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ロータスエリーゼ日記

■So Good!(遭遇)TESLA

2011年11月03日 | elise
 いやぁ~、今日は早朝から子供達がホッケーチームでディズニーランド!・・ちょっとのんびり家で仕事です。


 さて、10月初旬。子供が運動会の代休で学校がお休みだった日のことでした。
 家に子供だけおいて仕事に行くわけにもいかず、この日は僕も「代休」。「せっかくなので普段混んでいるところに行こう!」というお題を出すと、すかさず「ディズニーランド!」という。うーん、いい案だけどね、疲れて明日もその代休をとらなきゃならなくなるのでNG。「ほかには?」というと「スケート!」。おお、それはいいね・・・。

 うちの子達は今アイスホッケーをやっていて、かなり上達はしてきたものの、スケーティングの技術はまだまだ。そこで時々休みの日にすべりに行くのですが、休日のスケートリンクはフィギュアガールたちに占有されていて思うように練習ができないんです。さすがに平日なら空いているだろうと、この日は午前中から神奈川のスケートリンクにすべりに行くことにしました。

 リンクに着くと、いつも満車の駐車場がガラガラ。7台しかとまっていません。「ほーらやっぱね。らっきー。」といってたら、息子が「パパ!うちとおんなじロータスがいる!」。どれどれ?確かに色はほぼ同じですがちょっとエリーゼっぽくないぞ。
 よーく見るとそれはあの「テスラ ロードスター」でした。


 ご存知のとおり「テスラ ロードスター」は米国のパルアルトにあるベンチャー企業が開発した電気自動車。自動車会社ではなくパルアルトのIT系企業が作ったというところが注目されました。しかも実用性を追った電気自動車ではなく、電気の力を活かしたスポーツカーにしたのがすごい。電車があの重量で加速していくとおり、電気は回転ゼロから強大なトルクを発生します。エネルギー効率もガソリンエンジンに比べて格段に高いのです。ですから電気自動車は出足・加速がすこぶるよいわけです。ちなみにテスラのロードスターでは0-100km/hが4秒未満とのことですから、例えばうちのスタンダードエリーゼよりもずっと速い。その加速はジェット機の離陸のようだといいます。しかも電気の特性で、スタート加速も中間加速も同じようにパワフルなのだそうです。
 
 ただ、エンジンは無いけど重量はやはり問題で、このクルマはバッテリーだけで460kgもあるそうです。とはいえトータル重量は1,235kgに抑えられ、エリーゼよりは400kgも重いけどスポーツカーとしては十分に軽い範囲に入っています。実際、コースによってはポルシェGT3と同程度のラップタイムを出すらしいです。
 ちなみに普通に走れば航続距離も350km以上だそうですよ。

 あー、ただ、問題は価格ですねー。日本では青山に直営店があるようですが、昨年4月に日本で販売された時の価格が1,810万円(!)だそうです。



 駐車場では隣にうちのCDI君をとめました。並んで記念撮影
 エリーゼをベースにしているとはいえ、各部はかなり違った印象です。特にヘッドライト、テールライトまわりが異なっており、エリーゼの動物的な印象から機械的な印象に変わっています。そこはやっぱりアメリカ~ンな感じ。米国車ですからやっぱり左ハンドルでしたね。(ロータスはどちらのハンドルもありますが、イギリス車ですから基本は右です。)
 細部を見ると、やはりエンジン車と異なりボディ横の機関室への空気の取り入れ口がなくなっていたり、ラジエターの出口が小さくなっていたり、エンジン車との違いをわざとデザイン変更しているように見受けられました。

 ほんとうならオーナーさんが帰ってくるのを待って、エンジンをかける(かけないけど)ところ、走り出しなどを是非見たかったのですが、子供が早く滑りたいというので諦めました。ああ、残念。
 今度お会いしたら是非お話を聞いてみたいところです。

 ちなみにテスラ社、2013年にはアストンマーチンベース?の4ドアスポーツモデルも販売予定です。こちらは価格を聞くのも怖そうですけどね(笑)。興味のある方はこちらを(http://www.teslamotors.com/)。

■ ボディカバー新調

2011年10月30日 | elise
 車検にあわせてボディカバーを新調しました。

 横浜へ転居してからエリーゼの保管は屋根なしとなり、カバーは欠かせなくなりました。そのカバーも直射日光と風雨にさらされて、落ち着いた深い紺色がハゲハゲの白っぽい色に変わり、最近は劣化から各部が破れてきました。5年もがんばってくれた(途中1年は使ってないけど)カバーには今回の車検を機にご隠居いただき、新しいカバーを新調することにしました。

 もちろんカバーはラッパーズです。車種別の製品であることからピッタリきもちのいいフィット感が特徴です。今回もグレードはA。価格は4万円弱ですがその価値は確認済みです。

 Aタイプには、シルバー、ブルー、グリーンがあるようで、前回はブルー(実際は濃紺)にしましたが、これがハゲハゲになると結構みすぼらしい。それではげても気にならないシルバーにする人が多いようです。
 で、僕はグリーンにしました(なんでやねんっ)。 単なる気まぐれなんですけど、シルバーではつまらないかなと思って。

 結果、グリーンはこんなに明るい色でした(下写真)。うーん、しまった。



 さてカバーをかけてみると、前回よりもわずかに大きめにできていることがわかりました。もしかしたらキツすぎるとクレームでも出たのでしょうか。でもカバーが動かないくらいきつくないと、ボディとの擦れで傷がついてしまうと思うんですけどね。
 確かに少し余裕ができて、かけるのは楽になりました。でも台風の時には風をはらんで外れそうな感じもします(住所と名前書いとこ・・)。

 あまりに目立つ変化なので、近所の子達に「あー、カバー変えたの?」と聞かれまくりです(笑)。

■ syaken

2011年10月10日 | elise
 「syaken」が「syakkin」に見える今日この頃です・・・。
 9月、エリーゼは我が家に来て3度目の車検。早いものです。ほんとに。

 前回はすっかり車検を忘れていて切れてから気がつくという失態を演じてしまいました。なので今回はわすれません(というか、ホントはウィザムカーズさんからメールをもらって思い出したのですけど(笑))。

 前回はタイヤ、ホイール、バッテリーを交換するという結構変化のある車検だったわけですが、今回は実用性重視の「見直し」を行うことにしました。

 まずはシフト系。最近シフトの入りが渋くなっていたため、このあたりをまず改良してもらうことにしました。クラッチレリーズシリンダーのオーバーホールキット(1,290円)、シフトリンケージブッシュの強化品交換(4,725円)ですっかり元気。もともと入りにくいシフトではありましたが、かなりスムースで硬くなりました(しっかりしたという意味です)。

