先日ワイドショーを何気なく眺めていたら、目を引く映像が飛び込んできた。
それは某運送会社のシャツをきた男性の配達人がスロープになっている場所で、スロープの下から上に荷物を運ぶ為の台車を放り投げている。
台車は本人の意思に反して坂を転がりながら戻ってくる。
やけくそになりながら何回も台車を投げまくった挙げ句、台車だけではなく届けなくてはならない荷物と思われる段ボール箱まで狂ったように投げまくって地面に叩きつけている配達人の映像だった。
その怒りまくっている配達人のすぐそばを、見て見ぬ振りをして何気なく通りすぎる人たちにも衝撃を受けたが、その映像をたまたま風景を撮影していた……という一般人にも驚いた。
『この方は多分年末の忙しい最中、交通渋滞だったり、自分の思うように配達できずにイライラしていたのではないのでしょうか。』
とワイドショーのコメンテーターが言っていた。
この配達人を雇用している企業は謝罪と再発防止を誓うコメントを出していた。
うーん。………まさか怒り狂っている自分の姿が全国メディアで流されるとはその配達人も夢にも思わなかったであろう。
恐い時代だ。
この話題を書こうと思ったのには理由があります。
私も以前は似たようなことをしていた事があったな。。。
……………と思い出したからです。
私は以前に産業廃棄物の収集運搬の仕事をしていました。
お客様から預かる荷物ではなく、廃棄物だということを除けばテレビに出ていた配達人と同じ。
忙しい仕事の最中に、上司からの理不尽な命令に腹を立てて我れを忘れる。
取引先のお客様の敷地内であるにも関わらず、人の目など気にすることもなく、怒りまくって自分の運転している収集車に廃棄物を投げつけまくっていた時もあった。。。
………もしあの場面でお客様からクレームのお叱りを受けたり、会社へ電話などがかかってきていたら…………
…………などと考えると、未だに我ながら恐ろしく感じる。
私はそもそも昔から短気。
会社に務めていれば当たり前だけど上司からの命令には従う。
しかし、腹のなかでは「ふざけんな、あいつ。」といつも思っていたし、そんな私の様子は言葉に出さずともきっと態度にも現れていただろう………と今では感じている。
「目は口ほどにものをいう。」
つくづく今更ながら感じます。
私はすでに1年前にその会社を退職しました。
そして今回のアルコール依存症での入院~退院。
入院してから依存症からの回復のための12ステップを教えてもらいながら、自分の気持ちの整理をしていきました。
ステップ④
「人の過ちはさておいて、私たちは自分自身の誤りだけを断固として厳しく見つめた。自分がどこで利己的で、不正直で、身勝手だったのか。何を恐れていたのか。何もかもが自分だけのせいでそうなったのではないにしても、他人をまったく抜きにして考えてみようとした。」
退院後……………
そんな元上司(社長)である彼のところへ出向いて、謝罪(ステップ⑨埋め合わせ)をしてきました。
はじめはそんな辞めた会社に今更行くのも躊躇しました。ましてや犬猿の仲だった彼(社長)との面会をするのはスゴく勇気がいることでしたし、ぶっちゃけイヤでした。
ですが、そこへ行くことを決めたのは他の誰でもなく自分。
なぜなら当時の自分自身の過ちを認めることができたから………
『謝りに行こう………』
なぜか突発的でしたが、謝罪にいく意欲が不思議と湧いてきました。
多分いつまでもズルズルと自分の中にあるイヤな感じを引きずりたくなかったからだと思います。
……………
……………
……………
『こんちは〜。』
『お久し振りです社長、少し時間頂けませんか?』
…………と挨拶をすると、彼(社長)は
『◯◯さん、久しぶりじゃん。』
と笑顔で近づいてきた。
彼(社長)との対面はその会社を辞めて以来、約8ヵ月ぶり。
私は勤めていた頃の自分の彼に対する態度を謝罪しました。
