ラジオ名人寄席(再放送)/NHKラジオ第2
2005(H17)/08/31(水) 12:10-12:35
横山やすし・西川きよし 漫才「自動車教習所」 1980(S55)/11/ 収録 とのこと(詳細アナウンスなし)
横山やすし・西川きよし 漫才「タクシー」 京都花月 での収録 とのこと(詳細アナウンスなし)
席亭:玉置宏 ゲスト:澤田隆治(メディア・プロデューサー)
「残しておきたい上方情緒 下座のお囃子 寄席幟」
「ラジオ名人寄席」 あたくしは席亭の玉置宏でございます 御来場 誠にありがとう存じます
さて本年度も 毎週水曜日は寄席のお彩りには欠く事のできない「漫才」をお送り致します
そして「お笑い番組のオーソリティー」 メディア・プロデューサーの澤田隆治さんと御一緒に進めてまいります
◆席亭・ゲスト 解説(前半 演目放送前)
玉置:よろしくお願い致します
澤田:こちらこそ よろしくお願い致します
玉置:え~ 「新年お初の漫才」と こう云う事になります
澤田:もう~あの~正月になるとね 僕はいつも その やすし・きよしさんの事を思い出すんですけどね
玉置:うん
澤田:と云うのは 大相撲の初場所があって....
玉置:はい
澤田:で 平成8年(1996)の初場所の千秋楽の日に 横山やすしさんが亡くなったんですね
玉置:あっ そ~でしたかぁ~
澤田:ええ ええ 日曜日のちょうど深夜でしたけどねぇ
玉置:ああ~
澤田:ええ その通知があってね 「ああ~」って思って 次の日から大騒ぎになって
玉置:なるほど~
澤田:ええ スポーツ誌の一面に「ド~ン」と出て
玉置:はい
澤田:それが まぁ きっかけで ある種「横山やすしを思い出した」っていうか そういう事で
やすし・きよしの漫才っていうのを また見直してまぁ 20世紀の 漫才の「ある種の頂点」
玉置:はい
澤田:何人もいますけどね 名人は だけど皆の記憶にある所は やっぱり やすし・きよし
玉置:そしてまた 「素材」があった と云う事もございましょうね?
澤田:そ~ですねぇ
玉置:こ~んなに「追悼番組」を沢山やってもらった漫才さんはいませんわね
澤田:ちょっと無いでしょうねぇ~
玉置:例が無いですね
澤田:ええ それは それだけ まず「沢山良い漫才をしてた」って云う事にも依るでしょうけど
そこはねぇ あの~ まぁ「やすさん」ついては非常に あの~「ラッキー」まぁまぁ 色んな不運は
ありましたけども 最後にラッキーな あの~運命を まぁ持った という漫才だったんでしょうねぇ
玉置:なるほど 従って 21世紀 最初の漫才は「やっさん・きよしさん」と こういう事になる訳ですね?
澤田:そう もうぜひ 聞いて頂きたいと思うんですけどもねぇ
玉置:はい
澤田:あの~ まぁ 二人 考えるとですねぇ 非常に あの~ 順調なコンビ運でスタートしたんですねぇ
もう コンビ組んで1年ちょっとで あの 「上方漫才大賞」の新人賞に選ばれたという事がありましてねぇ
玉置:ほぉ~
澤田:まぁ その頃 ライバルいっぱいいたんですけどねぇ だけど その「若さ」「スピード」「テンポ」
まっ そういう物で 横山やすしさんが リードした漫才だったんですけどね
玉置:なるほど
澤田:その頃のテープは無いんですよ 実は 無いんですけども あの 昭和55年(1980)の11月にね
あの 芸術祭に参加して その時 優秀賞を貰った その時の高座でね あの~「アンコール」って云うのを
まぁ やったんですね お客さんが「アンコール」っていう事があってねぇ
玉置:はぁ~~ もう一度 聞きたいよ 見たいよ って
澤田:で「何やろうか?」っていう時に「デビューの時のネタやろうか? 思い出しながらでもやろうか?」って
やったのがありますんでね
玉置:ほぉ~
澤田:「あっ デビューの時は こういう漫才だったんだ?」ってのが それで分かりますので
玉置:ああ そうですか
澤田:それを まず聞いて貰おうかと
玉置:題名は?