 つぎにバッテリー系。なんと春に交換したばかりのバッテリーがあがってしまったのです。冬に向けて根本的な問題を見直すために、まずはオルタネータのチェックをしてもらうことに。結果、若干弱いものの、13.5Aと幸い合格点レベルにあることがわかりました。そこで、供給ではなく消費の問題であることから、今回はバッテリーカットオフスイッチを導入することにしました。下の写真がそれです。スタンダードエリーゼのバッテリーは、トランクルームにむき出しのため、ON/OFFは結構楽です。どのくらい効果があるかは今後レポートさせていただきます。



 あとは油脂類の交換。今回はエンジンオイル、ブレーキ・クラッチオイル、ミッションオイルの全とっかえです。さらにプラグも4本全とっかえしました。

 気になるのがラジエターファン。点検の結果、へんな音がしているというのです。自分的にはまったくわかりませんでしたが、ウィザムさんによると低速側のファンから異音がしているのだそうです。ラジエターファンなんて1万数千円のパーツらしいのですが、これを交換するとなると、例によってボディシェルをはずさなければならず、この工賃でまた7万円もかかるわけです。壊れないように祈るばかりです。ちなみにエアコンをつければ高速側のファンが回るので、万一の時にはそれで対応するしかありません。


 今回、整備や新しいボディカバー代金を含めて車検費用は約200k円でした。大きな出費に妻の目は厳しく、春の自動車税の頃と車検時には小さくなっている私です。それでもエリーゼは本当に故障が少なく助かっています。メルセデスのヤナセさん車検にくらべれば随分と安く感じてしまいます(実際はものすごく負担ですけど)。

 また元気に走ってね~

■ 軽量ロータスぅ?

2011年07月08日 | elise
 ほんっと、ごめんなさい。
 「購入編」よりも前に、また書かずにいられないニュースが!(・・・そもそもこのブログはEクラスのブログじゃないですし(笑))

 英国のメディアが伝えたニュースで、ロータスが新型エスプリに軽量モデルを設定するとの報道があったそうです。さてはロータス、ここのブログを読んだな!(読んでねぇよっ!)

 まぁ誰が考えたってロータスの魅力・コアコンピタンスは「軽量」なんだから当たり前です。自社の強みやブランド力を最大限に活かすのがビジネスですから、ロータスは今後も「軽量」を捨てては絶対にいけないはず。ロータスが「軽量」を捨てたとたんに取って代わるメーカーが出てきますよ。その時、一度「一般化されてしまった魅力」は簡単には取り戻せないと思うのです。

 そう考えると、「軽量モデルを設定する」というニュースは恥ずべきことではないかとも思えてきます。軽量化できるものを徹底軽量化していなかったことの証しですし、わざわざ「軽量モデル」と謳わずとも本来ロータスは軽くあるべきではないかと思うからです。

 このエスプリの軽量モデル、エンジンはV8の4.8Lで612psだそうです。え~っと、なにが軽量なんでしょうか・・・。そりゃパワーウエイトレシオはすごいかもしれなけいど、ロータスの「軽量」は「絶対値での軽量」であるべきじゃないでしょうか。0-100km/hが3秒以下だって、最高速が340km/h超だって、それってロータスファンにとっては、それほどうれしい話じゃないと思うんですけどねぇ・・。

 でも、ロータスの魅力が「軽量」であることはかろうじて忘れていないってことがわかっただけ、ちょっとうれしかったりはします。

■ ロータスエトス(ethos)

2011年06月29日 | elise
 「売却編」ときたら次は「購入編」と思わせといてなんですが、ロータスからシティカー「ethos(エトス)」が発売される模様です。


 なんでロータスからこの手のクルマが?とは思いますが、なんかそれなりにカッコイイ。フロントデザインもさることながら、リアも小さめのテールランプで素敵じゃないですか。

 このクルマ、2014年発売だそうで、ハイブリッドやEVも用意されるとのこと。
 え?ロータスが?ん~・・・まぁ生き残るためにはハイブリッドもEVも売らなきゃならんかもしれませんが、ロータスの場合、パワートレインはよそから調達してもよいと思うのですが。そんなところへ研究投資している場合ではないと思いますし。エコでもめちゃめちゃ楽しいクルマとか、そういうの作って欲しいよなぁ。

 それにしてもこのクルマ、予定価格が3万ポンド(385万円)ですって。なにそれ?それでタダのブランド物シティカーだったら怒るよねぇ。も、もしや、フルカーボンとか?・・・でもこのスタイルで走りが楽しいって想像できないし・・。

 どこへ行こうとしているのか、ロータス。親会社による迷走か?ちょっと心配です。


■ エリーゼのバッテリー

2011年03月05日 | elise
 エリーゼのバッテリーは本当によくあがる・・。
 ええ、めったに乗らない僕も悪いんですけど、セキュリティシステムなどの電力消費もあるんだと思います。エリーゼは二段階のセキュリティシステムがあり、そのうち一段階は自動的にセットされてしまう。セットされるとメーター内の警告ランプがずっと点滅しています。それだけで結構電力を喰いそうな感じなのです。
 この秋くらいからは、乗るたびにEワゴンからジャンプコードをつながなくては始動してくれませんでした。そのため、ガレージに縦列に置いている2台を両方頭から入れるように停めています。つまり、奥のエリーゼを頭から入れてバッテリーが積まれているお尻をこちらに向けておき、そこへEワゴンの頭をつけるように停めるわけ。こうするとそのままジャンプコードをつなぐことができるんです。
 ・・っていうか、こんな工夫を自慢げに書いているのが空しいです。

 それでも秋ごろはエンジンをかけて数分走れば充電されてまた一週間くらいは始動ができたのですが、暮れについに事件が起きました。
 いつものとおりジャンプしてエンジンをかけたエリーゼ。娘を隣にのせて買い物へ出かけました。港北NT・センター南のヤマダ電機。ここは複合ビルで、駐車場は港北NTに多い自走式立体駐車場(6階建てくらい)です。この最上階にクルマをとめて買い物すること30分。家からは数キロ走ったので十分充電されていると思ったのですが、セルを回そうとしたら「きゅ。」といって黙ってしまいました。幸い立体駐車場なので下り坂まで行けばあとはセルなしでもエンジンをかけられるとは思ったのですが、いかんせん6歳の娘にそこまで押してもらうのも無理。休日でクルマも多く、ちょっと自分押しも難しそう。やむなく妻に電話してEワゴンで来てもらうことにしました。

