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ロータスエリーゼ日記

■ エリーゼ初筑波

2009年01月12日 | elise
 遅ればせながら昨年11月、初めてエリーゼで筑波2000を走りました。

 僕もアルファではいろんなサーキットを走りましたが、やはり一番多く走ったのは筑波2000でした。筑波2000はスピードがそこそこ出るわりに壁の近い「リスクの高いコース」ですので、ぶつけると大変なことになるエリーゼを走らせるのは冷や汗モノ。ですが、僕的にはやはり一番慣れたコースでアルファとの違いを体感してみたかった。ところが筑波での走行会では、エリーゼなどのオープン車はロールケージや4点式ハーネスの装着を義務付けられることも多く、これまでなかなか走るチャンスがなかったのです。

 この日の走行会はウィザムカーズさんが誘ってくれたもので、日本クラシックカー協会主催のイベントでした。平日の開催ではありましたが、時間は午後で、30分×2本。それで15,000円とうれしい企画。当日は子供を保育園に送ったあと、ゆっくり準備を始めました。午後枠での開催は楽ですね~。

 しかし、この日は前日からの雨が予報に反してなかなかあがらず、筑波についてもまだ降ったりやんだり・・。
 うちのエリーゼはタイヤの性能がかなり落ちているからかもしれませんが、街なかでも簡単にテールを振り出すので、ウェットは要注意です。エスケープゾーンの狭い筑波2000でコントロールを失ったときのリスクを、僕は156で身をもって体験していますからね。
 

 でも、僕はどちらかというとウェットコンディションは得意な方。それにウェットコンディションはクルマの特性を顕著に感じられるというメリットもありますからね。この日は「エリーゼの動きを知る」をテーマに楽しむことにしました。



 参加車両は20台程度で、その半分以上はウィザムカーズのお客さんのエリーゼ/エクシージ/2イレブン/ヨーロッパなどのロータス車でした。ですからタイム的には大半のクルマが数秒差以内に固まると思われます。ですので、僕は例によって開始早々にスローダウンして他車と離れることにします。そう、常套手段である「集団と離れてクリアラップ確保作戦」です。この作戦はバッチリ当たり、2本とも30分間にわたってほとんど他車と絡むことがなく、クリアラップをとることができたのです。おかげで色々と試すことが出来ました。

 しかし、1本目は時折小雨がぱらつくウェットコンディション。なかなかタイヤも温まらずかなりドキドキの周回を重ねます。
 まず、1コーナー、1ヘアの進入ではフロントブレーキが簡単にロックしてしまいます。ダンロップコーナーではアクセルを戻しただけでリアが滑り、悪夢の80R()ではフロントの接地感がなくアウトに膨らみ、2ヘアではアクセルが早いと簡単にスピンしそうになります。
 一番ヤバかったのは数周目の最終コーナーでした。150km/hの直線から最終コーナーへの進入でちょっとタイミングが遅れ、ブレーキング状態のままコーナーに入るとフロントから外へ流れだしました。それで少しブレーキを戻してフロントのグリップを回復し曲がり始めた次の瞬間、今度はリアが滑り始めてカウンター状態。こんな高いスピードでのカウンターはちょっとチビリそうでした。・・・あの80Rでのクラッシュシーンがフラッシュで脳裏にうかびましたもん。

 とにかく7年モノのダンロップタイヤはウェットで全然グリップしてくれません。さらに、少しペースを上げようとしたところでレッドフラッグ。7分ほどの中断でせっかく温まり始めたタイヤもまた冷えてしまいました。
 とにかく、プアなタイヤと、サーボもALB(アンチロック)も装備されていないブレーキが、ハイスピードのウェットではどうにも難しくてフロントがロックしてしまいます。MRCパンダで走った雨の耐久レースを思い出しました。なかなか感覚がつかめません。



 しかし、2本目が始まる頃には青空が広がり、なんと陽までさしてきました。ところどころ濡れたハーフウェット状態です。これはノーマルラジアルタイヤには結構良いコンディションといえそうです。
 走り始めると、1本目とはまったく違って、ブレーキ、アクセルオフ、アクセルオンの挙動の極端なシビアさがほとんどなくなっていました。アクセルもあまり我慢せずガンガン踏んでいけます。タイヤにもちゃんと熱が入ってきました。こうなるとエリーゼのドライブはとっても楽しくなってきます。
 この日は久々の筑波だし、クルマも初だし、路面もタイヤも危ないので、抑えて走ることに決めていたのですが、もう気持ちを抑えきれず、最後の数周はかなり本気で走りました。

 最後に思いきって走ったのでそこそこ満足し、2本目を終えた僕はピットに戻って帰り支度をしながら、「まぁ、目指す10秒はまだまだ無理としても、今日のところは156TSでのベストタイム(1"11'89)をちょっと切ったくらいかなぁ・・」とか思いつつ、鼻歌交じりで着替えを済ませました。

 さて、リザルトが配付されてびっくり。12秒台後半・・・って、おわっ、156TSのベストより遅いじゃんっっ!
 ・・反省しました。実はダンロップ~80Rではちょっと滑るとあのクラッシュを思い出してしまい、アクセルが踏めませんでした。また、もともと苦手な高速コーナー(最終)もまだまだ消極的です。それでも軽くて動きのよいエリーゼは156TSよりもずっと速いと感じていたのですが、いやぁ甘かったです。



 帰宅後、PCで、156のベストラップ車載映像と今回のエリーゼの車載映像を、同画面の左右に並べて同期をとって編集してみました。一体どこが遅かったのか・・?

 結論は「直線以外は全部遅かった」でした。なんと!重くて、車高も高くて、FFである156TSが、あきらかにエリーゼよりも速く筑波のコーナーを駆け抜けているのです。このベストラップの時の156TSの仕様は、マフラーを交換し、車高調とSタイヤで足まわりを固めただけ(まだLSDもブレンボブレーキもクロスミッションも入っていない頃)なのに・・・です。
 この156のベストラップは、一番筑波を走り慣れていた頃の僕であって、映像を見るとどのコーナーもしっかり攻め込んでいます。ステアリングを切っている時間が短く、その舵角も浅い。FFなので徹底してフロントタイヤを縦方向に使おうと努力している。クリップへのつき方も今回のように甘くない。今回のエリーゼ映像に比べると、かなりムダがないのです。「うまいなぁ、5年前のオレ。」とつぶやいてしまいました。

 映像比較では、1コーナー出口ですでに約1台分の差がつき、ダンロップ~80Rで2台分、2ヘア立ち上がりでは3台分くらいの差がついているように見えます。その後、裏ストレートエンドでエリーゼがほぼ追いつきますが、エリーゼは最終コーナーで後ろから来たエクシージにインを譲った分ラインにつけず、最終的にはまた1秒弱の差になってゴール・・となっています。

 さらにLCIのHPでプロドライバーの車載ビデオを見ました。そこで僕はまた愕然としました。
 8年間FFでサーキットを走り、僕は、基本的にはやっぱりグリップ走行が速いものだと理解していました。しかしエリーゼでは、多くのプロドライバーが意図的にステアリングとブレーキで方向を変えています。
 また「エリーゼはよく曲がる!」と感じていた僕にとって意外なことに、フロントから逃げていく(アンダーステア)のは僕のエリーゼだけの現象ではなく、ミドシップでフロントの接地感の乏しいエリーゼの宿命のようでした。これをプロドライバーは瞬間的なアクセルオフをうまく使ったり、舵角を2/3回転ほどまでに回してステアしています。FFだと「そんなにステアしたら加速しないじゃん!」と思うのですが、そこがリア駆動の違いなのでしょうか

 こういった違いを、僕はまだモノにしきれていないのでしょう。少なくとも僕の今回の走りは、FFアルファの走りをそのままエリーゼに持ち込んだだけ、ということだったのかもしれません


 ということで、今後の課題は、MRをもっと理解しコントロールできること、ブレーキとアクセルで積極的に方向を変えていくこと、あとはタイヤはケチらずちゃんとしたモノに換えること(これは反省)・・・でしょうか。

