after-studio (画と本のある空間)

経営する喫茶店の名前です。

店のHPはこちら→ http://www.samatsu.info/cafe/

2本の映画

2019-01-06 13:11:10 | 音楽・映画

今大変な話題を呼んでいる映画「ボヘミアン・ラプソディ」。
お客様や知人からも強く勧められ、観て参りました。
クイーンについては名前を何とか知っている程度で何の前知識もありません。
フレディ・マーキュリーについてはなおのことです。
エイズで死んだミュージシャンが居たことはうろ覚え程度でした。
しかしこれほど多くの人を熱狂させる映画への興味が次第に深まり、かつてマイケルジャクソンの「this is it」に魅せられ、連日映画館に通ったことを思い出しました。
あんな情熱を持てる映画に再び出会えるかもしれないとの期待も少し持ちながらの鑑賞でした。
確かに素晴らしい映画で、「ボヘミアン・ラプソディー」の「ママ~♪」と流れたときには胸が熱くなりました。

そして、更に気になっていた「エリック・クラプトン~12小説の人生~」も観て参りました。
クラプトンは「レイラ」や「ティアーズ・イン・ヘブン」など好きな曲が数々あり、仙台に来た際にはライブにも行ったのでした。
中でも「レイラ」は以前PCのパスワードにするほど好きだったのです。
映画はそれらの曲が出来上がるまでを丁寧に記録し、クラプトンの人生が痛いほどに響きました。
マーキュリーもクラプトンも苦しい中から音と言葉を紡ぎ出し、それは聴く者の魂に響くのです。

言葉も音楽も人間だけができる表現で、それによってどれだけの人が救われ生かされてきたか。
使い方によってはその逆もありうるわけで、それを思いますと、身の引き締まる思いがいたします。

クラプトンの映画には少し通ってみようかと思いました。
良い出会いでした。

コメント

良いお年をお迎えください

2018-12-31 16:35:41 | 記録

何年か前、ジュリアード音楽院を卒業されたバイオリニストが来店されたとき、ちょうどお店では(指揮者の名は忘れてしまったのですが)、ニューヨークフィルのCDをかけておりました。
突然彼女が「私、この指揮者で演奏をしたことがあるの」と言ったのです。
さらに、「この指揮者の指揮で演奏をすると自分のバイオリンの音色が変わるのよ。これは演奏する側でしか味わえない醍醐味ね」というのです。
その話は大変印象深く残っておりました。

そしてつい先日、聴衆の側からそれを体験したのです。
ある大学の定期演奏会でした。
指揮者が前半と後半で代わりました。
この大学の演奏会は人気が高く、開場前から長蛇の列でチケットを買えないことも常になっています。

開演と同時に、当日の予定指揮者の体調が芳しくなく、前半だけの指揮となり、後半は別の者に代るとのアナウンスがありました。
前半の指揮者はまだ病み上がりのようで、車椅子での登場でした。

コンサートはいつも初めに、東日本大震災で亡くなった方のための鎮魂の曲が演奏されます。
演奏が始まり、澄んだ、それでいてピーンと張り詰めた音が会場を包みました。
毎回聴いているこの曲はこんなに美しいメロディーだったかしら、と今まで感じなかった感慨を覚えたのです。
演奏終了後、軽く黙とうを奉げプログラムに入りました。
いつにない優れた音が会場に流れ、全身が耳になっていったように感じました。
後半はいつもの指揮者が代わって指揮をなさったのですが、ああ、これがいつもの音だったわと確認したのです。
と同時に、指揮者によってこれほどに音が違ってくるものかと驚かされた体験でした。
改めて先のバイオリニストの話を思い出し、聴衆でもそれを楽しめる喜びを知りました。


今年一年、皆様にとってどのような年になったでしょう。

12月29日、2階のスタジオ1951でコンサートがございました。
ある音楽教室の先生たちによる演奏会です。
リードギター、ベースギター、ドラム、サックスの四人による演奏でした。
リードギターはボーカルも兼ねておりました。
歌が入る時に聞こえずらく、マイクが低いのではないかと気になったのですが、ある曲に入り、ボーカルの声が楽器の一つとして調和した時には驚きました。
人間の声は最も優れた楽器、といった方がおりましたが、本当に楽器として聞くと何とも言えない魅力的な音なのです。
今年の一年、いえこの年末になりますが、音に驚いた一年でした。