澤田:「自動車教習所」
玉置:はい
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆席亭・ゲスト 解説(前半 演目放送後)
澤田:やっぱり あの~なんて云うかスピードねっ
玉置:う~ん
澤田:スピードがもう 信条だったですねぇ それと 横山やすしさんがネタを運んでるっていうのが
良く分かりますよねぇ
玉置:そうですね それと きよしさんが こう「ハンドルを持ってるポーズ」が浮かんできますねっ
澤田:ええ ええ それで~ こういう まぁ状態の漫才をずっとやりながらですね 3年後には その
いよいよ「漫才大賞」を取ってしまう
玉置:ほぉ~
澤田:それ迄にね 取ってた人ってのは 「かしまし娘」「お浜・小浜」「ダイマル・ラケット」
「いとし・こいし」この...
玉置:ほぉ~ すると大変なキャリアの方ばっかり
澤田:その次に貰った訳ですからねぇ
玉置:はぁ~
澤田:いかに本人達がねぇ 嬉しかったか....
玉置:そうですねぇ
澤田:と云うのが ありますねぇ もう その後仕事もドンドンドンドン増えますしねぇ
玉置:うん
澤田:そしたら その年の暮れに 横山やすしさんがタクシーの運転手さんとトラブルになる
玉置:あぁ~
澤田:もう放送も 舞台はもちろんの事 放送も無期限 出演停止 って云う事になりましたんでねぇ
玉置:う~ん
澤田:これ まぁ~ 二人はどん底に落ちる訳ですよ
玉置:う~ん
澤田:で あの 西川きよしさんの方は まぁ 真面目そのものでしたからねぇ みんな「可哀相だ」って
玉置:伝わって来ますねっ
澤田:「可哀相だ」って云うんで 一人だけ仕事が残った まぁ やすしさんは まぁ 謹慎中
玉置:いわゆる「司会者」って形でなさいましたね
澤田:ええ だから色んな人とコンビ組んで 司会をやっている内にですね やっぱり鍛えられますよねぇ
玉置:う~ん
澤田:やすしさんと一緒に ねぇ 出てるのと
玉置:はい
澤田:全く一人で出るのと 違いますからねぇ
玉置:違いますねぇ~
澤田:風当たりも きつかったろうし それから 本番の中で やっぱり自分が一生懸命頑張るっていう事に
なってましたからねぇ
玉置:漫才さんが 一人になって漫談風になさると ネタは3倍いる って言いますね えへへへ(笑)
澤田:そうですね だから漫談だったら漫談で 覚悟決めて行くんでしょうから 良いんですけどね
この場合は そうじゃなくて
玉置:そうじゃない
澤田:「謹慎してる間 待ってる」っていう立場取ったもんですから
玉置:う~んうん
澤田:でも 一生懸命やつてるうちにですね カムバックして舞台で初めて あの~漫才をする事を許された
その その時にねぇ 僕はたまたま行って見てたんですけども
玉置:はい
澤田:う~ 漫才が変わったんですね
玉置:変わった? ほぉほぉ
澤田:つまり 西川きよしさんが どっちかと云えばリードを出来る...
玉置:はぁ~~ なるほど~
澤田:で やすさんの軽妙さが 今度逆に浮き立ってきた ってところで
玉置:う~~ん 良い結果がで出た訳ですね?
澤田:どっちもが どうでも出来る様な漫才になった
玉置:はぁ~~
澤田:これはねぇ その 良くまぁ「厄を転じて....」って云いますけどね...