 なんだかまた楽しくなってきました


■ クラッチトラブル

2008年11月08日 | elise
 トラブル発生です。エリーゼで想定外の故障は今回が初めてかもしれません。

 先週末、息子と近所をドライブしたときのことです。ガレージを出てすぐにクラッチのミートポイントがかなり奥になっているように感じました。そういえば前週末もいつにも増してギアが入りにくい状態でした。それでも何度かクラッチを踏みなおして戻ったので「気のせい、気のせい・・」と自分に言い聞かせて川越街道へ向かいました。
 国道を走っているとどうもやっぱりギアチェンジがしづらい。回転を合わせないとギアが入らないんです。
 「やべっ、戻ろう!」どこかで止まってしまっては大変です。何とか家までは帰らなければ!数キロの道のりを急いで戻ります。

 さて、MTの方はご存知だと思いますが、MTってのは実はクラッチを踏まなくても回転が合えば変速はできるんです。僕は学生時代にやっていた輸出車船積みのアルバイトで実践して学びました。
 ためしにMTの方はやってみてください。たとえば3速で加速し、シフトレバーをニュートラルにいれて4速へシフトレバーを軽く押し付けてると「カコッ」と4速に入る瞬間があるはずです。実はそこがその時点の車速と4速の回転が合ったポイントなのです。つまり3速で回っていたエンジンの回転がニュートラルに入って下がり、4速に回転が合った瞬間にギアが入るということです。この一連の操作の間、一度もクラッチは踏みません。

 そもそもクラッチというのは回転が合っていないギアをつなぐためのもの。ですから回転をあわせさえすれば、クラッチを切らなくてもギアチェンジはできるわけです。

 当然ですが、シフトアップだけではなくシフトダウンもできます。4速巡航中にシフトレバーをニュートラルにいれ、ここで空ぶかしを入れて回転をあげます。3速へシフトレバーをしっかり押し付けていると回転が合った瞬間に「カコッ」と3速に入ります。普段からダブルクラッチをする方にとっては簡単なことでしょう。当然、この一連のシフトダウンでもクラッチペダルは一度も踏みません。

 ハナシがそれましたが、そういうことで走り続けている限りはクラッチが使えなくても、まあ問題はないわけです。
 しか~し、各ギア間は回転を合わせればシフトチェンジはできますが、停止状態(車速ゼロ)から1速またはバックに入れるときだけは回転の合わせようがないのです。
 僕もそのことには注意していたのですが、家まであと1キロほどの交差点右折レーンの先頭に並んだとき、少し気が緩んでうっかりニュートラルにしてしまいました。「ああっ!しまった!」・・・ええ、声が出てしまいました。
 右折待ちの間、懸命にギアを入れようとしますが、もうニュートラルからどのギアにも入りません。バックミラーを見ると、こんなときに限ってすぐ後ろの車は気の短そうな黒いベンツ。ほどなく右折できる状態になっても進まないエリーゼには、後ろからクラクションの嵐。僕はもうギアを入れるのはあきらめてハザードを出し、オープンにした空に向かって両手を挙げて大きく振ります(F1のスタートグリッドでトラブルが出たドライバーのようでした・・)。


 信号は赤になり、交差点の真ん中には僕だけが取り残されました。とりあえず自分で押すことにしました。でも、こういうときに軽いオープン車っていいですよねぇ。自分でハンドルを操作しながらどんどん押していけます。このまま1キロ先の自宅まで行けるんじゃないかと思いましたが、ご近所の目もあるのでそれはやめました。
 通りかかった見ず知らずの親子が「押しましょう!」と手伝ってくれました。優しい人です。やっぱり家まで押してもらおうかな・・・と思っちゃいました。

 とりあえず交差点脇のマンション駐車場でひと息。落ち着いて考えてみます。車速を1速アイドリング回転にあわせない限りギアは入らない・・とすれば、思い切り押して飛び乗れば1速に入るかも?とか、色々考えました。
 しばらくして、ふと気がつきました。ん?車速ゼロに回転を合わせるのだからエンジンの回転も止めればいいのかも??
 早速エンジンを切って、恐る恐るギアを1速に入れると簡単にスコッと入りました。そりゃそうだ!ただ、その状態でクラッチを切っても半分つながった状態なので、エンジンをかけると車はスルスルと動き出します。なので信号青のタイミングにあわせてエンジンをかけ、一気にスタート!おおっ!無事に走れました。今度は前方信号を良く見て、赤ならずっと手前からスローダウンをして停止を避けて走ります。
 自宅へ戻るとガレージ前でバックしなければならないのですが、そこはまたエンジンを切ればバックにも入るわけで、なんとかガレージに車を戻すことが出来ました。


 というわけで、翌週末の三連休の初日、朝からウィザムさんにクルマを取りに来てもらいました(写真)。自走できればマッシモへ持ち込んだんですけどね。今回はさすがに自走する気にはなれませんでした。それにたぶんこのトラブルはロータスには頻発する定番モノではないかと。とすればウィザムさんなら部品在庫もあってすぐに直ると踏みました。



 期待通り翌日には修理が完了。原因はクラッチレリーズ(スレーブシリンダー)内のゴムの変形が原因で油圧がクラッチに伝達しなかったのでした。スレーブシリンダーのO/Hで直りました。部品自体は1,000円ちょっとですが、工賃と車載トラック代でちょっと痛い出費(4万円弱)になりました。ただ、このトラブル、エリーゼマーク2には珍しいのだそうです。

 息子はエリーゼが戻ってきて大喜び。今は車載トラックのミニカーとロータスのミニカーで「エリーゼ故障搬送ごっこ」に夢中です。


■ 430km耐久ドライブ

2008年10月26日 | elise
 春の400km耐久ドライブ(軽井沢~清里)に続き、秋のドライブです。

 前回は息子をつれての長距離丸一日ドライブだったので、今度は約束どおり娘とドライブすることになりました。

 3連休の初日、東京は朝から雨模様だったのですが、天気予報を見ると関東以外は晴れじゃないですか!
 そこで、急遽、春のドライブの直後から画策していた「軽井沢~志賀高原ドライブ」を実行に移すことにしました。主たる目的地は「志賀草津道路」です。ネット上の写真で見ると、とても気持ちよさそうなつづら折の道です。10月は紅葉も期待できそうです。



 ルートとしては、軽井沢から鬼押ハイウェイ~万座ハイウェイを北上して万座温泉から志賀草津道路に入り長野方面へ抜け、上信越道で軽井沢へ戻るのですが、今回はこれを逆から回ることにしました。うちのエリーゼは長距離の高速がしんどいので、元気なうちに往路で長い高速を走ってしまおうという案です。

 時々小雨が降る中、所沢から関越道にのるとほどなく渋滞。まぁ覚悟の上です。高坂を過ぎて渋滞も解消され、同時に天気も回復してきて、やっと気持ちのよいドライブになってきました。娘もご機嫌です。

 最初の休憩は軽井沢近くの横川SA。ここで玉こんにゃくを食べながら休憩中、ふと産休で実家の長野に帰っている職場の女性社員のことを思い出しました。で、メールしてみたらすぐに返事が来て、図々しくもご実家に立ち寄ることになりました。
 長野インターまでは所沢から2時間半くらい。部下の女性の実家にいきなり娘を連れてエリーゼでおじゃまし、昼飯をご馳走になってお土産までいただいて帰る上司ってどうなの?・・って思いますけど、結果的にそうなってしまいました
 でも元気そうな様子を見られてよかったよかった!娘も面識があったので、とても嬉しそうでした。居心地がよくてつい長居してしまいました。急いで志賀高原を登らなきゃ!