では皆様、良いお年をお迎えくださいませ。



コメント

歌うこととは

2018-03-08 18:23:41 | 音楽・映画

日曜日夜に、音楽チャンプという番組があります。
歌手志望の若い方々が歌唱力を競います。
審査員やゲストの方々が、彼らの歌に嬉しさの笑顔を輝かせ、時には涙を流します。
これだけの影響を与える歌い方とは・・・と思わず画面にくぎ付けになります。
四人の審査員が様々な評を語ります。
それを聞いていると、歌うとはこういうことだったのか、と開眼させられるのです。

更に、今放送中の越路吹雪のドラマ。
実際の舞台を見たことはないのですが、こんなに人を夢中にさせる歌い方とは? と興味がわきました。
今は便利にYouTubeで当時の映像を見る事が出来ます。
あれだけ有名な歌い手でしたのに、歌を聴くのも映像を見るのも初めてでした。

参った!
が最初の印象です。
こんな歌い手がいたのだ。
訳詞、アレンジの素晴らしさも手伝ってか、越路さんならではの歌になっておりました。
明るい歌は、陽気ではちきれんばかりの明るい世界を、寂しい歌はすべてがグレーに見える世界を作る彼女の歌のうまさに唖然です。
彼女は歌でどんな世界も作り上げてしまう。
舞台で観たならきっと病みつきになったことでしょう。
日生劇場の1か月間のステージが、2日で完売という伝説も理解できる気がいたしました。

歌は好きでいつも口ずさみ、機会があればいつでも歌いたいと自負しておりました。
しかし歌うとは、音程が取れ気持ちが入っている、だけのことではなさそうです。
映像で観るだけの彼女の歌でさえ、その都度その都度完成、いえ、完了しているのです。
メロディーと共に歌詞が、その世界が、聴く者の心に届けられます。

歌う事の奥深さを思い知らされた、二つの出来事でした。

 

コメント

感動の伝達

2017-12-19 18:34:16 | 演劇・舞台

ご無沙汰いたしました。
先回からもう2カ月が過ぎてしまったのですね。
広告が入るようになるので、何も書かなかった長さを思い知らされます。

ホセ・カレーラス、行ってまいりました。
大ホールにマイクなしで響き渡るテノールには、胸にこみあげてくるものがございました。
また、舞台後ろに福島の中高合唱団が整然と並び、共に歌う美しさは見事なものでした。
惜しみなくアンコールを繰り返し、それにより聴衆の満足度は帰りの足の軽さに表れておりました。

良いステージを観る喜びに、より満たされていく自分を感じております。

もう一つ、素晴らしいステージがございました。
16日土曜日に、お店のお客様でいらっしゃるモレーナさんの、フラメンコ教室20周年記念公演を鑑賞いたしました。
何人かお誘いして行ったのですが、エネルギッシュで闘争的、それでいて優雅な舞台に圧倒され、「素晴らしかった!」と繰り返し語り合いながら、会場を後にしたのです。

今日、モレーナさんが来店されて聞いたところ、衣装はスペインに行って購入した生地で作ったものだそうです。
やはり、あの鮮やかな色はスペインならではなのだと。
フリルがたくさん付いていますので、一着の生地は10メートルほど使用するのだとか。
また、美しいショールを持っての踊りがあったのですが、それは糸から染め上げたそうです。
舞台づくりの真剣さはやはり見る者に感動をもたらすのですね。
衣装の一点一点にまで拘った見事な舞台づくりでした。
舞台脇で演奏をしていたメンバーが「アメージンググレイス」をフラメンコ調に歌った時には、うっとりと聞きほれてしまいました。
ホセ・カレーラスの時もそうでしたが、歌は伝達だと強く感じました。
心のこもった伝達は、聞くものに震えるほどの感動をもたらすものですね。

ブログを書く間を惜しんで、そのような感動に酔いしれておりました。

一年の終わりが刻々近づいてまいります。
皆様にとって、どのような一年だったのでしょうね。


 

コメント

仙台フルートコンクール

2017-10-16 18:09:41 | 音楽・映画

時間が疾風のごとく過ぎて行きますね。
秋の紅葉もあっという間に過ぎてしまったようです。
栗駒山へ14日土曜日に登山したお客様の話によりますと、下調べに一週間前行った時にはまだ紅葉に早かったそうです。
それが、14日当日にはもう終わっていたというのです。
見ごろは2~3日しかなかったようです。