玉置:はいはい
澤田:この二人の場合は あの事件が無かったら こんな漫才にならなかったと思いますね
玉置:とても良く分かりますね じゃぁ もう一席
澤田:はい ぜひ あの「タクシー」を話題にしたと云うネタがありますから
玉置:うひっひっひっ(笑)
澤田:では まいりましょう はい
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆席亭・ゲスト 解説(後半 演目放送後)
澤田:まぁ こういうスタイルの漫才をね ず~っと続けて行くんですけどね
玉置:うん
澤田:まぁ だから そのまま もう 漫才界のトップスターとしてね 人気のある 実力も人気もある
リーダーになって行く訳ですけども
玉置:うん
澤田:その まぁ やすさんの場合は 要するに「漫才について俺は天才だ」と
玉置:うん
澤田:自分も思ってるし 人も認める あの~ 客観性も持ってますしね「漫才に関してだけは」
玉置:はい うへっへっへっへ(笑)
澤田:きよしさんの方は まぁ「努力の人」っていうかね 積み重ね? まぁ 選挙のスローガンに
「コツコツと」っていう様に ほんとに「積み重ねの人」なんですよ
玉置:うん
澤田:だから だんだん だんだん こう 亀裂が生じてきますよねぇ
玉置:うん
澤田:で 遂に その色んな まぁ あの~事件がまた 色んな形で出て来るもんですから
玉置:うん
澤田:それでもう その度事に コンビ 相方ですから コンビで相方だから やっぱり自分にも影響がある
訳ですねぇ
玉置:そう~ですよぉ
澤田:それを人一倍考える きよしさんは到頭ね もう 覚悟をして で もう参議院に出馬する という事に
なる訳ですよ
玉置:う~ん
澤田:それを機会に もう二人の漫才コンビとしては もう 終わっちゃう訳ですね
玉置:ああ そうですか
澤田:つまり道が違ってきた まぁそれからも何回かやりますけどねぇ
玉置:ええ
澤田:だけど その時のスタイルってのは また また変わっちゃうんです
玉置:そうでしょうねぇ~
澤田:ええ そういうもんですね 芸ってのは面白いもんでね あの~ ずーっと子供の時から見てた
あの~二人の漫才ですから
玉置:うん
澤田:そうして見ると まっ そんな事って 滅多にありませんよねぇ
玉置:ありませんねぇ
澤田:だけど そういえば はっきり やすし・きよしの漫才の場合は分かる ええ まぁ しかし20世紀の
やっぱり最後を飾る 素晴らしい漫才師コンビだったと思いますねぇ
玉置:そうでしたね
本年も水曜日 澤田さん宜しくお願い致します
澤田:こちらこそ宜しくお願い致します
お相手は 席亭のわたくし玉置宏でございました
本日も「ラジオ名人寄席」への御来場 誠に有り難う存じました
*2001(H13)/01/10 2004(H16)/09/01再放送
*「漫才の水曜日」の解説は 玉置宏と澤田隆治の掛合いの為 「文字起こし」が難しい
今回は暫定的に公開しました
2005(H17)/08/31(水) 12:10-12:35
横山やすし・西川きよし 漫才「自動車教習所」 1980(S55)/11/ 収録 とのこと(詳細アナウンスなし)
横山やすし・西川きよし 漫才「タクシー」 京都花月 での収録 とのこと(詳細アナウンスなし)
席亭:玉置宏 ゲスト:澤田隆治(メディア・プロデューサー)
「残しておきたい上方情緒 下座のお囃子 寄席幟」
「ラジオ名人寄席」 あたくしは席亭の玉置宏でございます 御来場 誠にありがとう存じます
さて本年度も 毎週水曜日は寄席のお彩りには欠く事のできない「漫才」をお送り致します
そして「お笑い番組のオーソリティー」 メディア・プロデューサーの澤田隆治さんと御一緒に進めてまいります
◆席亭・ゲスト 解説(前半 演目放送前)
玉置:よろしくお願い致します
澤田:こちらこそ よろしくお願い致します
玉置:え~ 「新年お初の漫才」と こう云う事になります
澤田:もう~あの~正月になるとね 僕はいつも その やすし・きよしさんの事を思い出すんですけどね
玉置:うん
澤田:と云うのは 大相撲の初場所があって....
玉置:はい
澤田:で 平成8年(1996)の初場所の千秋楽の日に 横山やすしさんが亡くなったんですね
玉置:あっ そ~でしたかぁ~
澤田:ええ ええ 日曜日のちょうど深夜でしたけどねぇ
玉置:ああ~
澤田:ええ その通知があってね 「ああ~」って思って 次の日から大騒ぎになって
玉置:なるほど~
澤田:ええ スポーツ誌の一面に「ド~ン」と出て
玉置:はい
澤田:それが まぁ きっかけで ある種「横山やすしを思い出した」っていうか そういう事で
やすし・きよしの漫才っていうのを また見直してまぁ 20世紀の 漫才の「ある種の頂点」
玉置:はい
澤田:何人もいますけどね 名人は だけど皆の記憶にある所は やっぱり やすし・きよし
玉置:そしてまた 「素材」があった と云う事もございましょうね?
