釣り鉄のボヤキ

広く浅く時々深く。

2019/5/3 Wake Up,Girls!で石巻を巡る④(日和山公園→南浜つなぐ館)

2019-05-05 23:58:16 | Wake Up, Girls!
前回の続きです。





日和山公園を海側に降りて、門脇地区通り抜けます。

この付近は新しい住宅もわずかながら存在し、嵩上げ工事も盛んに行われています。
道路も新しく舗装し治されたようでした。








門脇地区を抜けて、南浜地区に入ります。

この地区は、『石巻市南浜地区復興祈念公園(仮)』が整備されることになっています。
そのため、現在は瓦礫が撤去され少し造成が行われた程度で建物はほとんど無し。今はこの後向かう南浜つなぐ館がポツンと立っているのみ。

日和山の高台にあった日和幼稚園の園バスが被害にあったのもこの南浜地区に隣接する門脇小学校の近くでした。




左側の高台が日和山公園です。
この辺りは建物の基礎が残っている場所もあります。
見切れていますが、画像下に用水路のようなものが通っています。

工事の関連で通したのかな?なんて思っていたのですが、これは震災前からこの場所にあったようで。

今は本当になにもないこの場所も沢山の民家が並ぶ、住宅街だったようです。




そのまま石巻港方面に進み、突き当たった先に経つのが「南浜つなぐ館」です。

この中に、かつての南浜地区と門脇地区のジオラマがありました。






少し見づらいですが、緑色の札の位置が今の南浜つなぐ館。先の基礎だけになってしまった民家や用水路の通る道はこのつなぐ館の前の通りを旧北上川方向に進んだ所にあります。




その方向を見たのがこの写真。TUNAGOのMV冒頭で吉岡茉祐さんが歌っているのもこの場所です。

つなぐ館の中では当時の映像だったり、震災前の石巻をVRで探索したり、、、

また、日和幼稚園の園児の身につけていた、丸焦げになってしまっている遺品も展示されています。

僕がいた数十分の間でも、館の中で多くの人が涙を流していました。

ただ更地になった街を見るだけでなく、そこに潜む沢山の「生」と「死」をつなぐ館でほんの一部分ですが感じることが出来ました。

あの日の夜、テレビで流れていた海が燃えている映像。

燃えていたのは海ではなく、海水に飲まれた門脇地区、そして南浜地区でした。

百聞は一見にしかず。8年たった今でも石巻はあの日起きたことを僕達に教えてくれます。




真ん中に見える、黒ずんでしまった白い建物が旧門脇小学校跡です。

この小学校を巡る話も、南浜つなぐ館の中で展示されています。


このエリアの津波の話はこちらで纏められています。
このブログの写真と証言を合わせて見て頂くと、少しだけよりリアルに感じられるかと思います。

祈念公園が完成する前の、今の何も無いタイミングで訪れることが出来る方は是非一度足を運んで見て欲しいです。

大規模な工事現場の真ん中を歩いているような感覚に陥りますが、未舗装でもれっきとした公道なのです。

瓦礫が撤去され本当に何も無くなった街の姿が自分にとっては一番寂しく、悲しく思いました。


続きます。


2019/5/3 Wake Up,Girls!で石巻を巡る③(石巻駅→日和山公園)

2019-05-05 23:26:06 | Wake Up, Girls!

前回の続きです。

仙石東北ラインの列車で石巻駅に着いたのは13:15。仙台から約1時間で到着しました。

駅のホームに降り立つとどこからかかなり強めの煮干のような、魚介類の香りが漂ってきました。

石巻駅付近はどこでもこんな感じの香りがします。

お昼とあって駅周辺の定食屋さんやラーメン屋さんはどこも大盛況。
しかし、自分は先程仙台駅で軽く食事を済ませたのでひとまず日和山公園へと向かいます。

駅周辺は津波による浸水の被害を受けたようですが8年たった今、特にそのような様子を感じさせるものはありませんでした。

日和山公園の頂上までは駅から10分ほどで辿り着くことが出来ました。



その道中のこと。
これは公園へと続く急な坂道の入口の写真です。
画像右が海側、左手が石巻駅方面です。
道路が傾斜しているのが分かると思いますが、これは地盤の嵩上げ工事の結果出来た傾斜との事。

