--------------------------------------------------
志の輔特選落語/文化放送(志の輔ラジオ「土曜がいい!」内)
2005(H17)/05/14(土) 12:05-12:30
三代目 春風亭柳好 「羽織の遊び」
1956(S31)/02/23放送 TBSラジオ「演芸みやこ亭」より とのこと
◆志の輔 解説(演目放送前)
志の輔:まぁ 他の落語の「流派」は まぁともかく 我が「立川流」は家元談志が弟子に最初に落語を教える
時に やっぱり「リズムとメロディ」であると
落語と云うのは それこそお経のようにですね もう 「すらすらすらすら」と出てくる
そこに えも言われぬ 「リズムとメロディと調子」あ~ まぁ えあ~含めて調子
この「調子の良い状態」 これでまず 人が あの 「余計な事を気にならずに 気持ち良~く聞ける状
態」を まず ちゃんと体に叩き込んで そのあと 感情を入れるなり なんなり
最終的には 家元自身が言う「イリュージョン」という所へですね え~ 行ってしまうと....
「三次元 四次元に行ってしまう」
最近は「イリュージョン」と言わないで「四次元」と言ってるらしいですね
涙子 :うへへへ(笑)(オフマイク気味で)
志の輔:え 「もう俺は四次元に(半笑い)行っている」っていう(半笑い)ですね
志の輔:もう 俺達弟子付いて行くの大変だよ(半笑いで)
涙子 :うははは(笑)(オフマイク気味で)
志の輔:毎回新しい言葉が出て来て(笑) 今度「四次元」かい どこだ?「四次元」って いう世界があります
けどもね(半笑いで)
志の輔:え~ その基本だと云われている その「調子 リズム メロディ」 これをあの 代表的にうちの師承
談志は 三代目春風亭柳好師承の事を いつも「見事なメロディであり 調子であった」と云うので
「野ざらし」を良くあげておりましたですけども 「物真似」も良~く やりますですけども
今日は その「野ざらし」でも たいへんに有名な 三代目春風亭柳好師承の「羽織の遊び」を聞いて
頂きたいと思います
とにかく 今 言いましたように この方の独特の「調子 間 リズム」 これが非常に あの 一世を
風靡したわけでございます
TBSラジオの「演芸みやこ亭」(*1) というのがですね あったそうです その昔
1956年 私が生まれて2年後だ 昭和39年 あれ? 合わないよこれ?
1956年っていうのは昭和の31年だよ
涙子 :えっ?(オフマイク気味で)
志の輔:昭和39年を取るならば 1964年だよ?
涙子 :どっちだろう?(オフマイク気味で)
志の輔:どっちなんだか はっきりしてもらいたい 2月の23日だけは 確かなようです(笑)
それでは 三代目春風亭柳好師承の「羽織の遊び」 12分13秒 お楽しみ下さい
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆志の輔 解説(演目放送後)
志の輔:はい お届けを致しました 三代目春風亭柳好師承の「羽織の遊び」でございました~
涙子 :はい これは今も お演りになる方はいらっしゃるんですか?
志の輔:あ~ いますよいますよ
涙子 :あ~ そうですか~
志の輔:うん あの非常に時間が短い物ですから あの~便利です まぁ寄席でも良く出るという出るでしょうし
それから~ あの~ 何て云うんですかね 二席演る時の一席目に使う方もいらっしゃいます
涙子 :あ~~
志の輔:結構あの便利な
涙子 :重宝な
志の輔:噺なんでございますよ う~ん
志の輔:あの~どうですか? その「調子と間とリズム」といった その説明でこう聴いてみて
涙子 :え~~ どうだろう~ わか わかんないかもしれないですね
志の輔:あっ いやいや
涙子 :えっ? うははは(笑)
志の輔:違う違う違う 違う
涙子 :そんな事ないの?(半笑いで)
志の輔:良いの良いの良いの
志の輔:「良いの良いの」っていうのは 今 この「調子と間とリズム」で演っても まずお客さんは聞かない
ですよ 聞けないですよ
涙子 :あ~
志の輔:楽しめないですよ
涙子 :昔だったらこれで....
志の輔:いやいやいや 良いんです だから 沢山の色んな種類の落語家さんが 色んなそれぞれのオリジナルを
持ってる時の 全盛の時の この「リズムと調子と間」は際立つんですけれど 今この現代に於いて
この口調~は難しいです
今 だから 志ん生師承のね いくら五代目志ん生が名人だからって あの「ヒェ~ ヒェ~
ハニャヘニャヘ~」って 云われたって そりゃね 世程 今人生が粋てないと あの口調は無理ですよ
涙子 :あ~
志の輔:あれは 志ん生という方の人生に乗っかった口調だもの
涙子 :あ~
志の輔:う~ん だから やっぱりね 「口調」と云うのは その人のオリジナルでありましてね その方と共に
あの だから よく あの 「芸は ほんと その方が亡くなった時に持って行っちゃう物」なんですよ
無くなる物なんですよ
だから たまたま今 世の中がCDだのDVDだので 残る時代になっちゃったから そうなんで
涙子 :あ~ そっか そうですね
志の輔:みんな そりゃあ「亡くなったら持って行く物」なんですよ 「芸」なんて だから....