芸術の秋、青年文化センターで「仙台フルートコンクール」が開催されました。
10月12日から予選が始まり、15日の昨日は本選です。
昨日、午後の一般部門を鑑賞してまいりました。
このようなコンクールがあること自体初耳でしたし、入場無料とのことでしたので、あまり期待せずに行ったのですが、驚きました。
素晴らしい技術と音色だったのです。
うっとりと聞きほれ、素敵な秋の午後を過ごすことができました。
仙台は13回目になり、全国から演奏者が集まっています。
国籍不問ですので、韓国の奏者も本選に残っておりました。
素晴らしい演奏でしたのに、会場には本当に少数の観客しか入っておらず、もったいない限りでした。
情報を知らないために、見過ごしてしまう催し物がたくさんありそうですね。

昨日ロビーで見つけた情報ですが、福島復興祈念「ホセ・カレーラス チャリティーコンサート」が11月26日いわき芸術文化交流館アリエスホールであります。
チケットはかなり高いのですが、こんな機会はないかな、と迷っているところです。
その前にチケットが取れるかしら?   ですね。

急に寒くなってまいりました。
皆様、お風邪を召しませんよう、ご自愛くださいませ。

コメント

続 I氏の肖像

2017-08-03 12:50:21 | 記録

成程。
前衛作品とはこのようなものであったか、との感想を持ちました。
前衛作品というものを明確に理解しているわけではなく居りました。
相澤氏にその点を尋ねてみたのです。
氏は、自身の場合”表現”であると語られました。
”表現”と聞き、八木一夫の「ザムザ氏の散歩」が浮かびました。

初めて見ても理解できず、しかし、脳裏から離れない。
やはり、一つ一つ考え抜かれた作品と理解しました。
深さがあり、味わいがあり、作り手の渾身の思いがそこにあり、見る者に語り掛ける。

生活陶器で氏を知り、使って氏の陶器への想い、使い手への想いを感じ、温かく親切な作品であると感じておりました。
成程、料理であれ洋服であれ家具であれ、作り手の想いは食べてみて着てみて、使ってみて感じるものです。

その作家が使わないものを作りました。
それはただただ心に働きかけるものです。

9日間、この作品がアフタースタジオの2階、スタジオ1951にあるのです。
きっと見続けることで私の中の何かか引き出され、深い感動をもたらしてくれることでしょう。
よくぞこの段階に踏み入ってくださいました。
と、感謝の念が沸いてまいります。
すべてにタイトルがついており、作品の意味を、さらに見る者に投げかけてきます。

ありがとうございます!

コメント

相澤智美 前衛作品展

2017-07-26 19:51:53 | 喫茶店「after-studio」案内

夏が前倒しになったように、すでに7月に30度を超す日が続きました。

市長選を終え、早速ある候補者のスキャンダルが紙面に登場いたしました。
前々から噂されていたこととは別の、市長選出馬に最も相応しくない出来事でした。
国会でも総理の問題が毎日取りざたされ、政治はどうなってしまうのかしら、いえ、政治家の倫理はどこへ行ってしまったのかしら、と情けなくなってまいります。

そんな俗界から離れて、しばし豊かな時間を共有してみませんか?
アフタースタジオ2階の「スタジオ1951」で、相澤智美氏の前衛作品展『相澤智美・陶・展・・・I氏の肖像・・・』が開催されます。
日時は8月1日から9日まで。
詳しくは(有)佐松のホームページから、スタジオ1951のブログをご覧ください。
作品展に合わせて、ライブなども楽しんでいただけます。
七夕の日に重なる日時もございますが、街中ですので、どうぞ足を延ばされて楽しまれてくださいませ。

コメント

ラスコー展

2017-05-24 16:02:20 | 記録

5月ですのに暑い日が続きますね。
季節はどうなってしまったのでしょう。

土曜日に多賀城の東北歴史博物館で「ラスコー展」を観てまいりました。
2万年前の洞窟壁画です。
世界遺産でありながら、もう洞窟には入れず、再現されたもので思いを2万年前までさかのぼるしかありません。
牛や馬の絵が多く、不思議なことに人間は一点だけでした。
道具も一から作らなければならない旧石器時代。
クラマニョン人のそれは目を見張るものがありました。