 長野で高速を降りてからは、オープンにして秋の風を感じながらのドライブでしたが、この日はエアコンを入れないとちょっと暑いくらいでした。ところが、志賀高原を登り始めると、みるみるうちに気温が下がってきました。長袖の上から娘も僕もジャンバーを羽織り、幌ははずしたままで頑張りました。さっきまでエアコンを入れていた車内は「暖房フルパワー」です。
 標高が上がってくるとすぐに木々が色づき始めました。しか~し、そんな景色はすぐに見えなくなりました。・・濃霧です。序盤は軽快に前車をパスしながら上ってきたのですが、途中から有視界距離は約30mほどになりました。たぶん景色は素晴らしい紅葉地帯なんでしょう。でも、もう360度すべてまっしろけっけ~です。

 助手席から娘が「さむい~!」と叫びます。道路脇にある気温表示が3℃(!)になったのをみて、あきらめて路肩にあった駐車場に入り、震えながら屋根をつけました。この駐車場が本来景色最高の「横手山ドライブイン」であったことに気づいたのは帰宅後写真を見てからでした。



 いつのまにか遅いバイク集団につながってノロノロ運転になりました。追い越し禁止でない場所はところどころあるのですが、対向車がまったく見えないので誰も追い越そうなどと思わないため、延々とノロノロ運転が続きました。結局何も見えないまま、ルートを万座温泉へ向けます。もう身体が冷え切って、早く温泉にはいりた~い。

 娘と飛び込んだ「万座高原ホテル」の露天風呂(1,000円)は、ちょっとぬるかったけど気持ちよかったです。混浴なのにはびっくりしましたけどね。ちなみに女性は入浴用のネグリジェみたいな服を着て入ります。

 風呂あがりに娘とアイスなんか食べてまたくつろいでしまい、気がつくと5時です。やべっっ、軽井沢までは1時間以上かかりますからね。ダッシュです。
 万座ハイウェイ(1,020円)~鬼押ハイウェイ(360円+260円)と、結構有料道路の負担が大きいのがこのコースの難点ですが、路面は良く、対向車に注意すれば前車をパスしながらハイペースで走れます。霧もなくなりました。浅間山や溶岩石など、ここも本来は景色の良いルートです。既に真っ暗で何も見えませんでしたけどね。



 軽井沢には18時に到着し、いつもお土産を買う「沢屋」に寄って、子供の大好きないちごジャムを買いこみ帰路に着きました。娘はもうねむねむなのですぐに出発し、軽井沢滞在時間はたったの15分でした。関越道の連休初日の上り線は空いていて、20時前には自宅に着くことができました。


<軽井沢:春の400kmドライブと同じ場所での写真です>


 さて、ドライブコースをご紹介したいところでしたが、そんな天候でしたので何も書けません。ただ、志賀草津道路はかなり良さそうでした。バイクも多いので要注意ですが、視界がよければかなり楽しめそうなルートです。是非、天気の良い日にリベンジしたいです。ちなみに昔は有料だったらしいこのルート、今は無料です。
 また、万座ハイウェイ~鬼押ハイウェイは、路面はきれいで、混んでさえいなければ気持ちのよいルートです。前述のとおり昼間だと景色もかなり良いところです。こちらはちょっと通行料が高いですけどね。

 ちょっと寄り道や長野市内での渋滞、温泉でのくつろぎすぎ等が原因で、肝心のドライブルートが夕方以降になってしまったのは誤算でしたが、僕自身は結構楽しめました。ただ、温泉以外に楽しみのなかった娘の不満はかなりなもののようでした
 ごめんね、懲りずにまたドライブいこーねー!

 3日後、産休中の長野の女性社員から出産の知らせが届きました。
 

■ もう限界のラジエター漏れ

2008年09月04日 | elise
 誰ですか?「待ってました!トラブル報告!」なんて思っている人は?

 実は1年前の車検の頃から、うちのエリーゼは冷却水漏れの兆候が表れ始めました。悪い友人には「ローバーエンジンはヘッド周りから冷却水が漏れて致命傷になるぞ」なんて脅されていましたが、幸い(?)うちのエリーゼの冷却水(クーラント)漏れは、フェイズ2初期に定番のラジエターサイドケースおよびホースエア抜きバルブ周りからの漏れのようでした。

 うちのエリーゼがラジエター漏れ未対策車であることは購入時から聞かされていたので覚悟はしていたのですが、この対策にはフロントクラムシェルを外さなくてはならず、その脱着工賃だけで5~7万円(!)もかかるというので、車検時迷った挙句、当面は乗るたびにリザーブタンクのクーラントレベルを確認して様子を見ていくことにしたのです。
 以来、エリーゼのトランクには常にオートバックス純正クーラントとペットボトルの水を常備してきました。最初の半年は1ヶ月に一度程度若干減ったクーラントを補充する程度だったのですが、今年の春頃からはかなり頻繁に入れなければならなくなりました。さらに最近では乗った翌週にはリザーブタンクが空になるほどであり、ついにはガレージの床に緑色のクーラントの水たまりができました。いかに呑気な僕でもさすがにマズイと思い始めたわけです。(一度156のオーバーヒートでエンジン壊してるくせに・・

 そこで先日、エリーゼを購入したウィザムカーズさんへ持ち込みました。
 この定番トラブルにはいくつかの対策があります。「セレブコース(松)」ですと特殊コーティング&3層ラジエターへの交換で部品代だけで約12万円。「標準コース(竹)」は通常のサードパーティ製ラジエターへの交換で部品代約8万5千円。しかしウィザムさんには「庶民派コース(梅)」があって、これはラジエターを純正品そのままに生かして樹脂製のボックスをアルミで作りなおしこれを本体に溶接する、というウィザムさんオリジナルのリビルト。お値打ち価格で5万6千円です。
(当然、どのコースでもフロントシェルは外さなければならないので、脱着工賃の7万円は別途発生しますが。)

 ちなみに「ラジエターを高性能なものに交換すると、サイドシルを通る冷却水の温度が下がって室内は少しでも涼しくなりますかぁ?」と聞いてみたら、「なりません。」と即答されました(笑)。そもそも私は庶民ですので、今回は梅コースの「ウィザムさんオリジナルリビルド方式」でお願いすることにしました。(注:ウィザムさんでは決して「梅コース」や「庶民派コース」として設定しているわけではありませんので誤解なきよう。)

 もともと冷却性能に問題のないエリーゼのラジエターを高性能化するのは、あまり意味がないように感じます(強がりに聞こえますが)。それよりはクラッチオイルと共用しているブレーキフルードを別タンク化するとか、ブレーキパッドを高性能化することに投資する方がずっと効果的だと思うのです(と言っても、これも今回はやらないのですが)。

 いやぁ思えば僕も大人になったものです。子供が産まれる前の僕なら、「どうせやるなら・・」ときっと高性能ラジエターに交換していたことでしょう・・。(貧乏になっただけか?)

                 ★

 8月末、子供たちを隣に乗せ、かみさんにEワゴンでついてきてもらって、ウィザムさんにエリーゼを持ち込みました。
 「ほかにこの際やっておくことはありますか?」と問われ、外れていたウインカーユニットを直してもらうことにしました。昨年走行中に脱落したウインカーユニットをずっと透明テープで固定していたのですが、すっかり馴れてしまって忘れていました(爆)。
 なお、昔のオートジャンブル誌には、「エリーゼはなぜか左ウインカーレンズばかりがツメが折れて外れる」と書いてありましたが、これはちょうどその周辺でクーラントが漏れるので、蒸気化したクーラントでプラスチックのツメが折れやすくなるのではないか?というのがウィザムメカニック氏の推測だそうです。

 あとは、せっかくフロントクラムシェルを外すので、ブレーキホースをステンメッシュに交換しようかとも思ったのですが、これも大人になった僕は今回見送りました。



 さて、写真はウィザムさんから送られてきた作業中のエリーゼ。フロントクラムシェルを外すとセブンのような足回りが現れます。
 戻ってきたら、秋には安心して長距離ドライブにでもいきましょうか。今度は志賀高原あたりが良いかな・・。

 大人になった僕としては、10万円超もの投資をして戻ってきたクルマが外観も性能も全く変わっていない(単に正常化しただけ)という現実に、きっと耐えて見せようと思います。

■ ロータスエボラ発表

2008年07月25日 | elise
 ロンドンモータショウで、22日、ロータスから新型車「エボラ」が発表されました。

 以前から噂のあったプロジェクト名「イーグル」です。正式名称がエボラと発表されましたが、このネーミングってどうなんでしょう?!ウィルスみたいだけど。(本当はエヴォーラだとか・・)