 ところがうちの妻は「保育園←→自宅間の限定免許」。初めての道は走れないんです。そんなこと言ってる場合じゃない!と説得し、なんとか来てもらいましたが、一本手前の信号で曲がっちゃったとか、片側3車線もある道は初めてだとか、途中何度も携帯に電話がかかってきました。
 到着してからはものの2分でエンジンがかかり無事一件落着でしたが、以来、エリーゼで出かけたらエンジンを切ることができなくなりました。



 当然いつまでもそんなわけにもいかないし少し暖かくなってきたので、2月末、やっと重い腰を上げてバッテリーを交換しに行きました。バッテリーくらいでいちいち専門店に行ってられないので、本当はネットで購入したいところでしたが、前回つけてもらったバッテリーの品番では汎用品が検索できませんでした。それでもう面倒なのでオー●バックスへ乗り付けました。「ごめんね~エンジン止められないんだ~」といいながらピットに直接乗りつけて相談したのですが、店においてあるバッテリーメーカーの適合表にロータスなんてあるはずも無く、店員は「うちにはありませんねぇ・・」と予想通りの回答。「いやいや、汎用品でいいんだよ。ロータス用なんてもともとあるはず無いんだから。調べてよ。」と粘っていると、少しえらそうな人が出てきて「車検証の写しをもらえれば調べてみる」と言ってくれました。数日後、「うちにある汎用のもので大丈夫そうです。」と連絡がありました。
 価格は前回の18k円とはいかず25k円ほどかかりましたが、まぁ普通のバッテリーくらいの価格ですから、今回は手間も考えてOKとしました。内心心配していたオルタネータには異状はなく、現在は寒くても快調にエンジンはかかるし(当たり前といえばそうなんですが)、ヘッドライトも明るくなりました。

 それにしても前回のバッテリーはメーカーもよくわからず、18k円と安かったのはいいのですが1年半しかもちませんでした。大人がもうひとりいれば、軽いクルマなので押しがけも十分に可能なエリーゼですが、毎回そういうわけにもいきませんからね。
 たのむよ、今度は二年くらいはもってくれよ~。
      

■ 新生ロータスに不安も・・

2010年11月20日 | elise
 そういえば、のんきに「ワイパーが一本」とか書いてる場合ではありませんでしたね。ロータスにとんでもない変革が起こっているのです

 事はパリのモーターショウで起こりました。ロータスがなんと5車種のコンセプトカー(写真)を発表したのです。コンセプトカーといってもどれもそのまま市販されそうな完成度ですし、実際、発売は2013年から順次とアナウンスされているようです。
 僕はこれを10月6日発売のTipo誌で知りました。すぐにブログに書こうと思ったのですが、どうも自分の考えが定まらないんです。ロータスから新しいモデルが発表になるのはとってもうれしいんですが、「軽さと楽しさにこだわった手作り感にあふれたクルマ」がロータスの魅力だと思ってきたので、今回の「スーパーカー揃えましたぁ」みたいなラインナップには少し抵抗感がある・・。

 発表されたのは、次世代エリーゼ(写真中央)、エラン(左下)、エリート(左上)、エスプリ(右上)、エテルネ(右下)の5種。往年の懐かしい名前が並んでいます。このうちまずはエランが2013年に発売されるそうです。
 デザインは写真の通り。これが新しいロータスフェイスなのかな。ちょっと三菱のデザイナーが好きそうだけど(笑)、まぁまぁカッコイイ。僕はどのクルマもリアのデザインが好きです。
 でもなんかしっくりこないのは、やはりどれもランボルギーニなどを連想させる”スーパーカーちっくなデザイン”のせいでしょうか。

 そもそも限定的な車種で細々やってきたロータスが一気に5車種ものラインナップを発表してきたのには、その経営にフェラーリから移籍した新しいCEO「ダニー・バハール氏」の手腕によるもの(らしい)。彼の考えとしては、表向きはロータスらしさを殺さないとしながらも、そのやり方はフェラーリなどのスーパーカーメーカーそのもの。その象徴が新エリーゼの重量1トン越えです。「エリーゼ、お前もか・・」です。
 ロータスの楽しさは言うまでもなくその軽さから来るライトウエイトスポーツそのものの楽しさであり、サーキットでもワインディングでも、何倍も馬力のあるスーパーカーを追いまわせる痛快さだったのではないでしょうか。それを重量級のスーパーカーと同じ土俵に上がろうっていうのはどうなんでしょうねぇ。「軽さが命」と言ってきたロータスに「ごめんね、やっぱり馬力が大切」と言われたような裏切られた気持ちまでします。

 個人的には今回の発表車種が、あらゆるスポーツカー(ミドシップあり、FRあり、オープンあり、2シーターあり、4シーターあり、4ドアあり)であることから、これはロータスの可能性を示しただけにとどまるような気もしているのですが。それを見せつけたうえで、やっぱりロータスは軽量スポーツさ・・・と、もう一度予想を裏切って驚かせてほしいなぁ・・。
 少なくとも重量級のスーパーカーもある一方で、真のライトウエイトスポーツといえるモデルはしっかり残してほしい!と思うのは僕だけではないと思うのです。ロータスを扱うショップが、クルマ好き、走り好きのたまり場である現状から、高級スポーツカーのショウルームになって小金持ちの見栄張り場に変わらないよう祈るばかりです。

 とはいえ、これからのロータスには(一抹の不安を覚えながらも)期待!です。

■ 祝?10,000km

2010年06月16日 | elise
 いやはや、パソコンのハードディスクが壊れてしまいました。修理作業に3週間を要しましたが、結局RAID0ストライピング構成だったのでメインドライブは復旧不可。幸い映像は後付けHDDに置いていたので失われませんでしたが、HPの退避情報など、多くのデータが消失しました。


 さて、だいぶまえのことになりますが、4月29日、うちのエリーゼはついに走行1万キロを達成しました。僕のところへ来た2007年の1月には約800kmでしたので、10,000kmを走るのに3年ちょっとかかったわけです。
 家族での年間走行距離がだいたい12,000kmくらいなので、年間4,000~5,000kmくらいはエリーゼで走るかと思ったのですが、やはり2シーターであること、長距離に向かないこと等の理由から、年間走行距離は3,000km程度となっています。

 これって普通の感覚では少ないように思えますが、エリーゼのようなクルマとしては結構乗ってるほうだと思います。家族ででかけるには使えませんから、僕ひとり、または子供と二人で、週末だけで月に250kmもいったいどこを走っているのかと自分で思いますもの。

