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ロシア首相択捉訪問 条約交渉妨げる暴挙だ(北海道新聞 2019年8月3日付社説)

2019-08-05 | 日記
北海道新聞 2019年8月3日付社説
「ロ首相択捉訪問 条約交渉妨げる暴挙だ」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/331545?rct=c_editorial


ロシア政府は北方領土問題を解決して日本と平和条約を締結する意思がないのではないか。
そう考えざるを得ない。



プーチン政権ナンバー2のメドベージェフ首相がきのう、北方領土の択捉島を4年ぶりに訪れた。

北方領土は日本固有の領土であり、ロシアが不法占拠している。
日本政府はロシア政府要人の北方領土訪問中止をかねて求めてきたが、それを無視しての暴挙だ。

断じて容認できない。


両政府は北方四島の帰属問題を含む「平和条約交渉」を重ねている。
そのさなかにロシア側が島の実効支配を一方的に誇示することは、交渉進展への信頼醸成を妨げる。


プーチン氏は6月末、安倍晋三首相との会談で、条約締結に向け
「日本との関係を質的に新しい段階に引き上げるため、地道な作業をしていく」との決意を示した。

今回の訪問はこの発言にも反しよう。

74年前の旧ソ連軍の侵攻によって約1万7千人が島を追われた。
苦渋の思いで領土交渉の進展を願ってきた元島民から憤りの声が上がったのは当然だ。


河野太郎外相は「北方領土に関する日本の一貫した立場と相いれず、日本国民の感情を傷つける」として
遺憾の意を示す談話を発表した。
同時に外務省はロシア側に抗議した。

だが公になった日本側のコメントには「不法占拠」「わが国固有の領土」といった文言はなく、
歴史的経緯を踏まえた指摘はない。

昨年来続く腰が引けた姿勢では、ロシアペースの条約交渉を打開することはできまい。



メドベージェフ氏が北方領土を訪問したのは大統領時代を含め4回目だ。

日本の抗議に対し「これは私たちの土地だ。何を懸念する必要があるのか。
反発が多いほど、ロシア政府の代表者がここに来る理由が増える」と述べ、
意に介さぬ姿勢を示したことは看過できない


既成事実を積み重ねて平和条約交渉を有利に進めようという意図が透ける。


ロシア国内では年金受給年齢引き上げなどへの不満が高まり、プーチン氏への支持に陰りも見える。
来月にはサハリン州知事選など地方選を控え、今回の訪問は国内向けアピールとの見方もある。

ロシア国内の政局に北方領土問題を利用することは言語道断だ。
元島民の心を踏みにじる身勝手なやり方には、毅然(きぜん)とした態度で臨まなければならない。

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ロシアがいかに日本をなめてかかっているかが、この態度だけでもわかる。

しかし、問題なのは、わが日本の安倍晋三首相の外交態度にこそ
「すきあり!」と思わせているからだと思う。


今までもプーチン大統領を日本に招いて来た。
安倍首相の取り巻きメディアが「これで北方領土が返ってくる」と言って太鼓持ちをした。

大ウソじゃねえか、馬鹿野郎!


とにかく、ロシア(&ソビエト連邦)という国の体質を見ていないからだ。
スターリンの恐怖政治に象徴されるように、相手は握手をしながら銃口も向けるような国家なのだ。

このまま「北方領土(ロシアが言う南クリル)は我々の領土であり、絶対に渡さない!」と堂々と言い放つなら、
先ずは「あ、そう、じゃあ経済活動にはいったん全部白紙にさせてもらいますから」と言って
すべての交渉を白紙化する必要がある。

当たり前じゃないですか、
相手は北海道東部を射程範囲にしたミサイルを国後島に設置しているんですから、
銃口を向けた相手とどうやって仲良くできますか?

話し合いをするには、まず相手に向けた武器を下げてもらうことが先じゃないのか?



そして、1945年8月9日の「満州侵攻」の蛮行を繰り返さないためにも、
「釧網本線」や「花咲線」「根室線富良野~新得間」「富良野線」「宗谷本線」など、
ロシア国境と面する街(稚内~根室)を結ぶ路線を再国有化して路盤強化に国費を投入し、
平時は「貨物輸送路線」に、
非常時は「砲台設置や戦車移動」などにも対応できるようにすべきではないのか?

東京・名古屋・大阪にしかメリットのないリニアモーターカーなんかに投資している場合じゃないはずだ。



そして、「やっぱり日本は重要な交渉相手だったんだ」と思われてから、
改めて日本人観光客を受け入れやすいように
「ユジノサハリンスク・ウラジオストク等拠点都市のホテル等の設備改善」に協力したり、
関釜フェリーのように小樽~ウラジオストク(又はナホトカ)間の定期フェリー運航したり、
日ロ両国観光客・短期留学生へのノービザ化などして「人の交流」を進めるべきだ。

同時に、ロシアの隣国・フィンランドとの国際線「フィンエアー」の新千歳~ヘルシンキ間航路を定期化して
「北方圏」文化交流(すなわち対ロシア網)を強化する。

自分は本来、平和主義なほうだと思っている。
しかし、相手が我が国をなめきっている以上本気で交渉してもらうよう、
こちらも“それなりの態度”は必要だと思う。 (北朝鮮ではないけれど)

もちろん、「武装・圧力」よりも「外交」「文化交流」が優先されるべきであって、
それは佐藤優氏、鈴木宗男氏、志位和夫氏、森喜朗氏、イリヤ・クブシノブさんなど、
日ロの関係改善に尽力できる方なら、
右も左も政治も音楽もバレエもアニメも関係なく、お知恵を拝借したいと思います。


注意:この意見はまったくの独断であり、当然個人差があります。

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