和泉葛城山のブナ林を見た後、きしわだ自然資料館にも立ち寄りました。
ここには、2017年3月に伐採されたブナの材幹展示が行われています。
材幹標本です。
地上約60cmの幹の断面ですが、採取に時間がかかったため、少し腐朽が進んでいます。
こちらは、伐採時に入れた切り込みの部分で、これは早くに回収したため、綺麗です。
これらの標本から読み取られた年輪幅の年変動です。
275年余りの年輪が読み取られましたので、これより下の成長期を考えて、樹齢300年と推定されました。
初期の頃の年輪幅が広いです。
年間降水量と年輪幅を比較しています。
少雨年でも、年輪幅が狭くなるとは限らないそうです。
気候変動と年輪幅の関係性等です。
このブナの初期の100年の年輪幅が広いのは、江戸時代が冷涼な気候であった事によるみたいです。
そして、約160年前に、2年続く極小年輪が見られるのは、それぞれ大干ばつの2年後だそうで、大干ばつが刺激となって、2年後の実の大豊作につながり、これが年輪幅を狭くした様です。
これは、この地域の庄屋さんの記録で、ここに大干ばつの記録が残っているそうです。
これは、幹標本とは違う株の枝です。
枝の年輪幅と葉痕を調べると分かって来た事があると言います。
また、枝の長さ(春に決まる)と年輪幅(1年間の成長)の関係も注目です。
枝の長さは、葉痕数から復元した葉の量と相関しており、葉の量の年変動が年輪幅の年変動に現れたと言う事の様です。
材の中に黒い斑紋が見られ、これがブナの枝切りが行われていた事の名残だそうです。
明治の終わり頃から終戦直後のおよそ100年の時代です。
材の黒斑と樹皮の枝切り修復後の対応です。
年輪幅を読み取った時の、年輪の拡大写真です。
材幹標本の更にスライスです。
この日は、館長さんに直々の説明をして頂きました。
感謝です。
ここには、2017年3月に伐採されたブナの材幹展示が行われています。
材幹標本です。
地上約60cmの幹の断面ですが、採取に時間がかかったため、少し腐朽が進んでいます。
こちらは、伐採時に入れた切り込みの部分で、これは早くに回収したため、綺麗です。
これらの標本から読み取られた年輪幅の年変動です。
275年余りの年輪が読み取られましたので、これより下の成長期を考えて、樹齢300年と推定されました。
初期の頃の年輪幅が広いです。
年間降水量と年輪幅を比較しています。
少雨年でも、年輪幅が狭くなるとは限らないそうです。
気候変動と年輪幅の関係性等です。
このブナの初期の100年の年輪幅が広いのは、江戸時代が冷涼な気候であった事によるみたいです。
そして、約160年前に、2年続く極小年輪が見られるのは、それぞれ大干ばつの2年後だそうで、大干ばつが刺激となって、2年後の実の大豊作につながり、これが年輪幅を狭くした様です。
これは、この地域の庄屋さんの記録で、ここに大干ばつの記録が残っているそうです。
これは、幹標本とは違う株の枝です。
枝の年輪幅と葉痕を調べると分かって来た事があると言います。
また、枝の長さ(春に決まる)と年輪幅(1年間の成長)の関係も注目です。
枝の長さは、葉痕数から復元した葉の量と相関しており、葉の量の年変動が年輪幅の年変動に現れたと言う事の様です。
材の中に黒い斑紋が見られ、これがブナの枝切りが行われていた事の名残だそうです。
明治の終わり頃から終戦直後のおよそ100年の時代です。
材の黒斑と樹皮の枝切り修復後の対応です。
年輪幅を読み取った時の、年輪の拡大写真です。
材幹標本の更にスライスです。
この日は、館長さんに直々の説明をして頂きました。
感謝です。