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音楽大好き男の徒然なる日記

追悼:フランシス・レイ氏(3)「ビリティス」「続・エマニエル夫人」

2018-11-13 | 音楽
今回のはヤバイ映像が含まれていますので、
18歳未満 並びに 性描写に不快感をお持ちの方はご覧にならないようお願いします。























そろそろ、よろしいでしょうか。


作曲家・フランシス・レイ氏の追悼特集、
第3回目は、日本では敬遠されがちの“エロスもの”を取り上げます。


まず、わが日本では「成人映画」というとどのようなイメージを抱きますか?

日活が新世代に向けて「ロマンポルノ・リブート」なんてやっていますが、
どうにも「スケベ」「わいせつ」という「毒」とか「影」というイメージが付きまといます。

映倫審査くぐり抜け初解禁!『日活 ロマンポルノリブートプロジェクト』劇場予告編


それでは、ファンは特定的なものになってしまうのですが、どうでしょう。


片や、フランスのソフトポルノ映画は違います。

日本と違って「影」がない。
眩いばかりの光を浴びて美女たちの肢体が浮かび上がる。
美しくてめまいがする程です。

そんな映画にも、フランシス・レイ氏の音楽が映えます。

デヴィッド・ハミルトン監督の「ビリティス Bilitis 」(1977)です。
ビリティス  Billitis  orignal sound track


Francis Lai - Scène d'amour (de "Bilitis")


彼はハモンドアルガンやシンセサイザーなどのキーボードの類に関心が強いようで、
改めてアナログシンセサイザーの音の独自さ・多彩さに驚かされます。

そして、女性のスキャット。
幻想的なイメージがアップします。



そして、もっと知名度の高さではこれもあります。

「続エマニエル夫人 Emanuelle 2 (1975)」です。

ちなみに、よく口ずさまれている主題歌(1作目)は別の作曲家によるものです。
https://youtu.be/pQYXsLJpo3I
(音楽:ピエール・バシュレ Pierre Bachelet、1944-2005)


Emmanuelle 2 - International Trailer



香港、そしてバリ島。
舞台のアジア圏が当時の欧米人にはテーマパークのような“ワンダーランド”に映るのだろうか。
その混沌と“性交”を楽しむエマニエルたち。

哀愁のメロディーと色香・エロスに満ちた映像。
けれど日本のロマンポルノのような陰影あるワイセツさとは異なる映像美は魅力的です。
ただ、その後「HIV/AIDS」が問題になったこともあり、「出会い頭のメイクラブ」は危険を伴うことも
ご理解すべきかと思います。

でも、自分は当時のヤクザ映画&日活ロマンポルノなんかに比べたら格段にこっちのほうが好きです。

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さて、日本ではなかなか広まらない世界ですねー。
唯一思い出すのは、竹宮恵子原作のアニメ映画「夏への扉」(1981)のみです。
デジタル技術が進んだこともあるし、再挑戦する骨のあるアニメーターはいないものでしょうか…

竹宮恵子「夏への扉」メインテーマを弾いてみた 羽田健太郎作曲:楽譜つき

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