 さて、このクルマの最大の特徴は、ミドシップでありながら2+2の4人乗りであるところ。量産車では世界唯一のリアミドシップ4シーターらしいです

 気になる重量ですが、プロトタイプで1,350kgだそうです。エンジンは280psのトヨタ製V6(3500cc)ですので、パワーウエイトレシオは4.8kg/psとなります。その数値だけ見ればエリーゼR並みということになりますので、それはそれで速そうです。が、エリーゼ乗りの方なら、パワーウエイトレシオだけでは軽快さは語れないことを十分ご存知のはず。「絶対重量」の軽さによる楽しさはいまいち期待できなさそうです。
 ・・と思ったけど、(気を取り直して)でも良く考えてみれば1,350kgってそんなに重くない・・・いや、3.5L の車にしては軽いですよね。それで280psですから、その動力性能はかなりっていうか相当なものではないでしょうか。
 そしてノンターボであることも僕にとっては嬉しいことのひとつです



 写真を見る限り車内装備も豪華で、ロータスであっても走りだけに固執できる時代ではなくなったことを感じさせます。中央に見えるのはナビでしょうか、モニターが装備されているようです。また、ステアリングには各種スイッチが見えますし、エアバッグ付きのようです。シートやインパネ周りは革っぽい素材に見えます。スイッチ類もエアコン吹き出し口も立派ですし、スピーカーもとってつけたようなものではなく堂々としています。



 エクステリアを見ると、フロントセクションがちょっとフェラーリっぽいですが(タイトル写真)、なかなかすっきりしていてカッコいい。リアのエンジンフード部はガラスでしょうか?エンジンが外から見えています。これもフェラーリみたいですな。
 ・・・あれ?ちょっと待った!ガラス越しに見えているエンジンにLOTUSの文字が! TOYOTAでしょう?正しくは(笑)。まぁ皮肉はさておき、エンジンを誇るメーカーではないのだから、ガラス越しにエンジンが見えるってのは、どうなんでしょうかねぇ・・?

 (気を取り直し、)リアランプ周りなどもふくめてさすがに全体的にエリーゼよりも現代っぽいデザインであり、これを見慣れてくると現行エリーゼが古く見えてきそうです。逆にこのあたりの凝ったデザインが次期エリーゼを想像するヒントかもしれませんね。



 さて、黙っていられないので書いちゃいますけど、4シーターにする理由って何なんでしょう。こんな小さなリアシートに意味があるのでしょうか。もちろん販売戦略上は有利でしょうし、ちょっとした荷物を置ける便利さもあるでしょう。だけど「割り切り」と「余計なものを一切排除」がロータスのウリだったはずなのに。もうそんな時代ではないということなんでしょうかねぇ・・・。

 もうひとつ!ここまで快適性に配慮したモデルなら、エリーゼのようにラジエターの熱で夏は走れないなんてこたぁ無いんでしょうね?サイドシル内を走る冷却水の熱で車内が暑くなるなんてことも無いんでしょうね?アルミ製で同じレイアウトでは、その回避は無理なんじゃないのかなぁ。もしかして、リアシートに座ると背中が熱くなってきたりするんじゃないのっ?
 でも、逆にそれが解決できるならエリーゼにも可能性は見えてくるわけです。

 (再度、気を取り直し)良くも悪くも、ロータスの新しい挑戦が始まりました。


■ 新たに発見した暑さの要因(かなり大きな要因かも)

2008年07月17日 | elise
 「おいおい、今年もまた暑さネタかよっ」って思われました?すみません。でも本当~に暑いんです、エリーゼの夏・・。

 いよいよ本格的な夏の到来ですね。7月からエリーゼのメーター液晶には「この時期、長時間のドライブはあなたの健康を害する恐れがあります。」と表示されています(ウソです)。
 昨夏は「クローズ&エアコン」でのヤビツ峠ドライブで熱中症になりかかったので、もしや直射日光を我慢してでもオープンのほうが身体には良いのではないか?と思い、先日の猛暑の際に試してみました。さすがに夏の日差しは暑すぎてどうにも我慢できないのですが、あの息苦しいジワジワ・クラクラとした辛さからは多少開放されました。
 まあ、「熱中症を選ぶか」「日射病を選ぶか」だけの違いのような気もしますけど・・。

 ところが、この「真夏のオープン走行」で、偶然、新たなエリーゼの暑さの要因が判明したのです。

 昨夏結論づけたエリーゼの暑さの要因は、
  1.エンジン熱
   ・エンジンルームと乗員室の隔壁からの熱
   ・両側サイドシルを通る冷却水からの熱
  2.広大なフロントガラスからの直射日光熱
  3.天井(幌)を通した太陽熱
  4.エアコン風を暖めてしまうヒーターコアのクーラント熱
と分析していました。

 ところが、もうひとつ重大な要因が抜けていたのです。それは、「ラジエターを通ってボンネット上部に放出されフロントガラスを駆け上がる熱風」です。

 タイトル写真はその説明イメージです。
 通常のクルマ(右)では、ラジエターを通った熱風はエンジンルーム内へ抜け、エンジン下部からクルマの下へ流れます。
 ところがエリーゼでは、ラジエターの熱を奪って高温化した風は、ボンネット上部へ放出されフロントスクリーンを駆け上がります。その際この熱風はフロントスクリーンのガラス越しに乗員室に熱を伝えます。
 昨夏「熱い」と感じたフロントガラス付近の熱は、直射日光熱だけではなく、このラジエター熱にもかなりの原因があったようなのです(だって、日光熱だけならどんなクルマだって同じはずですよね)。
 実際にオープンで走っていて、フロントスクリーン上部に手をかざすと、思った以上の熱風がガラスを駆け上がってくることがわかったのです。



 ところで先日、最新のエリーゼを見せてもらって、そのマットの装備された位置で僕の分析が当たっているかを確認してみました。
 まずは両サイドシル。熱されたクーラントが通っているところです。最新エリーゼではサイドシルの下半分に断熱マットが貼り付けられています。ほぅほぅ、なるほど。このあたりに冷却水が通っているのね・・。
 次にエンジンルームとの隔壁部分。やはり最新エリーゼでは、シート裏のこの部分にもマットが張られていました。
 そして床面。真夏のアスファルト路面の熱も伝えやすいアルミボディですから、床面を断熱材で覆うのは効果的なのでしょう。

 でもディーラーメカニックの方によると、これらの対策に加えてヒーターストップバルブや天井に断熱材を使っても、残念ながらエリーゼはさほど涼しくならないそうです。
 だとすれば、今回の僕の仮説「ラジエターからの熱風が乗員室を暑くしている」が、結構大きな要因なのかもしれませんよ。

 ただ問題なのは、「要因がわかっても、このことに対する対策はなさそう」ということです。

 リアにでっかいスポイラーでもつけてそこへラジエターを持っていければ、サイドシルの熱さも無くなり暑さ対策はばっちりでしょう。でも重量バランスとスタイリングを犠牲にしてまでもそんなことをするくらいであれば、最初っからエリーゼを買う必要はないわけです。(・・撃沈

■ 400km耐久?ドライブ

2008年06月09日 | elise
 先週末、息子とふたりでエリーゼ購入以来最長距離のドライブに行ってきました。

 アルファのときは購入直後に1,000km耐久ドライブも楽勝でこなしたのですが、エリーゼでは長距離移動が厳しく、考えてみればこの一年半で一番遠くまで行ったのは箱根でした(近すぎ~)。
 今回のドライブは、前日に天気予報を見て急遽思い立ちました。これから夏を迎え日差しが厳しくなる前にオープンで走っておこう!と・・。

 ルートは関越道~上信越道~碓氷峠旧道を登って軽井沢。その後、国道で野辺山~清里へ。清里で遊び、付近で温泉に入って汗を流し、中央道~圏央道~関越道~自宅です。

 下の写真が碓氷峠旧道です。この日一番のステージになる予定でしたが、この道はあまりにも狭すぎです。路面はお世辞にもきれいとは言えず、コーナーもタイトでリスキーです。直線がほとんどないため、前が詰まると譲ってくれない限り抜く場所はほとんど皆無です。見通しも悪いのでコーナーの先に何かあればアウトです。軽く走るにはいいのですが、本気で飛ばせる道ではありませんでした。



