越冬した蚊が許せないっ。（改定版）

お彼岸が終わった途端、最高気温が20度を超えるようになった。

そんな夜。
気分良くパソコンを見ていた目の前を何かが飛んだ。

…蚊だ！

なにィ!?　まだ春が始まったばかりだぞお、おい。
サッシをまだそんなに開けていないぞ。
…ってことは、越冬したってことか…？

ちきしょお…これからは油断できないじゃないかぁ…
思えば、越冬する蚊は始末が悪い。
胴体が白黒の蚊は目の前を堂々と飛ぶし、夏しか生きられない。
しかし、その蚊よりもやや大きめで胴体が薄茶色の蚊は、人がうとうとしたり寝ている時にあっという間に表れて
しかも刺されるとかゆくてかゆくてたまらない。
しかも飛んでいるところをつぶそうとするとサッと保護色を活かして壁や天井などに消えてしまう。
さらに、蚊取り線香や電気蚊取りをセットしている時にはまったく動かないで、息や機能を止めて生き延びる。
だから、12月になっても暖房があれば突然うとうとしている時に耳元を襲うことがあった。
ちきしょお…

とりあえず、殺虫剤をテーブルにおいて暮らしていた。
あ、壁にブンブン飛んでいた。
今だ！
「プシャー!!」
飛んでた蚊に充分に吹きつけてやった。

ざまぁ見ろ……

あれから数日、どうやら息の根を止められたようだ。