 エリーゼは3年のっても「こんなに楽しいクルマはほかにそうそう無いな・・」と思わせる満足感。やはりクルマは重心が低いこと、小さいこと、軽いことが楽しさと気持ちよさの基本だと改めて思います。次の1万キロも元気に走ってほしいものです。

■ 春の小ドライブ in箱根

2010年05月08日 | elise
 話は前後しますが、4月の10日に息子とふたりで久々にドライブに行ってきました。うちは双子のうち娘のほうがパパっ子、息子のほうはママにべったりのママっ子です。なのでパパとしては、時々息子と二人きりになってゆっくり話しをしたり、心を通わせる時間を持つようにしているわけです。クルマが大好きな息子とはドライブに行くのが一番効果的なようなのです。

 この日は夕方に所用があったので、午前中早くに出て桜の箱根ターンパイクを走り、芦ノ湖で海賊船にでも乗って、帰りは湘南~江ノ島、国道1号、第三京浜という約20年前のサーファー時代によく通ったルートで帰ってくることにしました。

 東名が事故で少し渋滞しましたが、昨年引っ越した新居から箱根までは約1時間のドライブ。気軽に箱根を走りにこられる距離になりました。

 ターンパイクの料金所横でエリーゼを止め、トップを畳んでオープンにしました。この日の箱根はとてもさわやかな陽気。
 と、僕がエリーゼの幌をたたんでいる間に助手席から息子の声。「パパァ!フェラーリだ!」「今度はポルシェだよ!」「ロータスも行ったよ」・・・わが息子ながらその正確さに驚くとともに、休日とはいえなぜそんなクルマばかりがたくさん走っているのかと少し不思議に思いました。



 さて準備が出来てターンパイク最初の登り坂を駆け上がります。すぐにロータスやフェラーリに追いつきました。道を譲ってくれるので遠慮せずにパスします。彼らはせっかく箱根まで来て何でのんびり走ってるのかなぁ?桜でも見に来たのかなぁ?・・と思っていたら、最初の休憩所(入口から4kmくらいのところ)でクルマが列を成しています。しかもそのクルマ達はどれもこれも素敵な趣味車ばかり。フィアット500にビートルにフェラーリにプジョーにミニにロータスに・・・。皆、駐車場に入るのに並んでいます。どうやら何かイベントがあるようです。
 僕と息子はその横を抜けて、また桜のターンパイクを駆け上がりました。途中、旧型ロータスヨーロッパやエリーゼとすれ違いました。手を振る息子にあちらも応えて手を振ってくれます。

 ひさびさのエリーゼらしい走りを堪能し大観山のドライブインに到着しました。やはり何かイベントがあるようで駐車場がまた趣味車でいっぱい。しかも休憩所前にはタイサンF40やらカウンタックやらが展示されています。

 そんな会場(駐車場です)の真ん中を、オープンにしたエリーゼのチャイルドシートに息子を座らせて進んでいくと、車好きそうな人々が笑顔で迎えてくれます。なかにはカメラを向けてくれる人まで・・。「いやいや、僕らはイベント参加者ではないんですけど・・。」と思いつつとりあえずクルマを停めて見学することにしました。
 と、F40の横で聞き覚えのある声が・・。雑誌Tipoの嶋田元編集長でした。僕は昔よくTipoのサーキットドライブに参加したり、アルファロメオチャレンジに取材に来る彼らと話をしたものでした。そうか、今日はTipoのイベントだったのか。それでこんな車がたくさん集まってるのね。やっと理解できました。

 偶然ではありますがラッキーでした。息子はもう大喜びです。たくさんのカッコイイクルマが目の前にあるのですから。



 せっかくなので、息子に2010年のカレンダー(もう4月なので100円で販売していました(笑))とミニカーを買い、芦ノ湖でお土産を買ってターンパイクを下りました。

 そのあとは海沿いを江ノ島へ向けて走り、鵠沼の海岸でハンバーガーの昼食をとり、息子と浜辺で語らいました。鵠沼の海岸線はいつの間にか道路が片側二車線になっていて昔の面影はありませんでしたが、遠い青春時代を少しだけ思い出しましたね。
 鵠沼から自宅までは40分。貧乏サーファ時代には世田谷から2ストの軽自動車に板を載せて通った鵠沼海岸でしたが、こんなに近かったんですかねぇ・・。



 ・・・春の気持ちいいドライブの半日でした。

■ エリーゼ フェイズ3?!

2010年03月07日 | elise
 ついにその姿をあらわにしました、新型エリーゼ(フェイズ3?!)。

 先週から書店に並んでいる「エリーゼ&ロータス」誌の表紙を飾ったオレンジの新型エリーゼに「おおっ!」と思われた方も多いのではないでしょうか。
 いや、ちがうかな。気がつかなかった方も多いかもしれません。僕も家に帰って表紙を眺めて気がついたのですから。
 今回の変更(正直いってフェイズ3というよりマイナーチェンジ)では、フェイズ1から2のときほどのエクステリアの変化はありません。最大の特徴は、ウインカー別体の4灯であったフロントフェイスが、すっきりとした2灯式になったことでしょうか。細かく見れば、フロントラジエターのアウトレットやサイドのインテークも形状が変わっていますし、リアのバンパー形状も変わっていますが、全体のイメージはあまり大差ない感じです。
新型が出たときにありがちな感想ではありますが、前のほうがカッコイイ・・と思う方もたくさんいらっしゃると思います。僕は、ちょっとおとなしくなっちゃった感じがして残念ですがいかがでしょう。

Youtube参照


 それでもこの新型では、排気量を小さく(1.6へ)し、重量はさらに軽くなっているとか。最近どんどんパワーアップされてきたエリーゼですが、新型になるにあたっては、一旦「軽さ」という最大の特徴・原点に戻ったといえそうです。

 まだ情報も映像も限られてはいますが、ロータスが「軽さによる楽しさ」がエリーゼの基本であることは忘れていないようですし、ちょっと楽しみな一台です



 ただ、ヤラシイ話をすれば、フェイズ2が出てもより軽いフェイズ1の市場価格は下がりませんでしたが、フェイズ3がフェイズ2より軽くなるとすれば、フェイズ2の市場価値を維持することは難しくなるかもしれませんなぁ・・

■ く~!カッコイイ!