 この日の軽井沢は天気も良いのに空いていました。さすがにガソリンの高騰で、皆さんドライブに行く気力も失せているのでしょうか。相変わらず軽井沢は外車天国でクルマ好きの息子は大興奮です。僕らは少し軽井沢をドライブしたのち清里へ向かいました。

 その後の国道も混んではおらず、1時間半弱で野辺山に着きました。野辺山~清里付近では、またたくさんの趣味車とすれ違いました。M3やフェラーリ、コルベット、プジョーCC、ポルシェ、オリジナルミニ、2CV・・・。すれ違ったエリーゼのドライバーは手を振ってくれました
 この日は晴れていたので、涼しい高原を走っていても直射日光はそれなりに暑く、汗とほこりで髪の毛はバリバリになりました。

 清里では萌木の村でお弁当&遊び、清泉寮でソフトクリームを食べ、中村農場で鶏肉を買い、息子待望の温泉へ向かいました。ここでさっぱりと汗を流して髪を洗った後はしっかりと屋根をつけてクローズ状態で帰途に着きました。



 さて、ロングツーリングでの感想です。

 ロングドライブで改めてわかったことですが、オープンにしたエリーゼは風の巻き込みが結構激しいのです。窓を閉めればまだなんとか我慢できますが、そうでないと自分の髪の毛が踊ってしまいます。髪が長いとこの風の巻き込みは結構うっとうしいようです。

 うちのはマフラーがただでさえうるさいのに、Stdエリーゼは5速100km/h時で3000回転とちょっとギアが低めなので、長時間の高速道路はかなりしんどいです。息子と会話しようとすれば少し速度を落とさなければ聞こえません。また、軽い車体は加速も減速もアクセルを敏感にさせるので、結構一定速度を保つのに足が疲れる感もあります。さらに高速域ではクルマが浮くような感覚があり、どっしりと安定したメルセデスなどとは正反対です。
 つまりは、これらの要因がエリーゼでの長距離移動を躊躇させる原因だと考えます。本当は高速道路ではのんびり90キロくらいで巡航すれば良いのかもしれませんね。

 今回、燃費はさすがに良く、リッター当たり14km程度走りました。ただ、そもそもタンクが小さいため、満タン1回ではこのくらいの距離(約450km)が限界になります。渋滞のリスクなどを考えれば途中給油は必須となります。

 シートの薄さから腰が痛くなるかと覚悟していたのですが、これは意外と大丈夫でした。足も固めではありますが、前の156に比べればぜーんぜんですし。
 ・・それよりこの日は日焼けで腕が痛くなりました



 やっぱりこういうクルマで観光地を走っているといろんな人に声をかけられます。「なんていうクルマですか?」という質問が一番多いのですが、この日は何度も聞かれ、しまいには鬱陶しいので「ロータスエリーゼです」ってボディ横に書いておこうかと思ったほどです。でも、みんな興味津々で楽しそうに話しかけてくれるし、ツーリングのバイクまでが手を振ってくれたり・・・やっぱりクルマ好き同士っていいですよね。

 

■ 遅まきながらeliseサーキットデビュー

2008年04月07日 | elise
 3月末、やっとエリーゼでのサーキットデビューをはたしました。

 気がつけばアルファからエリーゼに乗り換えて早1年以上が過ぎていますが、なんといまだにサーキットを走っていなかったのです。実は昨年、筑波での走行会に一度エントリーしたのですが、規定で「オープン(幌)のクルマはロールケージが必要」と断られてしまいました。エリーゼは構造上大丈夫!とごねたのですがやはりダメでした(笑)。
 それ以後、素のエリーゼで走らせてくれるレースや走行会が意外と少ないことを知りました。かといって、ただでさえ乗り降りが辛いのにロールケージを入れる気にはならず・・。だってそんなことをするくらいなら、最初からエクシージかカップカーにすりゃよかったってことだしね(先立つものは別として・・)。

 そんなところへ先月、アルファの頃からの主治医でありレース仲間でもある”まっしも(Motori al Massimo)”の社長から、4/29に本庄サーキットで開催される「Massimo GT 選手権」の練習会へのお誘いがありました。年度末で忙しい時期ではありましたが、この機会を逃せばまたいつエリーゼでサーキットを走れるか分りません。それに気心知れた仲間での練習会なら、エリーゼでのサーキットデビューで多少ヘタをこいても笑って許してくれるし・・と考えました。
 場所が本庄であり、うちからは関越を使って非常に行きやすいというのもグッドポイントでした。

 当日、ひさびさのサーキット走行に心を躍らせながら待ち合わせのSAへ。相変わらず濃~い仲間たちが集まってきました。Massimoに集うアルファ時代からのこの仲間たちは、みんなイタ車フリークでその多くはランチアデルタです。そのため僕は昔から結構デルタと走る機会が多いのです。
 サーキットへ向かう途中のSAでの待ち合わせは、これから始まる楽しい時間への期待にワクワクするひととき。久しぶりの感覚でした。

 思えばいつからサーキットを走っていないのでしょう。自分の書いた「アルフィスタへの道」を読み返してクラッとしました。なんと最後のサーキットは2年半前にツインリンク茂木で仲間と走った12時間耐久レース。Massimoパンダで出場したレースです。自分のアルファで最後に走ったのはさらにその1年前の富士でした


<準備>

 モータースポーツは少なからず危険を伴うスポーツですから、決してブランクをなめてはいけません。前日の準備は慎重に行いました。レーシングスーツ、ヘルメット、グローブ、シューズ・・・あれ?あとは何が必要だっけ?やはりブランクは怖いですね。
 かなり慎重に準備したにもかかわらず、当日サーキットについてみるとガムテープがありませんでした。さらに走行準備でヘルメットをかぶろうとすると、なんとあご紐のDリングが錆びて動かないぃ・・・

<走行開始>

 やはりブランクをなめてはいけませんね。今日は慎重に走ろう。・・・とコースインは最後尾で。2周ほどコースを確認しながらタイヤを暖めます。でも、我慢できたのはここまで。だって楽しいんだも~ん!!
 エリーゼは軽いためかなかなかタイヤが温まらず、3~4周目になってもヘアピンの立ち上がりで簡単にテールを振り出してしまいます。ううっ・・楽しい。ちょっと早めの乱暴めにアクセルを入れるとズリズリッと行きます。
 一方で、コーナー入り口ではしっかりとフロントに加重しないと曲がってくれないこともわかりました。きっちりと速度を落とさないとアンダーステアで外へ外へとクルマが逃げてしまいます。むしろしっかり落として小さく曲がり、早めの脱出を心がけたほうがよさそうです。
 このクルマはアンダーステアとオーバーステアが両方頻発して・・・うううっ、楽しい。ブレーキもよく効きますが、タイヤがノーマルなのでハードブレーキングでは結構簡単にロックしてしまいます。でもノンサーボのブレーキは微妙な調整感覚が足裏にわかりやすかったです。

 1本目はいろいろと試しながらの走りでした。長い直線ではデルタに置いていかれる感があったので、120psではやはり全然かなわないのかなと思ったのですが、タイムリザルトをみると結構互角に遊べそうです。たぶんタイトコーナーが速いのでしょう。
 2本目はいろいろ遊びすぎた1本目を反省し、少し丁寧に走ってみました。こと走りに関しては、アルファに比べてとにかく曲がること、止まること、立ち上がり加速の能力が高く、楽しくて仕方がありませんでした。ハッキリ言ってまだまだ行けそうです

 別走行枠で走った会社の友人でもあり主催者でもある”こるまる”は相変わらず速かったです。目立つブルーのデルタは、ちゃちゃっと走って最速ラップを記録し、まだ走行時間があるにもかかわらず、涼しい顔をしてピットに戻って休んでいます。・・やなやつです

 実は、一緒に走ったデルタとは得意分野が異なるため、一緒にアタックしてタイムを出すのは難しいことがわかりました。たとえば最終コーナーから2コーナーの高速区間や2コーナー~3コーナー間の直線ではエリーゼが邪魔者になり、逆にコーナー中やタイトコーナーの連続する区間ではこちらが追いついてしまうからです。このため3本目はクリアを取ることを意識することにしました