『社長、怒るかもしれないけど、オレここに勤めていた頃は貴方がキライだった。
反抗的な態度もあったと思う。………だからその時の事を謝りたかったから今日は顔を出しました。』
…………そう伝えると
彼(社長)は
『◯◯さん、なんか顔つき変わったね。以前よりも穏やかな顔をしてるよ。一目で見てなんか昔と違う感じがしたよ。』
…………と言ってくれました。
…………それから…………
一時間ほど二人で話をしたでしょうか。。。
退社してから現在までの私の出来事などを隠さずに伝えることもできました。
まぁ、結果的には以前に確執があった彼(社長)との和解が叶いましたが、いつもこんなにうまくいくとは思ってはいません。
ですが少しでも自分にも否があると思う事、又は心残りに感じたりしていることがあったのなら、とりあえず会いに行ってみる。それがもし相手に対して受け入れてもらえなかったとしても。
自分自身のために。
道路に例えるならば対抗車線(相手側)の気持ちはともかく、自分の気持ち側の車線だけでも掃除ができた……という感じでしょうか。
『また、たまには顔出してよ。嬉しかったよ。』
………と彼(社長)は最後に言ってくれました。
そんな彼(社長)は私よりも一回りぐらいの歳下。
今でも私はその彼(社長)のすべてを肯定しているわけではありません。
でも少なくとも勤めていた頃の「当時の私」…………よりは精神的には彼のほうが上だったのではないかと思います。(立場上ももちろん彼のほうが上だけど)
自分の中にいつまでも残っていた、わだかまりの一つが消えました。
私は昔から短気。
すでに亡くなっているけれど、お世話になった親戚の叔母ちゃんにもよく言われました。
「オマエさん、短気は損気だぞ!!」
……………と。
そんな言葉を今でも思い出します。
追伸:
運送業の皆様お疲れさまです。
年末の忙しさは私も昔は経験しておりました。
叫びたくなるぐらい忙しい時もあるかとは思いますが、自宅まで安全運転でお帰りください。
それは某運送会社のシャツをきた男性の配達人がスロープになっている場所で、スロープの下から上に荷物を運ぶ為の台車を放り投げている。
台車は本人の意思に反して坂を転がりながら戻ってくる。
やけくそになりながら何回も台車を投げまくった挙げ句、台車だけではなく届けなくてはならない荷物と思われる段ボール箱まで狂ったように投げまくって地面に叩きつけている配達人の映像だった。
その怒りまくっている配達人のすぐそばを、見て見ぬ振りをして何気なく通りすぎる人たちにも衝撃を受けたが、その映像をたまたま風景を撮影していた……という一般人にも驚いた。
『この方は多分年末の忙しい最中、交通渋滞だったり、自分の思うように配達できずにイライラしていたのではないのでしょうか。』
とワイドショーのコメンテーターが言っていた。
この配達人を雇用している企業は謝罪と再発防止を誓うコメントを出していた。
うーん。………まさか怒り狂っている自分の姿が全国メディアで流されるとはその配達人も夢にも思わなかったであろう。
恐い時代だ。
この話題を書こうと思ったのには理由があります。
私も以前は似たようなことをしていた事があったな。。。
……………と思い出したからです。
私は以前に産業廃棄物の収集運搬の仕事をしていました。
お客様から預かる荷物ではなく、廃棄物だということを除けばテレビに出ていた配達人と同じ。
忙しい仕事の最中に、上司からの理不尽な命令に腹を立てて我れを忘れる。
取引先のお客様の敷地内であるにも関わらず、人の目など気にすることもなく、怒りまくって自分の運転している収集車に廃棄物を投げつけまくっていた時もあった。。。
………もしあの場面でお客様からクレームのお叱りを受けたり、会社へ電話などがかかってきていたら…………
…………などと考えると、未だに我ながら恐ろしく感じる。
私はそもそも昔から短気。
