(神代植物公園のぼたん)
モータースポーツ向けの商品開発がスタートしました。
まずは、品ぞろえです。とはいっても、修理用と違って車種は限定されます。一般大衆車用や、まして商用車用の商品を発売しても売れません。もっとも、日本では少ないですが、ピックアップトラックなどで走りを楽しむユーザーもいますから、トラックだからと大くくりで対象外とはできません。当時で言えばカローラやサニーなどの大衆車にもスポーティーなグレードがありましたから、大衆車だからと一概には対象外とはできません。
ということで、まずはある程度の量産車で、スポーツタイプの車種、グレードの中から10点程度を品目選定しました。
いずれも、修理用で発売済みの商品だったので、内部の調整でスポーツ用に変更が可能なため、開発は比較的容易でした。一番のポイントはどの程度のレベルに調整するかという点でした。
このため、試作品を数点作成し、テスト走行を繰り返しました。カーメーカーのような本格的なものではありませんが、山梨工場にはテストコースがありました。
当然。交通規則にのっとった範囲ですが。路上テストも行いました。箱根などの山道でのテストもしています。
こうして。10品目の仕様が決定されました。いよいよ発売です。
といっても、これまでの修理用部品とは違います。不特定多数の顧客向けということではありませんが、一般消費者向けの商品です。単純にこれまでの販売ルートで、プロモーション方法で、拡販が可能ではありません。
ということで、商品開発と並行して、販売ルートの開拓とプロモーションの準備が進められました
(つづく)