ここに来てようやく、震災が残したものを感じさせられました。

写真の右下から続く坂道を登って、日和山公園の頂上を目指します。



日和山公園から門脇地区と日和大橋方面を眺めるとこんな感じ。
真ん中の川は旧北上川です。
手前の門脇地区はようやく宅地の再造成が始まったようでした。
「日和大橋」でググって見てください。津波に襲われる前、そしてその直後の写真が山ほど出てきます。



こんな感じの画角でTUNAGOのMVにもこの公演は登場しています。


このベンチも登場していました。

また、日和山公園にはツツジの花や桜の木なども沢山植えられています。いい時期に来れば花々も楽しませてくれそうです。




こちらは海と反対側、旧北上川「中瀬」。

ドーム型の建物は有名な石ノ森萬画館です。

あの時、この中瀬での浸水高は約6m。

沢山の地元の皆さんがこの場所から街が沈んでいく瞬間を見ていたと思うと居た堪れない気持ちでいっぱいです。

ここまで見てきたのは人が帰ってきて、新たに活動を始めているエリア。





この門脇地区の隣の南浜地区(画像右側)は、国のとある計画によりほぼ更地のまま工事が続けられています。

続きます。








2019/5/3 Wake Up,Girls!で石巻を巡る ②(仙台空港→石巻駅)

2019-05-04 00:15:40 | Wake Up, Girls!
前回の続きです。

仙台空港からは11:27発の快速仙台行きで一度仙台へ向かいます。

てっきり仙台空港線って快速ばっかり走ってるものだと思い込んでいましたが休日は1日3本しか快速は走ってないのですね。

途中、名取から仙台までは超満員で東北線を駆け抜けます。




ここで北海道から来ていた友人と合流。
お昼が近くなっていたのでとりあえずいつものカツサンドを仙石東北ラインの車内で頂きます。
お昼時とあってかこちらは立ち客もあまり居ないまま終点まで向かいました。
何回か仙石東北ラインの列車に乗ったことはありますが、仙石線に直通するのはこれが初めて。

仙台空港から2時間かからず石巻に到着。
仙石東北ライン、早くてそれなりに本数もあって便利です。

仙台空港から石巻で区切ってみたものの手元の写真はカツサンドだけでした。
そしてこれと言ったエピソードもなく。

今日はとりあえずここまでです。
カメラから写真を転送するのが面倒だったのでここで区切ったのでした。


2019/5/3 Wake Up,Girls!で石巻を巡る ①(都内→仙台空港)

2019-05-03 23:05:36 | Wake Up, Girls!
10連休いかがお過ごしでしょうか?
どうも、釣り鉄です。

日中、中央線が空いてる、、! なんて喜んでいた矢先平成最後の朝ケータイをトイレに落として最悪の1日を送っていたのは記憶に新しいところです。

さて。

タイトル通り今回は宮城県石巻市へ。
僕が石巻へ足を向けたのは何故なのか、ここからお話していく方が良さそうです。

確か2月の頭頃だったかと思います。
水曜ヨルナイトになんとWUGちゃんが全員出演する、というワグナーもヨナヨナリスナーも大喜びの珍事がありました。

この時、ファイナルライブに行くことを決意したのですが、特に曲を予習することも無く(というか初めて行くライブは何も予習しないのですがね)テレビアニメも見ず。

ただ、2月半ばのギルキスの福島県での舞台挨拶のチケットを握っていたのでこの時ついでに仙台には訪れていました。

勾当台公園とか、、喜助とか、、、

仙台に彼女たちの存在が何となく根付いている、そんな気がしていました。

その後SSAを経て4月。突然WUGのライブが恋しくなってきて、メモリアルのベストアルバムを買い、アニメもぶっ通しで全部見て。漁れるアーカイブ全てをさらえるだけさらいました。