2009年11月28日 | elise
私、おこってます。

 先月の日経新聞一面に、ホンダがエディックス(前席3シートのフィアットムルティプラのようなコンセプトのクルマね)とS2000の国内販売を中止し、次期NSXの開発も中止するとの記事が掲載されていました。

 昨年のホンダのF1からの撤退発表には多くの自動車ファンの方がショックを受けたと思います。もちろん僕もそのひとりです。さらに僕的にはスバルのWRC撤退、スズキの撤退も呆然とさせられた事件でした。さらにBMWのF1撤退に続き、先日のトヨタのF1撤退は、小林カムイくんの希望を打ち砕き、日本人の夢を奪われた気持ちでした。
 自動車産業の危機的状況はかなり深刻なものと想像せざるを得ませんね。走ることの悦びを自動車メーカーがユーザーに伝える努力を諦めるなんていう判断は尋常ではない。たばこメーカーが自製品に「たばこは肺ガンを誘発しあなたの寿命を縮める恐れがあります」と印刷して売っていることに次ぐ不条理だ!・・まぁ「それは言いすぎ」と思われるかも知れませんが、自動車メーカーにとってレースは自社のブランドイメージを変えてしまうほどのものですからね。例えば、スバルは無名だった欧州市場でWRCラリーでの活躍によって一流ブランドとして認められたメーカーだし、古くはホンダもしかり。それらを見たトヨタが慌ててF1に参戦したり、富士スピードウエイを買収したほどですからね。


 いや、しかしそれ以上に許せないのは今回の東京モーターショウ。海外メーカーの手のひらを返したようなあの撤退は何だっ!つい最近までは「日本は最大の市場」とかなんとか耳障りの良いこと言っておいて、中国市場が急成長と見るや、いきなり東京モーターショウに出展もしないとはね。
 メルセデスやBMWやフォルクスワーゲンは日本市場でたっぷり儲けて恩義があるのではないか?百歩譲って、やつら実用車メーカーは良いとしても、アルファロメオやフェラーリ、マセラティ、アストンマーチンなど「夢を売るメーカー」には是が非でもショウに出展して欲しかった。



 その点、偉いのはロータスですな。その販売規模や日本市場へのマッチングから言えば一番に出展を取りやめても良さそうなメーカーですが、今回はひとり気を吐いていました。ステルス(SCURA)など目新しさはないけど「く~!かっこいい!」と思わせ、まさに夢のモーターショウを彩る役割を果たしていたと言えましょう。はっきり言って、このステルス(SCURA)、技術的にも製品的にも何も目新しいものではないんです。でも、色をマットブラック(というかかなり特殊な塗装らしい)としてそこにブラックのラインを入れてものすごい迫力感を出しています。限定生産としたこのモデル、多くの人に直感的に「おお!カッコイイ」と思わせたのではないでしょうか。それでいいんです!!ショウなんですから。何も金のかかるコンセプトカーを出したり、新型車を発表しなくたって。モーターショウは夢を与えてくれるだけだって価値はあるんですから。ロータスはよくわかっていらっしゃる。(まぁホームですし、日本のメーカーは今回も頑張ったと思いますけど)

 こら~!メルセデスやBMW!儲けるだけじゃなくてユーザーに「夢」くらい還元しろ!



 F1からの撤退は、このご時世、金額規模からもやむを得ないところですが、モーターショウからの撤退はちょっと許せませんでしたね。我が家では、1歳、3歳と生まれてから毎回見に行っていた5歳の息子が「それならいかない・・」とふくれっ面。今回は行きませんでした。
 こうやって将来のユーザから自動車の夢を奪ってしまうわけですよ、メーカーさんっ!

■ エリーゼ車検でついにタイヤ&ホイール交換

2009年10月15日 | elise
 先日、エリーゼは、我が家にきて2度目の車検を実施しました。

 実は会社の「ライフプラン休暇」なるものが貯まって、去年からずっと会社に「連続休暇を取るように」といわれていたため、今年7月に僕は思い切って1週間の休暇を取ることにしました。
 GWや夏休みとは違って妻も子供もお休みではないので、この際、エリーゼでひとり北海道か東北でもドライブに行こうか・・と考えていました。ひとり旅ですから特に予約などせず、ふらっと気の向くままの旅もいいかな、と。
 で、いざ休みに入って早速計画を練ろうとPCの前に座ったところで、ふと思い出しました。「あれ?今年はエリーゼの車検だったな。いつだっけ?」すぐにガレージに行って車検証を確認すると・・・、「き、切れてるじゃ~ん・・車検。」
ドライブ旅行どころではありませんっ。
そんなわけで、貴重な休暇は、壮大な北海道ドライブから一転、庭いじりと車の整備に費やされることになりました。


 3週間ほど乗っていなかったエリーゼをチェックすると、車検切れだけではなく、バッテリーは上がり、なぜかパンクまでしている始末。深く反省し、クルマを取りに来てもらうこととなりました。

                             ★     ★     ★

 さて、エリーゼは「つるしのまま楽しむ」ことを目的にムリして156から買い換えたクルマですから、これまで修理以外にはまったくお金をかけていなかったのですが、今回はそうはいきません。バッテリーは寿命であり、パンクしていたタイヤも実は2箇所に大きなボルトが刺さっていることが判明。どちらもこの際交換することにしました。さらに普段の無精を反省し、エンジン、ミッション、ブレーキの各オイルを交換することとしました。



 まずバッテリーですが、これまでエリーゼにはODYSSEYの軽量バッテリーを使っていましたが、今回は純正標準型のバッテリーに戻すことにしました。理由のひとつはもちろん価格。純正標準型が18k円なのに対し、ODYSSEYは42k円ほどしてしまいます。また、最近はあまり頻繁に乗れないので、あがりやすい軽量バッテリーでないほうがよいと考えたのです。重量が増してしまうのは残念ですが、今回はしかたありません


 次にタイヤです。ボルトが刺さってパンクしたのは右後輪だけですが、今回はエリーゼ購入以来の懸案だった「4輪新品化」をやっと実行することにしました。そもそも以前から書いているように、これまで履いていたダンロップは、山はある(クルマの総走行距離が8,900kmですからね)ものの古いんです。前オーナーさんが新車時に装着したらしく製造年月は7~8年前です。なのでゴムも硬化し少しひび割れも見られます。
 それでスピンターンやサーキット走行で遊んで早くこのタイヤを使い切ってしまおうと思っていたのですが、エリーゼってタイヤ減らないんですよねぇ・・。で、今回のパンクを機にやっと全輪新品に交換することになったわけです。

 今回銘柄は、そのままサーキットも走れるよう「ADVAN NEOVA」を導入しました。
 NEOVAは競技用のSタイヤと街乗りラジアルタイヤの中間に位置づけられる「YOKOHAMA」最上のスポーツタイヤです。アルファで走っている頃には、競技用Sタイヤの耐熱性やグリップに比べれば随分劣ると思っていましたが、それは重量がありフロントタイヤに負担がかかるFFアルファだからであり、軽量かつ前後バランスの良いエリーゼならNEOVAでも十分イケるのではないかと思います。


 
 さらに今回、この新品のNEOVAを、これもずっと懸案だったOZのホイールに組んでもらうことにしました。そうです、ヤフオクで入手後、タイヤが買えなくて2年半も我が家の納戸で眠っていた(!)あのホイールです。今回、やっと日の目を見ることになりました!