涙子 :むか~しは はそうだったんですもんね
志の輔:そう それを今は残すようになるもんだから 色々な問題が起っているんですよ
志ん生師承のCDが無ければ もっと私達現役は栄えてるんですよ(笑)
涙子 :あはは(笑) 栄えてる(笑)
志の輔:栄えてる(笑)
涙子 :気が付かなかった(笑)
志の輔:それぐらいに あの 残った音源の ねぇ 素晴らしさ 貴重さがですね 未だ落語の歴史の中に脈々と
残っている っちゅう事でございますわ
*涙子=吉田涙子(志の輔ラジオ「土曜がいい!」番組アシスタント 文化放送アナウンサー)
*(*1)「演芸みやこ亭」の「みやこ」 字が「漢字」「ひらがな」なのか不明
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日本の話芸/NHK教育テレビ
2005(H17)/05/14(土) 13:45-14:15
三遊亭小遊三 「ねずみ」
収録日? 東京落語会 東京・霞が関 イイノホール 収録
2005(H17)/05/14(土) 01:26頃-01:58頃
「上方落語界悲願の定席復活へ」 (六代目)上方落語協会会長 桂三枝
聞き手:「関西発ラジオ深夜便」アンカー 峯尾武男(元NHKアナウンサー)
*上方落語協会が平成18年(2006) 春完成に向けて 「天満天神繁昌亭」という 定席寄席の建設を進めている
「大阪で落語を聞きたいけど どこで演ってるの?」との声が多かった
師匠達も「定席の寄席があれば 良いなぁ 若手の勉強ができるのでは?」と 今回の運びになった
落語関連の協会で定席を持つのは初めてとのこと
東京には定席寄席は数軒あるが すべて民間経営 落語関連の協会の運営ではない
建設予定場所は 大阪天満宮 北側の隣接地で土地は無償で提供され 運営は社団法人・上方落語協会と
天満筋橋商店会の有志で運営会社を設立する
「寄席」ができる事によって 地域の活性化にも役にたちたい
計画段階では「桟敷席」とも考えたが 「高齢者は椅子の方が楽」又 他の劇場設備も必要で 建築費が高くなる
ので「椅子席」にする事になった
年中無休で公演予定で 昼席は若手を中心とした番組 夜席は各種企画の番組等を組みたいとのこと
いつでも「落語が聴きたいな」と思ったら いつでもやっている「寄席」にしたい
料金は大人2,000円程度 学生はもう少し安く 小学生は500円位で観られる様にしたい
夜席の開始時間は サラリーマンが仕事を終えてからでも 来られるような時間で考えたい
芸能プロダクション所属の噺家も 各プロダクションの協力を得て 出演できる機会を作りたいとのこと
現在 寄席「天満天神繁昌亭」建設にあたり 1口1万円の個人募金を募っている
募金者は提灯に名前が書かれて飾られる
上方落語協会ホームページ
三枝会長 現在「ビール断ち」をしているとの事 来春 寄席が出来たら 美味しいビールが飲めるだろうと
楽しみにしながら 寄席建設に向けて 色々頑張っているそうだ
「真打制度」も復活するようだ
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志の輔特選落語/文化放送(志の輔ラジオ「土曜がいい!」内)
2005(H17)/05/14(土) 12:05-12:30
三代目 春風亭柳好 「羽織の遊び」
1956(S31)/02/23放送 TBSラジオ「演芸みやこ亭」より とのこと
◆志の輔 解説(演目放送前)
志の輔:まぁ 他の落語の「流派」は まぁともかく 我が「立川流」は家元談志が弟子に最初に落語を教える
時に やっぱり「リズムとメロディ」であると
落語と云うのは それこそお経のようにですね もう 「すらすらすらすら」と出てくる
そこに えも言われぬ 「リズムとメロディと調子」あ~ まぁ えあ~含めて調子
この「調子の良い状態」 これでまず 人が あの 「余計な事を気にならずに 気持ち良~く聞ける状
態」を まず ちゃんと体に叩き込んで そのあと 感情を入れるなり なんなり
最終的には 家元自身が言う「イリュージョン」という所へですね え~ 行ってしまうと....
