姑は今…

2013-08-18 23:24:44 | 日記
夫と共に、姑のところに行く。ある特養のリビングに姑は座っている。隣に車椅子の方が座っておられる。私たちを見て、先に「○○さん、よく来て…?」と声をかけてくださる。???(はてな?)(何を言っておられるのか???)姑は夫の顔を見て、にっこり「久しぶりやなぁ。元気やった?」と言う。その後の言葉はない。夫も黙って、姑の横に座る。姑の視線は、夫から離れ、ぼーっと前を向く。やっと夫が口を開く。「腰は痛くないか?」(6月頃、姑はしりもちをついて、腰椎圧迫骨折をした。病院にはいったが、慣れた施設でゆっくりした方が良いだろうと、2日程で施設に戻った。)「腰か?そんなに痛くないで。」と姑が応える。しばらく、夫も姑も、言葉を探しているのだろうか、沈黙。やがて、姑が(孫娘の顔を見て)「長い髪やな。きれいな目やなぁ。よく見えるやろ。」という。そして、嫁の私を見て、「きれいな歯やなぁ。」という。お義母さん、あなたは、以前も私にそう言った。それは、とても前だったかも。何でしょう、とても、懐かしい言葉のように感じます。そう、あなたは、私にこのように言ってくれたことがありましたね。もう、たぶん、夫の名前もわからないでしょう。ただ、あなたが大切に思う、会えてうれしい人が、今、あなたの前に座っている。あなたは、今、やさしい顔をして座っている。静かな時に生きるあなた、どうぞ、日々、何事もなく、無事に過ごされますように。この平穏な時が続きますように。