澤田:そ~ですねぇ
玉置:こ~んなに「追悼番組」を沢山やってもらった漫才さんはいませんわね
澤田:ちょっと無いでしょうねぇ~
玉置:例が無いですね
澤田:ええ それは それだけ まず「沢山良い漫才をしてた」って云う事にも依るでしょうけど
そこはねぇ あの~ まぁ「やすさん」ついては非常に あの~「ラッキー」まぁまぁ 色んな不運は
ありましたけども 最後にラッキーな あの~運命を まぁ持った という漫才だったんでしょうねぇ
玉置:なるほど 従って 21世紀 最初の漫才は「やっさん・きよしさん」と こういう事になる訳ですね?
澤田:そう もうぜひ 聞いて頂きたいと思うんですけどもねぇ
玉置:はい
澤田:あの~ まぁ 二人 考えるとですねぇ 非常に あの~ 順調なコンビ運でスタートしたんですねぇ
もう コンビ組んで1年ちょっとで あの 「上方漫才大賞」の新人賞に選ばれたという事がありましてねぇ
玉置:ほぉ~
澤田:まぁ その頃 ライバルいっぱいいたんですけどねぇ だけど その「若さ」「スピード」「テンポ」
まっ そういう物で 横山やすしさんが リードした漫才だったんですけどね
玉置:なるほど
澤田:その頃のテープは無いんですよ 実は 無いんですけども あの 昭和55年(1980)の11月にね
あの 芸術祭に参加して その時 優秀賞を貰った その時の高座でね あの~「アンコール」って云うのを
まぁ やったんですね お客さんが「アンコール」っていう事があってねぇ
玉置:はぁ~~ もう一度 聞きたいよ 見たいよ って
澤田:で「何やろうか?」っていう時に「デビューの時のネタやろうか? 思い出しながらでもやろうか?」って
やったのがありますんでね
玉置:ほぉ~
澤田:「あっ デビューの時は こういう漫才だったんだ?」ってのが それで分かりますので
玉置:ああ そうですか
澤田:それを まず聞いて貰おうかと
玉置:題名は?
澤田:「自動車教習所」
玉置:はい
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆席亭・ゲスト 解説(前半 演目放送後)
澤田:やっぱり あの~なんて云うかスピードねっ
玉置:う~ん
澤田:スピードがもう 信条だったですねぇ それと 横山やすしさんがネタを運んでるっていうのが
良く分かりますよねぇ
玉置:そうですね それと きよしさんが こう「ハンドルを持ってるポーズ」が浮かんできますねっ
澤田:ええ ええ それで~ こういう まぁ状態の漫才をずっとやりながらですね 3年後には その
いよいよ「漫才大賞」を取ってしまう
玉置:ほぉ~
澤田:それ迄にね 取ってた人ってのは 「かしまし娘」「お浜・小浜」「ダイマル・ラケット」
「いとし・こいし」この...
玉置:ほぉ~ すると大変なキャリアの方ばっかり
澤田:その次に貰った訳ですからねぇ
玉置:はぁ~
澤田:いかに本人達がねぇ 嬉しかったか....
玉置:そうですねぇ
澤田:と云うのが ありますねぇ もう その後仕事もドンドンドンドン増えますしねぇ
玉置:うん
澤田:そしたら その年の暮れに 横山やすしさんがタクシーの運転手さんとトラブルになる
玉置:あぁ~
澤田:もう放送も 舞台はもちろんの事 放送も無期限 出演停止 って云う事になりましたんでねぇ
玉置:う~ん
澤田:これ まぁ~ 二人はどん底に落ちる訳ですよ
玉置:う~ん
澤田:で あの 西川きよしさんの方は まぁ 真面目そのものでしたからねぇ みんな「可哀相だ」って
玉置:伝わって来ますねっ
澤田:「可哀相だ」って云うんで 一人だけ仕事が残った まぁ やすしさんは まぁ 謹慎中
玉置:いわゆる「司会者」って形でなさいましたね
澤田:ええ だから色んな人とコンビ組んで 司会をやっている内にですね やっぱり鍛えられますよねぇ
玉置:う~ん
澤田:やすしさんと一緒に ねぇ 出てるのと
玉置:はい
澤田:全く一人で出るのと 違いますからねぇ
玉置:違いますねぇ~
澤田:風当たりも きつかったろうし それから 本番の中で やっぱり自分が一生懸命頑張るっていう事に
なってましたからねぇ
玉置:漫才さんが 一人になって漫談風になさると ネタは3倍いる って言いますね えへへへ(笑)
澤田:そうですね だから漫談だったら漫談で 覚悟決めて行くんでしょうから 良いんですけどね
この場合は そうじゃなくて
玉置:そうじゃない
澤田:「謹慎してる間 待ってる」っていう立場取ったもんですから
玉置:う~んうん
澤田:でも 一生懸命やつてるうちにですね カムバックして舞台で初めて あの~漫才をする事を許された
その その時にねぇ 僕はたまたま行って見てたんですけども
玉置:はい
澤田:う~ 漫才が変わったんですね
玉置:変わった? ほぉほぉ
澤田:つまり 西川きよしさんが どっちかと云えばリードを出来る...