 しかし、3本目が始まる直前、僕の「やる気」を完全に萎えさせる事件が起こったのです・・。


<よけいな事件>

 サーキットでは、積んできた荷物や工具やタイヤなどは自分の駐車エリアにまとめて置いておきます。貴重品は車内のグローブボックスなどに入れるのですが、エリーゼにはそんなスペースがありませんから、この日、財布はウエストバッグにいれて工具や着替えとともに駐車スペースにおいておくことにしました。
 で、2本目が終わって飲み物を買おうと思い財布をさがすと・・・ウエストバッグごと見当たらないのです。

 本庄サーキットは関係者以外も自由に入ってこられる構造なので、もしかしたら置き引きドロにやられたのかもしれません。かなり一所懸命探したのですが見当たりませんでした。自分の不注意ですし、走行会を楽しんでいる最中の仲間たちには言い出せませんでした。言えばきっとみんなが自分の荷物まわりや辺りをさがしてくれることになるでしょう。楽しい走行会が一気にトーンダウンしてしまいます。幸いデジカメや携帯は上着のポケットにいれておいたので被害は財布のみです。
 僕は黙っておくことにしました。そうさ、僕の心の中にとどめておけばいいんだ。楽しい走行会の雰囲気を台無しにするこたぁないさ
 ・・そんなことで3本目はまったく覇気のない走りになってしまいました。まあ、このころにはタイヤとブレーキがヘロヘロになっていましたしね。

 集中できずに3本目を終え、さっさと着替えも済ませて帰り支度をしました。ただ、今後の注意のためもあり、帰る前に主催の友人「こるまる」とMassimo社長にだけはこのことを伝えておこうと思い、社長の乗るエリーゼに向かいました。シルバーのエリーゼの助手席ドアを開け彼に話しかけようとしたら、なな、なんとその助手席に僕のウエストバッグがあるじゃないですか!
 一瞬、「は、犯人はこいつか!」と気を失いそうになりつつ、思い出しました。走行会が始まる前に彼のエリーゼに乗って遊んだんだっけ。そのときウエストバッグを助手席に置いてそのまま・・・。
 この顛末はとてもみんなには言い出せず、ここで初めてのカミングアウトです。

 余計なエピソードでしたが、まあとにかく財布もクルマも無事で、楽しい一日でした。


■水陸両用エリーゼ

2008年02月25日 | elise
 「パパァ、ロータチュエリーゼが海の中泳いでるよぉ~」

 息子の言葉に「んなわけねぇだろが・・」と、テレビの画面を見た僕は、一瞬でも息子を疑った自分を深く反省しました。そこには確かにクルマが潜水航行するシーンがあり、そしてクルマは間違いなくエリーゼ(フェイズ2)だったのです。

 テレビによるとそれはスイスのメーカーが2億円以上かけて開発した水陸両用車で、社長が007の大ファンでこの車を作ったとか。

 近年の映画ではジェームスボンドもBMWなんかにのっちゃったりしていましたが、やはりそこは本来英国車であるべきで、その意味ではエリーゼが選択されたのは正しいと思いました。

 しかしエリーゼが選ばれたのは単に英国スポーツカーであっただけではなさそうです。映像ではドライバーと助手席の女性が、水中航行時にはマスクと酸素ボンベをつけるのですが、これは技術的な防水・水圧対策と、万一の際の脱出対策のためだそうで、そのためにオープンのクルマにしたそうです(防水が大変だからオープンにしちゃえ・・っていうのはスバラシイ発想の転換です。)そういうわけで軽量かつオープンのエリーゼが選ばれたと考えるのが正しいでしょう。
 いやいやそんな夢のないことを言ってはいけませんね。水中を航行するボンドカーといえば「007 私を愛したスパイ」の「ロータスエスプリ」ですから、その意味でのロータス選択だと思いましょう。「さすが007ファンの社長!わかってらっしゃる!」って感じです。



 ネットでこの車を開発した「RINSPEED社」を検索して調べてみると、「スキューバ」と名付けられたこの車は電気モーターで走るゼロエミッション車です。水中ではスクリューを回転させ、深さ約10メートル程度まで潜航でき、水中での最高速度は時速3キロ、水面では同5キロ、地上では120キロだそうです。なお、「水中での利用にはウェットスーツを用意する必要がある」とのことでした。

 RINSPEED社のHPはこちらです。水陸両用エリーゼの「SQUBA」の「写真」はもちろん「007風の動画」も掲載されていますので、ぜひご覧ください。期待は裏切らないとおもいますよ

 よく見ると、ミニスカのお姉さんも水中航行時には下半身がウェットスーツになっているようですが、そこは許してあげてくださいね。


■踊る左ウインカー

2008年01月01日 | elise
 新年明けましておめでとうございます。

 暮れも押し迫った頃のことです。たまたま湘南のほうで仕事があり、一人ということもあってエリーゼで出かけることにしました。
 首都高5号を順調に走り環状線へ。平日はいいね・・・。休日とは違い、ドライバーも慣れた人が多い平日は、多少混んでいても流れは順調。エリーゼも好調です。まあ、首都高の継ぎ目のショックが大きいのはこの手のクルマでは仕方ないこと・・と思いながら、継ぎ目ショックがさらにひどい3号渋谷線へ入っていきます。
 六本木から渋谷を抜けて、そろそろさらに流れが良くなってくるはず・・と思いつつステアリングを握る僕の視界の隅っこに、何か跳ねるものが飛び込んできました。ギョッとして視線を移すと、フロントフードの上で何か大きなものが踊っています。よく見るとそれはウインカーユニットでした

 ユニットは路面の継ぎ目ごとに激しく踊っています。あああぁっ!風にあおられて左フェンダーから路面へ落ちていった・・・とおもったら、またフード上に戻って跳ねています。どうやら電気コード1本でぶら下がっている模様。このままではちぎれて飛んでいくのは時間の問題です。急遽、首都高速上で緊急停止することを決断。

 思えば、2004年に156のオルタネータの故障で霞ヶ関トンネル内で立ち往生して以来の首都高上での緊急停車。どこでとまろうかと思っていたら、ちょうど再来年度開通予定の中央環状線合流場所にさしかかりました。そこにはうまい具合に合流車線がありました。
 余談ですが、先月22日に開通した山手トンネル(山手通り地下)のは4号線(新宿線)と5号線(池袋線)をつなぐ部分。09年度にはさらに4号と3号がつながります。しかしいずれも都心側とは接続しません。クルマを都心へは流入させない構造なのです。つまり、郊外から都心環状線に入らずに別路線の郊外へ抜けるだけ。いったんこの中央環状線に入ると(3,4,5号線では)都心へは行けません。

 とにかく、首都高上での緊急停止としては、再合流時に後方からのクルマが見やすい最適の場所を確保できました。後方確認して車を降りてみると、無残にもウインカーユニットが垂れ下がり、エリーゼはまるで鼻をたらした小僧のようでした。見ると、どうもユニットのプラスチックのつめが折れて外れているようでした。
 その瞬間、オートジャンブル誌に載っていた「エリーゼの定番トラブル」を思い出しました。ウインカーユニットの脱落は、フェイズ2の初期モデルの定番トラブルとして報告されていましたっけ。しかも「なぜか左ばかりが壊れる」と書いてありました。

 いろいろやってみましたが、つめが折れていては全然固定できません。エリーゼにはガムテープ等も積んでいなかったので、しかたなくユニットごとはずすことにしました。とりあえず左フロントウインカーなしで目的地まで行くことにしました。フロントのウインカーをはずすと、ウインカーはめちゃめちゃ高速点滅します。恥ずかしいので東名は一番右を延々と走ることにしました

 結局、目的地近くのコンビニで透明ビニールテープを購入し、ウインカーレンズ上からべたべたと貼り付けて補修。これが思ったよりも目立たないため、当面はこれで我慢することにしました