 さて、2年も磨き続けた(笑)ピカピカの中古ホイールに組まれたNEOVAは写真のようなカンジです。どうです?なかなか美しいでしょ?アルファ156につけていたホイールとデザインは同じです。5歳の息子は「すっごくかっこいいタイヤ!」と大喜びです(彼にとって「タイヤ」とはホイールを含めての表現です)。



 ではフィーリングレポートです。まず、交換前のタイヤは相当ゴムが硬化していたのか、新しいタイヤのほうがスポーツ性が高いにもかかわらず、乗り心地(アタリ)がかなり柔らかく感じます。まだ一皮むけてない状態ではありますが、NEOVAのグリップはとても頼もしいです。首都高の継ぎ目で横っ飛びしても着地でグリップを回復し何事もなかったかのようです。
 NEOVAの位置づけは競技用タイヤと街乗りタイヤの中間ですが、少なくとも乗り心地は街乗りタイヤに近いです。競技用Sタイヤのような割り切った走行音も固さもありません。
 実は今回、フロントのサイズをこれまでの195/45-16から205/45-16にワンサイズ太くしました。そもそもエリーゼの純正フロントタイヤは175/45-16なので、結果的に3cmもフロントを太くしたことになります。これはNEOVAのラインナップ(16インチは205から)の都合もありますが、主な理由は昨年11月の筑波の80Rや最終高速コーナーでフロントから逃げていく感があったためです。
 これによるステアリングの重さ増が懸念されましたが、これは幸い195と大きな変化はありませんでした(純正の175と比べるとかなり重いですけどね)。

 参考までに、今回、NEOVAの価格は、F:23,390円/本 R:25,250円/本 でした。安く入手できたとはいえ厳しい出費でした。しかしタイヤへの投資をケチるととっても痛いしっぺ返しを被ることは身をもって経験していますので・・(沈)。

 最後にオイル交換の効果です。エンジンオイルは例によって「回転が多少なめらかになった」くらいの変化ですが、ミッションオイルは1速へのエンゲージがほんの少しスムースになりました。一番変わったのはブレーキオイルです。たぶんサーキット走行のころからエアが噛んでいた(注:ブレーキングの熱でオイル中にエア層ができてしまうことで踏み応えがスポンジーになってしまうこと)のでしょう。踏み込みのフィールがしっかりしました。
 サーキット走行を頻繁にしている頃は、エンジンオイルもブレーキオイルもしょっちゅう交換したりエア抜きしたりしていたのですが、走らなくなって気遣いを怠っているように感じます。反省ですね。

            ★     ★    ★

 ウィザムさんには、ホイールをあとから送ったり、タイヤを自分で調達して送ったりしたため、エリーゼは約1ヶ月ほど預けっぱなしになりました(スミマセン)。
 今回の車検でも消耗品以外には車検整備代と税金しかかからず、特に修理するべきところもありませんでした。エリーゼは構造も単純で軽くてクルマにストレスがかからないためか、意外と壊れないクルマ・手の掛からないクルマと言って良いと思います(構造上、壊れると大変な場合もありますが(笑))。

 またこれから2年間元気に走ってくれることでしょう。

■ Evoraを見てきました

2009年09月17日 | elise
 前回のオイルの評価のお話のなかで、「加速にいたっては絶対(笑)「思い込み」だ・・タイムを計って大きな差が出たというなら信用するけど・・」と書いたことについて、若干の反省をしております
 我々ビジネスマンはとかく「数値化」しないと気が済まないところがあります。確かに定性的な評価では感覚論になってしまうので、ビジネスにおいてはムリにでも数値化して評価する事がとても大切ですが、その結果が昨今指摘される「ギスギスした協力できない不機嫌な職場」を生み出しているのかも知れません。数値に表れない努力や協力をしても意味がない!という風潮です。
 例えば、痛みや苦しみは人それぞれであり数値では測れないはずです。親を亡くして落ち込んでいる人に「俺の親だって他界してるぞ、そのくらいで落ち込むな。」と言っても何の慰めにもなりません。血圧が150で平気な人もいれば、苦しい人もいるでしょう。月に45時間くらいの残業が全く苦にならない人もいれば、辛い人だっているでしょう。何でも数値化してそれを勝手に自分の基準にして評価するのは危険なことです。

 とすれば、オイルを換えて加速が良くなったと喜んでいる人に、「そんなわけねぇだろ、何秒速くなったんだ?」と言う僕はとても浅はかで心が貧しい気がしてきました。「それはよかった。あなたの感覚ではそう感じたんですね。僕もそう感じるかわからないが、是非試してみたいな。あなたの感性にあったオイルが見つかってよかったですね。」というのがあるべき反応だったのかも知れません。
・・・・って、いったい何のブログだ?って感じですね。スミマセン。(いつも余計な話が長いんだよな・・・)

                       

 さて、先日、さわやかな日曜の朝、原宿まで出かけてロータスセンターでEVORAを見てきました。(今回はひさびさにエリーゼのブログらしい話題です!!)

 朝9時半に自宅を出て、午後なら2時間くらいかかりそうな首都高3号線を軽快に走り、原宿のロータスセンタについたのはジャスト10時。早起きは三文の得とはこのことです。ちなみに帰りも原宿から自宅まではちょうど30分で、11時には自宅でくつろいでいました。

 このイベントはウィザムカーズさんからハガキをいただいて、息子がそれを見つけ、行きたいとせがまれたわけですが、僕もEVORAの実車を見るのは初めてでしたので、かなり期待感がありました。
 EVORAについてはご存知の方も多いと思います。このクルマは今年出たロータスの最新モデルであり、エリーゼと同じリアミッドシップながら、なんと4シーターというのが最大の特徴。外見からは4シーターには見えない流麗さ。エンジンはトヨタの3.5リッターV6で280psです。
 これだけでも、EVORAが軽さと楽しさを追求したエリーゼやセブンのようなクルマとは違うことがおわかり頂けると思いますが、実際、実車をみると、このクルマがある意味高級車であり、快適さを狙っていることを感じます。