本当はもっと色々あったんですけどキリがないのでこの辺にしときますが。

要するに、この目で「終わり」を見たコンテンツに一拍あけてどっぷり「ハマった」のです。

その中で目に付いたのが「TUNAGO」のMV。
色んな曲の歌詞にあの日のことを感じさせるフレーズがある中、彼女たちが共に歩いてきた土地は一体どんな所なのか、
そして、久しぶりに訪れる東北の沿岸部は今どうなっているのか。

新時代を迎えたこのタイミングで訪れることとなりました。


5月3日、自宅を出発し一路成田空港へ。
成田エクスプレスを使うのも何だか馬鹿らしかったので京成シャトルを選択。

渋滞情報も特に調べることも無くふらっとバスに乗ったのが間違いでした。

船橋の料金所を過ぎた所でガッチガチの渋滞に遭遇。
8:40には空港に着いてるハズだったものの15km40分という絶望的な案内にざわつき始める車内。

近くにいたカップルも同じ10時発の便を利用する様でしたが「バニラエア」。
なんというか、本当にご愁傷さまでした。

今回ばかりは流石の僕も焦りましたが無事締切の7分前に空港に到着。早速飛行機に乗り込みます。




ANA3231便 成田→仙台

明らかに国際乗り継ぎ客をターゲットにしている便なので大荷物の乗客が目立ちます。
ちなみにプロペラ機は初体験。成田から乗るのも実は初めてでした。





福島県の山々や仙台平野を眼下にあっという間に仙台空港へ到着。蔵王の辺りから強く揺れ始めましたがいつものことなのでしょう。




あの日、この滑走路も津波に飲み込まれていましたね。ヘリコプターが流されている映像は衝撃的でした。





真っ先に向かったのは国際線の出発ロビー。
TUNAGOのMVにも何度も登場します。
参考↓


この画角、揺れの映像をテレビで見たのをよく覚えています。それと奥野香耶さんが舞台めぐりの動画でここを使っていました。
その動画↓

冒頭の縦看板は仙台空港駅の改札前にありました。



動画内では元号表記になっていますが、今は西暦に変わっていました。それにあいちゃんのパネルがあったとは……



このホームも、永野愛理さんがMV内で立っていたところです。
空港近くにもMVに出てきた「元」集落があるようですが時間の都合上割愛。

ちなみに、今回以下のブログを参考に行動しています。地図なども併せて紹介されているので、詳しい場所などはこちらでご確認下さい。


根っからの「聖地巡礼」好きな自分ですが、アニメから聖地へはともかく、「ロケ地」を巡るのはかなり久々だったりしてワクワクしました。

WUGちゃんに2015年頃に心を掴まれていたらもっと楽しかっただろうなぁなんて思いつつ。
ここから仙台駅を経由して石巻へと向かいました。

続きます。





アンチイズム。

2018-12-21 14:18:56 | 日記
お久しぶりです。
あっちの方もほぼ軽く作者失踪シリーズになってますが、近いうちに更新するので待っててください。

4thライブが終わった時点で久々に書こうって思ってたのですが、上手く言葉がまとまらず……
それは何日経っても変わらず、みもりんの写メ会で余韻を打ち消すという暴挙に出る事態になってしまいました。

今日までの間に福岡に日帰りでファンミを見に行ったりもしてたのですが。
このタイミングになったのは、我らが伊波杏樹さん主演の「FlyingTrip vol.14 舞台『アンチイズム』」の存在です。

以前から気になっていたFlyingTripの舞台とあんちゃんの「舞台女優」としての姿。
SMAのありがた~〜い先行抽選のお陰でやっと見に行くことが出来ました。

運良く初日のチケットを手に入れた僕は眠い目を擦りながらあうるすぽっとに向かいました。

…………と、ここまで書いたはいいもののこちらもまだなんて言えばいいのか全く分からない状態です。
なんて言っていいのか分からないけど、凄く良かったのです。

あんちゃんに限った話をすると、さすが東京ドームにマイクなしであれだけの声を響かせただけあるなって思いました。

普段、声だけを聞いていては分からない息遣いとか、身体の動きとか、なにより表情とか。
色々なことを感じ取れる「舞台」だからこそのなんとなく不思議で、気持ちいい感覚でした。