「三次元 四次元に行ってしまう」
最近は「イリュージョン」と言わないで「四次元」と言ってるらしいですね
涙子 :うへへへ(笑)(オフマイク気味で)
志の輔:え 「もう俺は四次元に(半笑い)行っている」っていう(半笑い)ですね
志の輔:もう 俺達弟子付いて行くの大変だよ(半笑いで)
涙子 :うははは(笑)(オフマイク気味で)
志の輔:毎回新しい言葉が出て来て(笑) 今度「四次元」かい どこだ?「四次元」って いう世界があります
けどもね(半笑いで)
志の輔:え~ その基本だと云われている その「調子 リズム メロディ」 これをあの 代表的にうちの師承
談志は 三代目春風亭柳好師承の事を いつも「見事なメロディであり 調子であった」と云うので
「野ざらし」を良くあげておりましたですけども 「物真似」も良~く やりますですけども
今日は その「野ざらし」でも たいへんに有名な 三代目春風亭柳好師承の「羽織の遊び」を聞いて
頂きたいと思います
とにかく 今 言いましたように この方の独特の「調子 間 リズム」 これが非常に あの 一世を
風靡したわけでございます
TBSラジオの「演芸みやこ亭」(*1) というのがですね あったそうです その昔
1956年 私が生まれて2年後だ 昭和39年 あれ? 合わないよこれ?
1956年っていうのは昭和の31年だよ
涙子 :えっ?(オフマイク気味で)
志の輔:昭和39年を取るならば 1964年だよ?
涙子 :どっちだろう?(オフマイク気味で)
志の輔:どっちなんだか はっきりしてもらいたい 2月の23日だけは 確かなようです(笑)
それでは 三代目春風亭柳好師承の「羽織の遊び」 12分13秒 お楽しみ下さい
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆志の輔 解説(演目放送後)
志の輔:はい お届けを致しました 三代目春風亭柳好師承の「羽織の遊び」でございました~
涙子 :はい これは今も お演りになる方はいらっしゃるんですか?
志の輔:あ~ いますよいますよ
涙子 :あ~ そうですか~
志の輔:うん あの非常に時間が短い物ですから あの~便利です まぁ寄席でも良く出るという出るでしょうし
それから~ あの~ 何て云うんですかね 二席演る時の一席目に使う方もいらっしゃいます
涙子 :あ~~
志の輔:結構あの便利な
涙子 :重宝な
志の輔:噺なんでございますよ う~ん
志の輔:あの~どうですか? その「調子と間とリズム」といった その説明でこう聴いてみて
涙子 :え~~ どうだろう~ わか わかんないかもしれないですね
志の輔:あっ いやいや
涙子 :えっ? うははは(笑)
志の輔:違う違う違う 違う
涙子 :そんな事ないの?(半笑いで)
志の輔:良いの良いの良いの
志の輔:「良いの良いの」っていうのは 今 この「調子と間とリズム」で演っても まずお客さんは聞かない
ですよ 聞けないですよ
涙子 :あ~
志の輔:楽しめないですよ
涙子 :昔だったらこれで....
志の輔:いやいやいや 良いんです だから 沢山の色んな種類の落語家さんが 色んなそれぞれのオリジナルを
持ってる時の 全盛の時の この「リズムと調子と間」は際立つんですけれど 今この現代に於いて
この口調~は難しいです
今 だから 志ん生師承のね いくら五代目志ん生が名人だからって あの「ヒェ~ ヒェ~
ハニャヘニャヘ~」って 云われたって そりゃね 世程 今人生が粋てないと あの口調は無理ですよ
涙子 :あ~
志の輔:あれは 志ん生という方の人生に乗っかった口調だもの
涙子 :あ~
志の輔:う~ん だから やっぱりね 「口調」と云うのは その人のオリジナルでありましてね その方と共に
あの だから よく あの 「芸は ほんと その方が亡くなった時に持って行っちゃう物」なんですよ
無くなる物なんですよ
だから たまたま今 世の中がCDだのDVDだので 残る時代になっちゃったから そうなんで
涙子 :あ~ そっか そうですね
志の輔:みんな そりゃあ「亡くなったら持って行く物」なんですよ 「芸」なんて だから....
涙子 :むか~しは はそうだったんですもんね
志の輔:そう それを今は残すようになるもんだから 色々な問題が起っているんですよ
志ん生師承のCDが無ければ もっと私達現役は栄えてるんですよ(笑)
涙子 :あはは(笑) 栄えてる(笑)
志の輔:栄えてる(笑)
涙子 :気が付かなかった(笑)
志の輔:それぐらいに あの 残った音源の ねぇ 素晴らしさ 貴重さがですね 未だ落語の歴史の中に脈々と
残っている っちゅう事でございますわ
*涙子=吉田涙子(志の輔ラジオ「土曜がいい!」番組アシスタント 文化放送アナウンサー)
*(*1)「演芸みやこ亭」の「みやこ」 字が「漢字」「ひらがな」なのか不明
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日本の話芸/NHK教育テレビ
2005(H17)/05/14(土) 13:45-14:15
三遊亭小遊三 「ねずみ」
収録日? 東京落語会 東京・霞が関 イイノホール 収録
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