 2008年最初の記事がこんな報告でちょっとさびしいけど・・。今年もよろしくお願いします。

■転じて、寒い・・・

2007年11月25日 | elise
こんな日が来るなんて・・・夏には想像もできませんでした。

 以前書いたように、うちのエリーゼは初夏の車検時にヒーターストップバルブ(byウィザムカーズ)をつけてもらいました。装着直後には効果を感じたものの、真夏には温風がさすがに完璧には止まらず、こんなに温風が出るなら冬場もバルブをオープンにすることはなさそうだ・・・とまで思っていました。

 ところが先日、娘を乗せて友人宅を訪ねた際、1時間半走ってもヒーターが温まらず、寒くてジャンバーも脱げませんでした。やはりヒーターストップバルブは、ヒーターコアへの温水の流れをかなり遮断してくれていたのでした。



 この週末、六角レンチを持ち出してフロントアクセスパネルを取り外し、ヒーターストップバルブを「オープン」にしました。作業はほんの7~8分で終了です。
 試験走行で5分ほど走ると、ヒーターからはしっかりと暖かい温風が・・。当たり前ですけど、ちょっとうれしくなりました。

 つい先日までは、この車で寒い思いをすることなど想像もできませんでしたが、いまや防寒が必須になってしまいました。
 寒くなりましたが、皆様もお風邪など召しませんように。

■スイッチ類の不便(エアコン/ライト)

2007年09月24日 | elise

 暑さもひと段落したところで、その他のエリーゼの不便についてお話ししましょう。
 あ、念のために言っておきますが、僕はエリーゼのマイナス面を書き連ねてこきおろすつもりは毛頭ありません。エリーゼはそんな小さなマイナス面など軽く吹っ飛んでしまうほどに、その走りが楽しく、美しく、愉快で爽快なクルマなんですから。

 でも事実は事実としてお伝えしなければなりません(笑)。その一つとして、ヘッドライト類のスイッチ、エアコンスイッチの操作性の悪さがあります。
 ロータスはそのなりたちから、流用できる部品を他社から調達して利用しています。例えばエンジンはローバーやトヨタであり、鍵はオペル?であり・・。ですから、空調スイッチやライトのスイッチ・・これらも汎用品なのだと思います。
 エアコンスイッチとライト類のスイッチは同じ形状の「プッシュ式スイッチ」です。実際、この操作性が非常に悪いのです。

 エアコンスイッチはまあ良いでしょう。一度入れたらそんなに触るものでもありませんし、ゆっくり信号待ちで操作すればいいのですから。
 それでも、エンジンを一度止めると解除されてしまう(オフになってしまう)のは不便です。
 エリーゼの発進はその車重の軽さによってとても楽なのですが、エアコンを入れていると多少トルクが細くなってエンストしやすくなります。うっかり発進でエンストしてエンジンをリスタートすると、そのときエアコンは”勝手にこっそり”オフになってしまいます。

 気づかずに走っていると・・・

→なんだか暑い
→やっぱエアコンが効かないんだなぁと半ば諦める
→さらに暑くて汗ダラダラ。
→やっとエアコンがオフになってることに気づき愕然とする
→スイッチを入れる
→エアコン入れてもそれほど効かないのでさらにガッカリする

ということになってしまうのです。



 もう暑さの話はいいでしょう・・。しかし、ライト類のスイッチは本当~に不便なんです。
 ライトのスイッチは3つのプッシュボタンです(タイトル写真)。上から「スモール」「ヘッドライト」「リアフォグ」。最近になってやっと、スモールをつけなくてもヘッドライトボタンをワンプッシュすれば点灯することがわかりました。
 しかし、消すときはそうはいかないんです。まずヘッドライトのボタンを押してヘッドを消し、その後でスモールライトのボタンを押してスモールを消さなければならない。トンネルから出たときなど一気に全部消したいときでも、2つのボタンを上記の2アクションで操作しなければならないのです。
 その上、これらのボタンの大きさ・形状は全く同じですから、手探りでは判別できずスイッチを目視確認しなければ操作ができません。

 大げさと思われるかも知れませんが、例えば、分岐が多くくねくね曲がった首都高速では、ライトオフの操作のためにトンネルの出口等で結構危険を感じることがあります。
 さらに不便なのは、エアコンスイッチ同様に、ワンプッシュでオン、もう一度押すとオフというスイッチなので、手で触っても目で見ても、今がオンなのかオフなのかわからない(ちゃんと消せたかどうかわからない)。スイッチには小さなパイロットランプがついてはいるのですが、昼間で室内が明るいとランプが点いてるのか消えているのかもよく見えないのです。

 メルセデスのわかりやすいスイッチや、一般的なウインカーレバー一体型スイッチのありがたみが、よーくわかりました。

 いっそのこと、パチンパチンと切り替えられるトグルスイッチにでもしていただいた方が、よほど安全だったのではないかと思います(車内に突起物があるという意味では危険かもしれませんが)。
・・とここまで書いてハタと気が付きました。こんな手作りに近いクルマですから、自分で使いやすいスイッチに交換するのは簡単そうですね。よーし、いつかやってみようと思います。


<追伸>
 エアコンスイッチはエンストだけで勝手にオフになるのに、ライトのスイッチは鍵を抜いたってオフにならないのはなぜっ??

■屋内ガレージ

2007年09月10日 | elise

 えへへ、やっと涼しくなってきましたね。しかも急に! 今回のお話は、僕のエリーゼ灼熱対策を鼻で笑いながら、ギラギラと太陽が猛威を振るっていた8月の出来事についてです。

 去りゆく夏の想い出に、エリーゼの暑さの原因を再整理すると(しつこくてスミマセン)、
1.エンジン熱(エンジンルームとの隔壁やサイドシルの熱)の室内への進入
2.広大なフロントガラスからの直射日光熱
3.天井(幌)を通した太陽熱
4.エアコン風を暖めてしまうヒーターコアのクーラント熱
 です。(僕なりに深刻な順に並べてみました。)そして、1と2に関しては今のところ打つ手もなく秋を迎えてしまいそうです。

 ですが、そもそも気温が40度を超える日本の路上を走るクルマで、内装に何の断熱対策も施していないことがエリーゼの暑さの根本原因でもあります。僕たちエリーゼオーナーは、そういった快適性をバッサリ捨てて「走りの楽しさ」を選んだのですから、ええ、文句は言いませんとも。・・ですが、暑いものは暑いっっ!


 そんななか、事情があって駐車場を変更することになりました。パジェロの頃から4台にわたり10数年契約していたマンション隣の月極駐車場を解約し、マンション内の駐車場に移ることにしたのです。

 これまでうちのマンションの駐車場は機械式立体3層構造でした。そのため、
①パレット幅が狭い(Eワゴンだとタイヤ両サイドで余裕2cm!)、
②パレット中央部が盛り上がっている(最低地上高が低いとおなかを摺る)、
③出入りに時間がかかる(ボタンを押してから自分の車に乗れるまで数分)
 と言う状況で、僕はこれまでマンション駐車場を契約していませんでした。

 ところが、このほど、ある事情からこの立体駐車場を平置きに改造することになったのです。鉄製の地下・地上・2階の三層立体駐車場は撤去され、見事に埋められて、きれいな平置き駐車スペースに生まれ変わりました。おかげで上記の「三重苦の制約」が無くなりましたので、エリーゼでもEワゴンでもとめられる状況になりました。
 さらに、今年は僕がマンション管理組合の理事を務めることとなったため、駐車場契約を満杯にしたいという事情がありました。
 それで、長年契約してきた月極駐車場を思い切って解約し、1台をマンション内駐車場に移すことにしたわけです。

 さて、このマンション駐車場、実際にクルマをおいてみるととても贅沢に広いことがわかりました。これは元々が立体駐車場であったために機械スペースが広くとられていたことが原因です。後方には3m、運転席側横は壁がへこんで2mほどのスペースがありますし、天井にいたっては5mくらいの高さがあります。
 ですから、その気になればかなり立派な工具ラックやタイヤなどがふんだんに置けるし、整備工場のようなリフトだって設置できそうです。ただ、利用規約でクルマ以外の物を置けないことになっているのが残念でなりません。
 それでも、ただでさえ乗り降りのしにくいエリーゼにとって、ドアを思いっきり大きく開けられることは、実はとってもありがたいことなんです。




