雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

惰性で結婚

2021年02月05日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生  

すし店に時々来ていたF子と

付き合うようになり、次第に朝、

店に行く時間がだらだらしてきた

遅刻もたびたびになりその都度、

板前からも叱られる。

そんなある日、目が覚めると店は、

開店の時間をとっくに過ぎていた。

それでその日は、さぼることにした。

さぼり癖は、その日で終わらず

忙しい年末までも続き、とうとう店を

辞める破目になってしまった。

当然、店のおかみさんにも知れる

こととなり、母は肩身の狭い思い

をした。母は、自分のホテルの立ち

上げ時には、おかみさんに大変

お世話になった様子だった。

そんな訳ですし店の修行も

中途半端になり、母は

またがっかりしただろう。しかし、

なぜかF子だけは気に入って

いる様子だった。なぜかと言うと、

それまでぐうたらな自分も今まででは

一番、F子と付き合ってからは、

しっかりしている様に見えたようだ。

そうこうしている内に、F子の両親にも

付き合ってある事が分かり、会うこと

なり、ずるずると結婚の様相に

なって行った。自分としては結婚は

してもしなくても、どちらでも良いと

思っており、あまり関心はなかった。

F子の自宅は農家で兄弟は下に妹と

弟がいて、F子は長女だった。

自分の家がホテル業で、自分の生家も

別にあり、その頃は景気も良かった

ことから、F子の両親は結婚に大いに

賛成の様子で、とんとん拍子に話が

進んでいった。

母も、乗り気で生家が古いので

新築することにもなり、嫌が追うにも

結婚する方向に向かって行った。

自分には、5歳離れた弟がおり

この頃は商業高校へ進学していた。

小さい頃から自分より勉強が

好きで、将来は会計士か弁護士に

したいと母は思っていたようで、

ぐうたらな自分とは大違いだ。

新築した家には、祖父母と弟の5人で

暮らすようになるのだが、、

 

次回につづく