展示方法が親切で、再現洞窟を暗闇から少しづつ明かるさを増し、壁画が明るさの程によってどのように見えるか上手に演出されておりました。
また数分の再現映像がさらにそれらをわかりやすくしてくれたのです。
私が何より惹かれたのは、クロマニョン人による道具の作り方の映像です。
再現映像とはいえ、旧石器時代の日常をすぐ近くで垣間見ている感でした。
それはそれは丁寧に、石刀や縫い針、錐、槍先、火皿などを作るのです。
石を使い、骨を使い、生活用品が出来上がっていきます。

街に出れば欲しいものがあっという間に手に入る今を思いますと、何か複雑な感じがいたします。
一つの道具がいかに大切に思われたことか、その物はもちろん、作り方も代々受け継がれたことでしょう。
時間をかけて物を作る際には、きっとそれが出来てからの便利さを考えたり、使う家族の笑顔を思い描いたりしたにちがいありません。

そういえば、そのような思いにふける時間が最近はなくなってきてはいないでしょうか。
生活の手仕事が次第に少なくなっている現在、思いを馳せる機会が失せてしまいましたね。
クロマニョン人のそれを見て、なぜか羨ましくなったのは私だけだったでしょうか?
そんな思いで東北歴史博物館を後にいたしました。


「ラスコー展」は今週末までですね。
まだの方は是非、お薦めです!









コメント

あるコラムから

2017-05-01 16:38:03 | 書物・文学・詩

かつて新聞記事を読んで、例えば殺人事件などにはそれに至る長い物語があったのではないか、と想像をめぐらすことがありました。
想像は創造となり、事件とはかけ離れた物語を作り上げてしまったりしたのです。

最近読んだ本の中にかつてを思い出すコラムがありました。
イギリス・コラム傑作選「たいした問題じゃないが」のミルンのコラムです。
『17世紀の物語』のそれにはこんな文があります。

「田舎の墓地で、古い墓石に刻まれている名前を読むと、時に考え込んでしまう。今から百年前にどういう人の生涯が終わりを遂げたのだろうか。・・・・教区の戸籍には、履歴の全てが記録されている。誰がいつ生まれ、いつ結婚し、何人子供を持ったか、いつ死亡したかと。それぞれの人生の骨格のみだが、それに空想によって服を着せて、生き返らせることが出来る。」

そしてある女性の記録から一つのストーリーが生まれてくるのです。

その女性の最初の記録は結婚、二つ目の記録は一年後未亡人になった際、三つ目はそのひと月後再婚、四つ目は再婚の翌日死亡。

ミルンはそこから彼女の死は自殺と想像します。
そこからさかのぼると、最初の結婚は親からの強い勧めで愛する恋人を諦めての結婚。
恋人を愛する彼女は恋人と共謀して夫を殺害したのではないか。
裕福な夫の遺産を受け継ぎ恋人と再婚。
しかし、恋人は財産が目当てで、彼女を愛してはいなかった。
それを知った彼女は自殺をした。

かつて、新聞記事を読んで想像を膨らませたことを思い出し、もちろんミルンとは想像力において雲泥の差ではありますが大変興味深く読み終えました。

ミルンは「クマのプーさん」の著者ですね。


では、皆さん
素敵なゴールデンウィークをお過ごしください!

コメント

スタジオ1951 ジャズライブ

2017-03-23 11:21:15 | 音楽・映画

随分御無沙汰してしまいました。

彼岸も過ぎて、寒さも春めいてまいりました。
今年は桜の開花も早いようで、4月中旬には観ごろになりそうですね。

昨年はスタジオ1951を様々にご利用頂きました。
東京から来仙された大変都会的なジャズのライブ、京都からは聴いている者を細胞まで湧きたたせるような音を提供して下さった「ザッハトルテ」、そして仙台からデビューされました京本紗采さんのライブ、京本さんの時にはうちのビルに長い行列が出来たのです。
2階のスペースが見事に生まれ変わった一年となりました。

本日は4月9日にスタジオ1951で開催されますジャズライブについてのお知らせをさせて頂きます。
アフタースタジオのお客様が東京に転勤でいらした間、ジャズのライブハウスに通い続けて居られたそうです。
仙台に戻ってこられて、東京のジャズマンたちを是非仙台にお呼びしたいと計画され、うちのスタジオ1951をライブ場所に選んでくださいました。
昨年そのライブが実現したのです。
ピアノとボーカルの美しいレディ達による見事な演奏でした。
何よりライブそのものが大変都会的に仕上がっておりました。
ワンコインでドリンクとフードの提供もさせて頂き、ほんのりアルコールを頂きながらの楽しい楽しい会場となったのです。
ライブが終わりますと、ほとんどの方がCDを購入され、部屋全体に一体感の生じたライブでした。