 で、駐車場変更の効果ですが、これが思った以上にあったのです。
ひとつは「セキュリティ」。マンション内ですので、知らない人が侵入することは基本的にありません。ましてやうちの契約区画は、マンション1階部分の屋内であり、2台だけでの占有エリアです。ガレージにゲートこそありませんが、夜間は照明がついていますのでイタズラ防止にも一役買っています。
2つ目は「乗車頻度の向上」です。僕はこの屋根付き駐車場になってからも、イタズラ防止のためにボディカバーを掛けていました。ですが、台風でもない限り雨も吹き込まないので、試行的に夏休み期間中はボディカバーを掛けずに置いていました。そしたらエリーゼへの乗車頻度が思った以上に上がったのです。気楽に保育園の送り迎えにまで乗るようになりました。つまり実はボディカバーが「普段の気楽な乗車」の妨げになっていたというわけです。これは予想外に大きな波及効果でした。
3つ目は当然ですが「汚れ防止」。これはボディカバーを使用すれば屋外駐車場でも同等の効果が得られます。が、ボディカバーをしなくてもほとんど汚れないというのはやはり便利。ましてや屋内でボディカバーを掛ければこれはもう完璧状態です!。
そして4つ目は、なんと「暑さ防止」なんです(やっと冒頭の話題と文脈がつながりました)。駐車場はマンション北側なので、真夏でも涼しく、車内が暑くならないという効果がありました。スタート時点で車内が涼しいのは大変助かります。エアコンを入れれば最初からクール!!(いや、正確に言えば「最初だけクール!!」)
 ですから8月は、まずガレージ内で暖機中にエアコンをガンガンにいれて出発し、車内が暑くなる30分~45分以内を目処に帰還するということで対応していました。(・・・うーん、それってどうなのかしら)

 3月に「エリーゼは(ボディカバーを用いれば)屋外保管でも大丈夫!」と書きましたが、今もその考えは変わりません。しかし屋内に置ければ、他のクルマ以上にエリーゼにとってはいろんなメリットがあるのも事実です。
 駐車場の屋内外でお悩みの方は、上記のメリットとその差額を比較してご検討されては如何でしょうか。


■ヤビツ峠ドライブ(elise de 熱中症)

2007年08月20日 | elise
 エリーゼの暑さネタばかりが続いていますので、ちょっとは楽しい話題を・・と思い、夏休みのミニドライブを敢行しました。

 今回は以前から気になっていた「ヤビツ峠」へ出かけてみました。ここは雑誌やネットでも時々紹介される峠道ですが、タイトだという以外になかなか情報がない。また起点が東名高速「秦野中井」という、埼玉南部の我が家からみれば中途半端な場所にあることも、これまで足が向かなかった要因でした。
 ところが先日、中央道から関越道の間を圏央道が開通したことから、東名 秦野中井からヤビツ峠、宮が瀬~相模湖へ抜け、そのまま中央道~圏央道~関越道 所沢・・・というルートが可能になったのです

 東名が若干渋滞し、秦野中井ICに着いたのは昼過ぎでした。一般道を左へ出てからは「落合」の信号を1度右折するだけで、ヤビツ峠のエントリーロードまで1本道。しかもその入口(R246交差点)には僕愛用のシェルGSがあって至れり尽くせりです。ただし、落合から先にはコンビニすらありませんからご注意ください。

 さて、民家エリアを抜けて山道に入るとすぐに道が狭くなります。でも木漏れ日が美しく気持ちいいです(タイトル写真)。タイトな山間道をハイペースで走っていると、あらためてeliseのハンドリングと足のよさを感じます。コーナーを極めて正確にトレースしていきます。

 長年FFに乗ってきた僕にとっては、この曲がり方はとっても新鮮で気持ちがいい。アンダーステア分を織り込んでハンドルを切ったり、アクセルを踏み込むタイミングをかなり我慢するFFとは違った、リアルなステア感覚です。スキーやスノボでいうところのスライドターンがFFなら、エリーゼはカービングターンの感覚です。
 また、この峠道は路面がかなり荒れているのですが、駆動輪かつ方向蛇である前輪の接地(トラクション)をシビアに意識しながら走らなければならなかったFFと異なり、荒れた路面でもしっかりトラクションがかかるその足の良さは感心します。
 またブレーキがよく効くので、ほんのわずかな見通しの良い箇所では思い切って加速できます。タイトな道を、まるで気分はWRCのように(笑)駆け抜けます。

 しかし、このヤビツの峠道はそんなに甘いルートではありませんでした。思い切ってアクセルを踏めるのは全体の5%にも満たないでしょう。特に後半のほとんどは、クルマ1台がやっと通れるような道幅です(下写真)。対向車とすれ違えずにバックすることも数回



 このルートで一番の恐怖は対向車です。自転車や登山者もあります。つねにコーナーの先から対向車が来るリスクを想定しないと危なくて走れません。そのため、場所によってはツーリング中の原付にも後ろからあおられるほどのペースになります

 そんな厳しいルートで、僕はだんだん気分が悪くなってきました。そう、運転しながらクルマに酔ってしまったのです。実は僕はサーファーだったその昔も、波待ちをしながら船酔いしてしまうほどの酔い症。だからこんな道では当然のように車酔いしてしまいます。どこかで休憩しようかと思いつつ、適当な場所も見つけられずに宮が瀬湖に着いてしまいました。


 さて、ヤビツ峠を総括すると、ほとんどを最徐行で走らなければならないようなルートであり、リスクも多く、思い切り走れるというコースでは残念ながらありません。仮に対向車がこないと言う保証があるならば、タイトで厳しいけどWRCのような面白いコースと言えるのでしょうが。それでも前半はなかなか楽しかったのですが、途中からは気分が悪いだけでなく頭痛までしてきました。こんなに酔ってしまうなら残念ながら僕には魅力的な道とはいえません。オエ・・。


 そんなことを考えつつ、帰途、予定通りの相模湖ICへ向かいました。ところが頭痛はいつまでたっても治りません。でもちょっと冷静に考えると、車酔いで頭痛ってするんでしょうか?この症状って・・・ハッ!熱中症??そういえばこの日もとても暑く、渋滞もあわせて僕は4時間ちかくもこの暑い車内にいたわけです。あわててコンビニに駆け込み水分を補給すると、少し改善しました。
 エアコンをずっとつけていたにもかかわらず熱中症になるなんて、やはりeliseの暑さは尋常ではないようです。



 今回、身体を張ってeliseの暑さを分析しました。(結局また暑さネタかよっ!
 どうやらエアコンはそこそこの冷風を維持しています。最大の原因と思っていた天井(幌)の熱も、走っていればそれほどでもないことがわかりました(サンバイザでの断熱も十分奏功しています)。
 では何が熱中症になるほどの車内の暑さの原因か?答えはふたつです。
 ひとつはフロントウインドウからの太陽熱。eliseの場合、かなりスラントした大きなフロントウインドウの下に広大なダッシュボードがあり、ここが温室のような効果を生み車内の空気を熱します。さらに乗員の足にまで日光があたるほど、車内は日当たり良好です。
 もうひとつは、なんと車内の壁部に伝わるエンジンの熱です。クーラントが通るサイドシルだけでなく、エンジンルームと室内の隔壁部分(乗員の背中部)もエンジンからの熱でかなり熱くなっていることがわかりました。この熱は走行開始後30~60分くらいから顕著になってきます。そういえばエアコンが効かないと感じるのも走行30分以降であることからこれは納得がいきます。
 この対策については今後検討することにします。


 さて、相模湖ICから中央道にのり圏央道に入ると、それはとても気持ちのいい道路でした。決して広くはありませんが、走っている車もまだ少ないのでなかなか走りやすい。トンネルが多いのですが、多摩川を渡る橋(これも半トンネルになってる)などモナコGPを思わせる(?)面白いルートです。相模湖ICから関越道の所沢ICまでは45分程度でした。これで中央道方面へのドライブが大変便利になりました。