雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

訓練校の同期生

2020年12月25日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

訓練校に入ってからは、色々な人が

おり、今までの張り合いの無い

毎日が激変した。

訓練校では同期生の中にO君という

生徒が私の前の机に座って

いましたが、その生徒が、

かなりの変わり者で、まず、

手相が通常では考えられないほど

17歳にしては、しわしわなのです。

こんな手相は、老人の力仕事を長年

していたような手相でした。

そして、毎日のように早弁をして

いましたが、その食べ方は、

弁当の新聞紙を目の高さまで

持ち上げて、新聞紙の中に

頭を突っ込んで廻りを手で

覆って食べています。

こんな生徒ですので次第に、

目下の私たちからもバカにされて

かまわれています。休憩時間になると

みんなで、小突き回したり、

服を引っ張ったりされていました。

(いつも、だらしない服装でした)

怒った格好と、その言い回しが面白く

何時も、右手の親指で前歯をこする

癖もあって、みんながそのしぐさを

マネをして笑っていました。

しかし、本人はケンカの強いやつが、

教室に入ってくると途端に、

屈服しそのやつのの言いなりに

なります。土下座しろ。と

言われれば、直ぐにでも

土下座をし、ビンタをハラレても、

出っ歯を向きだしたまま、

直立して下を向いています。

こんなしぐさが、また、みんなの

笑いをさそって、また、

かまわれていました。

 

先生までが、「バイクで来るなと

言っているのに止めないと、

バイクの燃料タンクに砂糖を入れ

ちゃうぞ」とか言って、かまっていました。

そんなO君の父親は、ある有名校の

講師をしている。とか、

母親もどこかの高校の先生だ。

とかのうわさもあり、謎の部分も

多い同期生で、今でも印象に残る

生徒でした。

 

私は、その年の秋に自動2輪免許を

やっとの思いで、教習所にまで通って

取り、冬には250㏄のバイクに

乗っていましたが、

後に、このバイクで通勤の帰りに

あの、悪友I君とすれ違うのです。

そして、喫茶店へ。

 

次回につづく