(よみうりランドジュエルミネーションより 2023年12月19日撮影)
拡販のためのカタログ作りが始まりました。
マーケティングの手法に3Pという用語があります。Promotion(販売促進・宣伝広告)、Price(価格)、Place(場所・販売ルート)の3つのPです。カタログはPromotionつまり宣伝広告手段の一つになります。ライバルに負けないカタログは必須のアイテムです。
カタログといえば、一般的に自社の商品を品目のグループ毎にアイテム番号順に羅列した一覧表ということになります。そこには商品の写真や仕様などが記載され、そこから顧客が選択できるようになっているものが一般的です。
しかし、自動車部品の場合は、一覧的なリストも必要ですが、それよりも大事なのは、車種ごと一覧で必要な部品の番号が分かるカタログが必要なのです。
修理工場で、修理用の部品が必要になった時にその部品番号は分かりません。分かるのは、車種と年式と必要部品の3つの条件です。例えばクラウンDX、2018年式のタイヤが必要となったら、次の順で調べることになります。トヨタ→クラウン→DX→2018年式→タイヤの番号は?となります。
おそらく現在は検索システムで番号が分かるようにコンピュータ化されているでしょうが、当時はこれを一覧リストで分かるようにカタログを作成したわけです。
ということで、必要な情報は自動車メーカーごとの車種別の部品番号が分かるリストということになります。そのリストは、基本的には自動車メーカーが発行している車種ごとのカタログということになります。もちろん、全部の部品は不要で、自社で販売する部品だけでいいのですが、純正のカタログは部品別ではありませんから、原則として、全メーカー分の車種別カタログをすべて入手する必要があったわけです。
と、これだけでも大変なことです。そこで、別の手段をまず最初のカタログ作成では取ることにしました。それは、ライバルの市販品メーカーのカタログを利用することでした。
ライバル市販品メーカーからは次の2種のカタログが発行されていました。一つはメインの車種別・自社の部品番号対応表(カーメーカーのカタログに相当)、もう一つは、自社の番号順の一覧表で、この一覧表にはカーメーカーの純正番号が参考情報として記載されています。
つまり、この二つのカタログを入手すれば、カーメーカー相当のカタログを作成することが出来ることになります。
ということで、2社のカタログを入手して自社のカタログ作成がスタートしました。
2社のカタログのフォーマットは基本同じでしたが、販売している品目が多少違うため、A,B2社の内、A社のカタログを基本として作成しました。
ということで、原稿作りがスタートしました。(続きは次回に!)