玉置:はぁ~~ なるほど~
澤田:で やすさんの軽妙さが 今度逆に浮き立ってきた ってところで
玉置:う~~ん 良い結果がで出た訳ですね?
澤田:どっちもが どうでも出来る様な漫才になった
玉置:はぁ~~
澤田:これはねぇ その 良くまぁ「厄を転じて....」って云いますけどね...
玉置:はいはい
澤田:この二人の場合は あの事件が無かったら こんな漫才にならなかったと思いますね
玉置:とても良く分かりますね じゃぁ もう一席
澤田:はい ぜひ あの「タクシー」を話題にしたと云うネタがありますから
玉置:うひっひっひっ(笑)
澤田:では まいりましょう はい
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆席亭・ゲスト 解説(後半 演目放送後)
澤田:まぁ こういうスタイルの漫才をね ず~っと続けて行くんですけどね
玉置:うん
澤田:まぁ だから そのまま もう 漫才界のトップスターとしてね 人気のある 実力も人気もある
リーダーになって行く訳ですけども
玉置:うん
澤田:その まぁ やすさんの場合は 要するに「漫才について俺は天才だ」と
玉置:うん
澤田:自分も思ってるし 人も認める あの~ 客観性も持ってますしね「漫才に関してだけは」
玉置:はい うへっへっへっへ(笑)
澤田:きよしさんの方は まぁ「努力の人」っていうかね 積み重ね? まぁ 選挙のスローガンに
「コツコツと」っていう様に ほんとに「積み重ねの人」なんですよ
玉置:うん
澤田:だから だんだん だんだん こう 亀裂が生じてきますよねぇ
玉置:うん
澤田:で 遂に その色んな まぁ あの~事件がまた 色んな形で出て来るもんですから
玉置:うん
澤田:それでもう その度事に コンビ 相方ですから コンビで相方だから やっぱり自分にも影響がある
訳ですねぇ
玉置:そう~ですよぉ
澤田:それを人一倍考える きよしさんは到頭ね もう 覚悟をして で もう参議院に出馬する という事に
なる訳ですよ
玉置:う~ん
澤田:それを機会に もう二人の漫才コンビとしては もう 終わっちゃう訳ですね
玉置:ああ そうですか
澤田:つまり道が違ってきた まぁそれからも何回かやりますけどねぇ
玉置:ええ
澤田:だけど その時のスタイルってのは また また変わっちゃうんです
玉置:そうでしょうねぇ~
澤田:ええ そういうもんですね 芸ってのは面白いもんでね あの~ ずーっと子供の時から見てた
あの~二人の漫才ですから
玉置:うん
澤田:そうして見ると まっ そんな事って 滅多にありませんよねぇ
玉置:ありませんねぇ
澤田:だけど そういえば はっきり やすし・きよしの漫才の場合は分かる ええ まぁ しかし20世紀の
やっぱり最後を飾る 素晴らしい漫才師コンビだったと思いますねぇ
玉置:そうでしたね
本年も水曜日 澤田さん宜しくお願い致します
澤田:こちらこそ宜しくお願い致します
お相手は 席亭のわたくし玉置宏でございました
本日も「ラジオ名人寄席」への御来場 誠に有り難う存じました
*2001(H13)/01/10 2004(H16)/09/01再放送
*「漫才の水曜日」の解説は 玉置宏と澤田隆治の掛合いの為 「文字起こし」が難しい
今回は暫定的に公開しました