さて4月9日日曜日のライブは
午後5時オープン、5時半から演奏開始です。
チケットは1800円+1ドリンク制、ドリンク・フードは各500円で更に準備しております。
アフタースタジオでもチケットを預かっておりますので、是非お早目のご購入をお薦め致します。

コメント

レジェンド

2016-12-07 13:53:51 | 自然・植物・花

今日の空は冬晴れでしょうか。
スカッとした青空に日差しも暖かく、師走のさなかにもかかわらず気持ちが躍ります。

アフタースタジオ用のお花はカサブランカ。
毎週火曜日に買って来るのですが、先週は水曜日になってしまいました。
カサブランカとシベリアンを注文し、ふと見ると真っ赤な縁取りの赤いバラが目に入りました。
茎がしっかりとしていて、少々値段もしそうですが贅沢をしたくなるような薔薇でした。
名前を聞きますと「レジェンド」(伝説)とのこと。
もう迷わず購入です。
お店に持ち帰り、黒いブランデーの瓶に挿しますとピッタリでした。
そのバラが一週間過ぎた今でもピンと胸を張り咲いております。
花が開くほどに、縁取りの真紅が際立って参ります。

「レジェンド・オブ・フォール」というブラット・ピットの映画は、かつてこのブログにも書かせて頂きました。
私の中で、お薦めの映画は?と聞かれたなら即答でこの映画を紹介しております。
そんなこともあり、レジェンドという響きに心が惹かれてしまったようです。

誰にでもそんな言葉が有るのかもしれませんね。
薔薇の名前を聞いて、自分の中にある特別な言葉を見出す機会を得ました。
これも出会いのひとつでしょうか。

寒さが深まる日々、暖かくレジェンドを眺める自分が居るのです。




コメント

アベマリア

2016-12-05 18:38:12 | 音楽・映画

 

師走はなんとなく落ち着かなく、忙しないですね。

毎年この季節になりますと、素敵な音楽を編集したCDを送って下さる友人が居ります。
今週末は慌ただしく、ポストを覗く暇もなく過ごしてしまいました。
先程やっとポストを開けたところ、ザザッと新聞と共に郵便物が落ちて参りました。
その中にCDがあったのです。
週末に届いておりました。
開けてみますと、今年はアベマリア特集だったのです。
嬉しくて早速聴いております。
暮の慌ただしい期間にも関わらず、アベマリアを聞きますとほ~っとするのはなぜでしょうね。

皆様のこの一年は如何でしたか?
沢山のドラマがあったことでしょうね。

そんな一年を思いながら、アベマリア、素敵です!

コメント

ザッハトルテ

2016-10-31 17:05:24 | 音楽・映画

ご無沙汰しております。
もう暖房の季節になりましたね。
こんな季節は甘いものが更に美味しく思われます。
ザッハトルテと聞けば、皆様チョコレートケーキを思い浮かばれるのではないでしょうか。

ところが、京都で活躍のザッハトルテという名のトリオが居ります。
アコーディオン、ギター、チェロの三人組です。
確かにチョコレートケーキのように甘く楽しい演奏が、多くのファンを魅了しております。
そのザッハトルテが28日金曜日に我が「スタジオ1951」でライブを開催致しました。
最初の曲から観客の心を鷲掴みです。
楽しい楽しい、メルヘンのような明るい音楽にみんなの表情が綻びます。
ザッハトルテのライブをアフタースタジオの延長 「スタジオ1951」で、と努力して下さった方は、身体の細胞が生まれ変わるよう、と表現しておられました。
確かに生の演奏を聞いて合点した私でした。

彼らの音楽はNHKのお母さんと一緒にも取り入れられております。
「どこのこきのこ」 です。
また、みなさまもきっとどこかで耳にされたことのある 「僕の左手。君の右手」 もザッハトルテの曲です。
うちの坊やはこれらの音楽を聞きますと自然に踊り出しておりました。