<エクステリア>
 車体は隣に並んだエリーゼと比べると2まわりほど大きく感じます。そして前後オーバーハングを切りつめたエリーゼに比して、特にフロントオーバーハングは意外と大きく、エンジンの高さ(=重心の高さ)も結構高めです。運動性能面では辛い判断だったのではないでしょうか。
 数字で見ると、全長はエリーゼの3.80mに対して4.34mと54cmも長く、全幅は1.72mに対して1.85mと13cm広いのですが、実は全長に対するホイールベースの割合はエリーゼと1%くらいしか違わないようです。



 全体には「流麗」という言葉がピッタリ来る美しさ。内外装ともに、軽い市販パーツを選んで寄せ集めた感のあったエリーゼとの共通部品はテールランプくらいじゃないでしょうか。リアバックライトもLEDで、フロントポジションランプは「LOTUS」の文字が入った専用品(写真)。かなり細部にいたってまでしっかりと品質を意識して作りこんであります。
 エンジンヘッドがリアガラス内に見えるのはフェラーリのような演出ですが、このV6エンジンの熱を逃がすために、サイドから取り入れたエアの出口がルーフ部分にも設けられています(下写真)。



<インテリア>



 運転席に乗り込んでみると、エリーゼほどの乗降性の辛さは感じられませんがそれなりにタイトです。運転席の眺めは上写真の通りで高級感あふれる現代風の仕上がりです。革シートと同じ素材がインテリアに多用され、まるで高級車。革シートは高そうなレカロのバケットタイプです。メーターもシンプルながら光透過式の見やすいものになっていました。とにかく目に見えるモノ、手に触るものがエリーゼとは全く違う豪華さなのです。当然パワーウインドウもついています。
 シフトは、これまたエリーゼとは大違いのカチカチきまるタイプ。アルファmitoのような「しっとり&カチカチ感」ではありませんが、ポルシェやマツダロードスターのような「軽いカチカチ感」です。これまた1速に入りにくいエリーゼとは大違い。ちなみにクラッチも決して重くありませんでした。



 なお、リアシートですが、これはさすがに大人にはきつそうです。5歳の娘が「ちょうど良い」と言っていました。ロータスの乗降では、シートを一旦一番後ろにするのがコツであり、その点で、リアシートに人を乗せると前席の乗降性も悪化することは否めませんね。



 それから、エンジン後部のトランクルームにはかなり無理やりゴルフバッグが積まれていました。ゴルフにもいけるぞというアピールでしょうが、短めのもの1つが精一杯です。それならせっかくある後部座席に乗せたほうが無理がなさそうです。

<動力性能>
 これはショウルームでは試しようがないわけですが、かなりコンセプト的に軽さをあきらめた感があるので、セブンやエリーゼのようなヒラヒラと軽い動きは期待しない方が良いと思います。ただ、その重くなった分をカバーするだけのエンジン(V6-280PS)と、ブレーキ(前後共に4ポット)が用意されています。



 あくまでも数値だけで見ると、パワーウエイトレシオが4.9kg/psとかなり低い。これはエリーゼで言えばトヨタ2ZZエンジンを積む「エリーゼR(4.7kg/ps)」に近い数字です。蛇足ですがこのパワーウエイトレシオ、エリーゼのスーパーチャージャーになると4.,1kg/psとなり、745kgしかない2-ELEVENでは、驚異の2.9kg/psとなります。通常パワーウエイトレシオが2~4kg/psのクルマとなると軒並み数千万円台の500ps~600psオーバーのクルマばかりですから、ロータスはかなりお買い得と言えます。
 ただ、この数字だけでは走りの楽しさや運動性能を語れないことは言うまでもありません。
 
 EVORAのタイヤは前18インチ、後19インチのP-ZEROで、かなり高そう(笑)です。255/35-19のリアタイヤは、後方から見ると低いボディと相まってさすがにかなり太く感じます。
 「動きは期待しない方が・・」と書いたのはエリーゼに比べての「ひらひら感・スポーツ性能」のことであって、一般的な見地から見ればやはり軽い(1,382kg)し、ワイド&ローの構成から相当動力性能は高いものと思われます。

<価格>
 えー、892まんえんでございます。これを高いと思うか安いと思うか・・。僕は「安い」と結論づけました。
 まずはエリーゼに比べて品質面でかなり安い感じがします。エリーゼは軽いことが性能・特徴ですから、内装を含めてとてもチープ感があります。それなのに新車で500万円~800万円というプライスは、感覚的にはかなり割高感を否めないのです。実際には手作りに近い作り方や、台数の少なさ、アルミシャシー、FRPボディなどのマテリアルまで含めて考えると高くはないのかも知れませんけど。
 で、逆にこれを基準にすると、当初1000万円を超えるだろうと言われていたEVORAがこの豪華装備で890万円で出てきたというのはかなり安いと思うのです。
 次に、どういう人が買うかという観点です。EVORAは4シーターとはいえ実際に家族みんなで乗れるクルマではない。かといって一人で乗って走りを極める硬派なスポーツカーでもない。とすれば、この車を買える人のイメージは、「普段はLSとかベンツSクラスに乗ってて、仕事とゴルフではそれに乗るけど、休日は行きつけのクラブのホステスを連れてEVORAで一泊温泉旅行・・・。そんなおじさん、「ロータスなんてこれまでは乗り心地が悪くてホステスに嫌がられそうだったけど、このクルマならちょっと運転もうまそうに見えるし、買ってみるかな・・って感じ。問題はATがないことだなぁ・・」ってとこですか。
 ・・・また妄想癖が過ぎるって気もしますけど、実際誰と乗るんですかね?このクルマ。ま、ホステスではなく、子育ても終わった素敵なご夫婦が2人で週末の旅行に出かけるというのが一番健全なイメージですが、そう考えればこの価格も高くない、と考えたわけです。

 最後にロータスのフラッグシップとして、900万円くらいは当たり前でしょう・・・ということで、この点でも「安い」としました。

 ま、自分で買うつもりならめちゃくちゃ高いですよね。だって、どう考えてもセカンドカーですから、これを買うためには普段乗るファーストカーがあることが前提です。だから、このクルマを入手するには実際にはこの2倍以上の資金が必要と考えるべきです。僕は一台だって買えませんけど・・。

 今回は夢のある話・・っていうか、夢の話ってことで。チャンチャンっ。

■ Eワゴン定期点検とZOIL試用

2009年09月01日 | elise
 最近はクルマネタがなくてスミマセン。
サーキットも走ってないし、クルマにお金をかけたりもできないので、試乗と故障くらいしか話題がないんですよね(笑)。