会社に務めていれば当たり前だけど上司からの命令には従う。
しかし、腹のなかでは「ふざけんな、あいつ。」といつも思っていたし、そんな私の様子は言葉に出さずともきっと態度にも現れていただろう………と今では感じている。
「目は口ほどにものをいう。」
つくづく今更ながら感じます。
私はすでに1年前にその会社を退職しました。
そして今回のアルコール依存症での入院~退院。
入院してから依存症からの回復のための12ステップを教えてもらいながら、自分の気持ちの整理をしていきました。
ステップ④
「人の過ちはさておいて、私たちは自分自身の誤りだけを断固として厳しく見つめた。自分がどこで利己的で、不正直で、身勝手だったのか。何を恐れていたのか。何もかもが自分だけのせいでそうなったのではないにしても、他人をまったく抜きにして考えてみようとした。」
退院後……………
そんな元上司(社長)である彼のところへ出向いて、謝罪(ステップ⑨埋め合わせ)をしてきました。
はじめはそんな辞めた会社に今更行くのも躊躇しました。ましてや犬猿の仲だった彼(社長)との面会をするのはスゴく勇気がいることでしたし、ぶっちゃけイヤでした。
ですが、そこへ行くことを決めたのは他の誰でもなく自分。
なぜなら当時の自分自身の過ちを認めることができたから………
『謝りに行こう………』
なぜか突発的でしたが、謝罪にいく意欲が不思議と湧いてきました。
多分いつまでもズルズルと自分の中にあるイヤな感じを引きずりたくなかったからだと思います。
……………
……………
……………
『こんちは〜。』
『お久し振りです社長、少し時間頂けませんか?』
…………と挨拶をすると、彼(社長)は
『◯◯さん、久しぶりじゃん。』
と笑顔で近づいてきた。
彼(社長)との対面はその会社を辞めて以来、約8ヵ月ぶり。
私は勤めていた頃の自分の彼に対する態度を謝罪しました。
『社長、怒るかもしれないけど、オレここに勤めていた頃は貴方がキライだった。
反抗的な態度もあったと思う。………だからその時の事を謝りたかったから今日は顔を出しました。』
…………そう伝えると
彼(社長)は
『◯◯さん、なんか顔つき変わったね。以前よりも穏やかな顔をしてるよ。一目で見てなんか昔と違う感じがしたよ。』
…………と言ってくれました。
…………それから…………
一時間ほど二人で話をしたでしょうか。。。
退社してから現在までの私の出来事などを隠さずに伝えることもできました。
まぁ、結果的には以前に確執があった彼(社長)との和解が叶いましたが、いつもこんなにうまくいくとは思ってはいません。
ですが少しでも自分にも否があると思う事、又は心残りに感じたりしていることがあったのなら、とりあえず会いに行ってみる。それがもし相手に対して受け入れてもらえなかったとしても。
自分自身のために。
道路に例えるならば対抗車線(相手側)の気持ちはともかく、自分の気持ち側の車線だけでも掃除ができた……という感じでしょうか。
『また、たまには顔出してよ。嬉しかったよ。』
………と彼(社長)は最後に言ってくれました。
そんな彼(社長)は私よりも一回りぐらいの歳下。
今でも私はその彼(社長)のすべてを肯定しているわけではありません。
でも少なくとも勤めていた頃の「当時の私」…………よりは精神的には彼のほうが上だったのではないかと思います。(立場上ももちろん彼のほうが上だけど)
自分の中にいつまでも残っていた、わだかまりの一つが消えました。
私は昔から短気。
すでに亡くなっているけれど、お世話になった親戚の叔母ちゃんにもよく言われました。
「オマエさん、短気は損気だぞ!!」
……………と。
そんな言葉を今でも思い出します。
追伸:
運送業の皆様お疲れさまです。
年末の忙しさは私も昔は経験しておりました。
叫びたくなるぐらい忙しい時もあるかとは思いますが、自宅まで安全運転でお帰りください。