「スタジオ1951」は昨年12月20日にオープニングイベントを行い、もはや一年になります。
沢山の方々、分野にご利用頂きました。
ありがとうございました。

これからも、多くの方に喜びをもたらす企画をお待ちしております。

コメント

山田わか女史

2016-09-29 18:01:21 | 記録

いつの時代も「人生相談」は雑誌や新聞の一つになっております。
こんな相談が皆様に向けられたならどうこたえられるでしょう。

それは昭和初期の話です。
母親と暮らす婚約者のいる女性の家にある日強盗が入ります。
その強盗は物をとるだけではなく、その女性を強姦してしまうのです。
彼女は母親に相談し婚約者にその事を打ち明けることにしました。
婚約者は事故だと思いましょう、と励ましてくれます。
ところが、彼女は妊娠してしまったのです。
さてどうしたものか、婚約者に打ち明けるべきか、隠したまま堕胎すべきか。

その相談は、朝日新聞の「女性相談」欄に載ったものでした。
回答者は山田わかという評論家であり女性解放運動家です。
彼女はどう答えたでしょう。
きっぱりと
「産んで育てよ」
と答えたそうです。

この山田わかという女性は、後に母子寮や保育園を設立し、また売春婦の更生保護施設「幡ヶ谷女子学園」を設立した人です。
子供を抱え夫を戦争で亡くしたり、訳あって母子家庭になった女性たちの生きやすい環境を整えて行った女性です。
個という物の見方ではなく、人類という視点で様々な問題を見て来た人でした。
人類という視点で見るなら、身ごもった子供は産むという結論は迷いなく出てくるのでしょう。
勿論、女性問題に思想だけではなく行動で取り組んだ方ですから、実のある運動家といえるでしょう。

その山田わか女史は若かりし頃、シアトルのキングストリートのアロハハウスで白人相手の娼婦、あめゆきさんの一人だったのです。
源氏名は「アラビヤお八重」
数年間辛酸をなめ、何とかそこを抜け出して勉学に目覚めた女性でした。
彼女の向学心は当時アメリカで社会学者として活躍をしていた山田嘉吉氏の目にとまり、とことん教えたいと思った嘉吉氏は彼女を妻に迎えるのです。

日本に帰り、アメリカでの事は伏せて夫の活動を支え、自らも女性解放運動家として活躍します。
辛酸をなめた彼女だからこそ、相談員として酸いも甘いも噛み分けた回答をすることが出来、多くの読者が惹きつけられたそうです。

山崎朋子の「あめゆきさんの歌」は山田わか女史を書いたものです。
それを読んで大きく心を掴まれ、彼女の著作があるなら是非読んでみたいと思いました。
女史の著「恋愛の社会的意義」を読み、一層物事の見方で世界が大きく違ってくるということを学ばされた一冊となりました。
本によって本に出会う。
楽しい読書体験でした。

秋の夜長、皆様はどんな本に出会っていらっしゃるのでしょうね。

コメント

精神の飢え

2016-07-19 12:52:47 | 美術・絵画

御無沙汰いたしました。
いつの間にか、お祭りの時期になっておりました。

坊やの手術は無事終わり、その後さまざまな、そうです、胸を抉られるような心配を繰り返し、やっと退院に至りました。
多勢の方の祈りに支えられ、乗り切ることができました。
感謝いたします。

朝に夜にとの病院通いが終わり、やっと自分のペースに帰る日々となりました。
少しづつ読み進めている本の中で、心に響いたものが幾冊かございます。
一番新しいところでは、アグネス・キースの「三人は帰った」です。

ボルネオで日本の捕虜として、3年以上も過ごした日々が記録されております。
幼い息子を連れての飢えと極度の不衛生と重労働。
夫が英国の森林監督指導官として、快適な生活を送っていた彼らが捕虜生活を強いられるのです。
そんな中、作家としての使命感から記録を執り続け、それを日本軍に見つからないよう隠し続けるのです。
飢えは凄まじいもので、生き物であれば何でも食べ物にしてしまいます。
自分たちで畑を作りながらもその成長を待っていられず、茎や葉を食べてしまうという惨状です。

終戦となり、連合軍からの支援物資が飛行機から落とされます。
パラシュートに書いてある文字は「パン」でした。
飢えている彼らでしたが、それを争うことなく、今までに習慣になった分け合うという形が維持されます。
ただ、印象深かったのは、彼らは「肉体よりもはるかに多くの精神が飢えていたのだ」という一文でした。
そのため、「パン」という文字が「忘れているのではありませんよ」と読まれた、というのです。

3.11以降、たくさんの方々が、芸術を被災地に持ち込んでくださいました。
その価値を改めて認識した一文でした。
人はパンだけで生きるのではないのですね。
人が動物と違うところは、精神の飢えも覚えるということでしょう。


コメント