ステージ上の展開も、「ちょっと忙しいかな」って思ったりもしたのですが、その分必死にストーリーを追いかけてなにかを掴もうとするのでしっかり、どっぷりと「アンチイズム」の世界観に浸ることが出来ました。

伊波杏樹、という「舞台女優」が強いのはともかく。
九条菜々という人物の発言のひとつひとつからやっぱり伊波杏樹しかこの役には合わないなって思える部分が多々ありました。

そんな細かい部分、恥ずかしながら1回見ただけでは掴みきれず、というかほとんど掴めなかったので予定外のリピート、ということになりました。全く後悔はしてません。

初日からの進化や細かい変化はもちろん、ひとつひとつのセリフを吟味するには2回目が、少なくとも僕には必要でした。

「返り血を浴びる覚悟は出来ています」
「悔しい」
「『才能がある』とでも言えば私が満足するとでも思ってるんでしょ」
「好きなことばかり言って、好きなことばかり書いて」

これらのセリフ、今まであんちゃんに少しでも触れてきた人なら凄く刺さったのではないでしょうか?
僕は「九条菜々」しかり、あんちゃんしかり、飛び込んだ世界は『99の努力と1の才能』で全てが決まる世界だと思っています。
書きたいことがすぐ底をついて小説を書くのを辞めた僕も、なんとなく理解出来るような気がします。
あんちゃんだけでなく、あの舞台を作り上げた全ての人が「作品」を届ける仕事をしています。
そんな中で、アンチイズムのテーマは挑戦的かつ理想的で心地いい歯がゆさのあるものでした。

ねーねの、「1人なのは始まりの時だけだよ」という言葉も凄く、凄く良かったです。

あと一つ、九条菜々の行く先を知ってみたいという気持ちもあります。


断片的な情報だらけでとても読みにくくなってしまっていて凄く申し訳ないのですが、千秋楽が終わっても尚、がっつりストーリーを一観客が全く関係のない所で追っていくのはなにか違うな、って思うのもそうですし、見てない人には是非通販で円盤の方を予約して欲しいです。

春間さんのツイートによれば、来年のFlyingTripには劇場もない状態との事。
もう終わってしまっているので、あと僕らに出来る応援は周りに勧めて、円盤を買って、そして次回を楽しみ待つ、ぐらいの簡単なことしかありません。


未だ言葉にならないぐらい、アンチイズムに圧倒された僕ですが、本当はあんまり書きたくないのですが1つ気になったことがあります。

初日はそうでも無かったのですが、2回目に訪れた日、何とは言いませんが、カバンにジャラジャラ色々付いてたりキャラTを着てる人が凄く多かったように思いました。
「不快に思った」とかではないんです。ただ凄く勿体ないことをしてると思います。
もっとも、あんちゃん以外の人からアンチイズムに入った人の中には不快に感じる人も少なくないと思います。

あんちゃんの舞台を見る時、1度ラブライブなんてものを頭の中から捨てて見るといいと思います。結果、舞台を見終わってから「あのセリフって……!」となるのはいい事だと思います。
でも、その舞台の世界観が1から作り上げられる劇場の中に他作品を持ち込むのは言語道断ではないでしょうか。
絶対に、絶対に勿体ないことをしていると思います。
あなた、何を見に来たの?って感じです。

もし、このブログを目にした心当たりのある人が1人でもいたとしたら1回でいいから実践してみてください。
きっと見える世界が変わります。

まぁ、よく考えると舞台見に来てるのにあんなガッチガチに固めるのは常識的にどうかと思いますが。



と、アンチイズムのお話はこのくらいにしておきます。またなにか思うところがあれば書き足していきます。

気付けば紅白まで1週間を切っています。
先輩が成し遂げられなかった9人揃ってのNHKホール。Aqoursが大晦日の一番星になることを願っています。