 で、今回は故障ではないけど、点検修理とオイルの話。

 6月上旬からEワゴンに「定期点検」のメッセージが出始めました。これは定期点検時期になると数週間前から出始めるメッセージで、別に放っておいても当然ですがなんら走行に支障はありません。しかし本当に放っておいたら「テンケンヲ30ニチスギマシタ」「・・・40ニチスギマシタ」といつまでもメッセージが出ています。これが毎回乗るたびに言われると本当にうっとうしい。「・・50ニチスギマシタ」といわれたところでついに降参し定期点検に出すことにしました。

 まぁ法定点検は、たとえ逃れても結局車検時に合わせて実施されるため、どうせやるなら適時にやったほうがいいわけであり、そういう意味では意地を張る必要はまったく無かったわけですが、本当は毎日保育園の送迎に使っているために点検に出すタイミングを逸していたというのが実情です。それでも夏休みには長距離を走るため、どうせならその前にやることにしたのです。

 バッテリーは夏前に交換したし、「例のワーニング」以外には今のところ不調はないと思っていたのですが、ヤナセのサービスはそんなに甘くはありません(笑)。預けた日の夕方には、左のミラー調整が不調、ミラーウインカーもつかない、ワイパーブレードのふき取りが甘い、エアフィルターが汚れている、リアウインカー電球の色(なんと電球もオレンジらしい)が薄くなっているなどなど、部品交換を主体にたくさんお勧めしていただきました。
 熱心な営業をいただいた結果(笑)、家内が前から不便だと言っていた左ミラーのユニットを今回思い切って交換(5万円くらい!)することにしました。さらに最近では年に一度になってしまったオイル交換と、みすぼらしくなっていたヘッドライトの磨きをお願いしました。そして、「例のワーニング」についても原因分析をお願いしました(前回は原因不明で結局直らなかった)。

 話がそれますが、ベンツのヘッドライトはどうして時間の経過とともに曇るのでしょうかね。昔からそうですよね。ユニット構造が変わってもヘッドライトが曇る。昔のモデルはユニットの内側が汚れて曇るという現象でしたが、最近は表面のコーティングが変質して曇るのです。なんかドイツでヘッドライト磨き業者(そんなのいるのか?)の雇用を守るため・・とか変な理由があるんじゃないかと疑ってしまいます。BMWもそうですもんね・・。

 で、今回、2万円もかけてヘッドライトの曇り磨き&コーティングをしてもらいました(スーパーオートバックスでもっと安くやってたような気がします)。結果、かなりみすぼらしく古い印象が改善されました。でも、家内は「どこが変わったのかさっぱりわからない」のだそうです。まあ、そんなもんかも知れません(悲)

 W210では、ギアをバックに入れると左ミラーが下を向く機能があるのですが、うちのクルマでは、この機能はかれこれ2年ほど前から動いていません。路肩寄せなどで不便だと家内からクレームが出ていたのですが、「そんなの慣れろ!」と一蹴してきました。しかし、最近は普通にミラーの角度調整をしようとしても動かないとか、ミラー内蔵のウインカーが点滅しないと言う事象が出てきました。これは危険ですので今回内部ユニットを交換しました。
 これについては大変快適になりました。Eワゴンは家内も運転するので、シートポジション、ステアリング、ミラーの各ポジションが連動して動くように二人ぶん記憶されているのですが、最近は左ミラーはほとんど動かず、僕が運転する際には自分の頭を動かして後方を見る状態でしたから。

 「例のワーニング」については、ブレーキセンサースイッチの不良?という結論になりました。それによって、「ABS故障」「ASP異常」「ブレーキアシスト故障」というメッセージが出ていたとのこと。これについては説明を聞いてもよくわからなかったのですが、とりあえずその後ワーニングは出ていませんので、よしとしましょう。(同じような現象の方、ご参考ください)

                      

 ところで、今回この定期点検にあたっては、オイルを自分で用意しました。銘柄は、ごく一部雑誌で話題の「ZOIL」です。
 そもそもオイルの評価に関して、僕は雑誌やwebなどで語られている使用感について90%信用していません。だって「燃費がよくなった」はともかくとして、「加速が良くなった」「静かになった」などという評価はその人の感覚だし、仮にそうだとしても別にそのオイルじゃなくても同じだったのではないでしょうか。だって、どんなオイルだって粘度を変えれば燃費は多少上下するし、オイル交換をすれば回転は少しばかり滑らかになりますよねぇ・・。加速感にいたっては絶対(笑)「思い込み」だと思っています。タイムを計って大きな差が出たというなら信用しますけどぉ・・・。

 では「オイルなんて何でも良いと思っているのか」といえば決してそうではありません。オイルはクルマにとって血液と同じですから、やはり良いものにすべきでしょう。僕だって156にはずっとMOTULを入れ続けてきました。ただ、例えばベンツのエンジンにレーシングオイルを入れる必要は当然無いし、「使い方と好みにあった良いもの」を「きちんと定期的に」交換すれば良いと思うのです。

 今回選んだZOILは、真偽は別として「通常の2倍の耐久性」、「古いクルマにやさしいオイル」というふれこみが特徴です。値段は少々高めで4リットル1万8千円くらい(Eは8リットル必要)ですが、荷物満載でキャンプに行かされ、毎日保育園へ送り迎えし、子供に室内を泥だらけにされ、家内にホイールを縁石でガリガリ削られ、めったに洗車もしてあげていないEワゴン君へのせめてもの労わりとしてこのオイルを選んだのです。

 実はこのオイルはスーパーゾイルという添加剤入りオイルであり、添加剤も信用していない僕としては本来は「×」なのです。添加剤はまれにオイルとの相性等で凝固してしまったりするらしいです。なので安易に入れないほうが良いと思います。その意味では、ZOILは最初からオイルに添加して販売しているためその心配はなさそう、ということで今回は「○」としました。

 さて、8月2日、点検を終えてオイルも交換したEワゴンをヤナセで受け取り、港北NTの広い道でアクセルを踏みこむと・・・その加速力が信じられないほど向上し、エンジンは静かになり、燃費もよくなった・・・・と書いたら殴られそうですね
 正直に書くと、いつものオイル交換同様、「エンジン回転は滑らかになったと感じますが、加速力等に変化はまったく感じられません。ただ、汚れた血液を入れ替えたような?安心感と心地よさをおぼえながら気持ちよくドライブしました。」と言う感じです。

 ま、確かにこんな批評では売れるオイルも売れませんわな・・。