Beauty Collector

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えーんど、I'M A LITTLE MONSTER!!

「秘密の花園」 三浦しをん

2008年11月03日 | 本・音楽・映画等
この「秘密の花園」は、ずおーっとミクロに少女(乙女)にフォーカスしていて分からない人にはなんのこっちゃさっぱり?でしょう。

特に、男の人にはわからないかもしれません。
性差は大したことじゃないと思いつつも、確かにあるのだということを最近とても考えます。感じます、と言った方がいいのかな。

このお話、からだではなく中身、コア部分で乙女を飼ったことのある人なら分かるのではないでしょうか。
狂っているのだけど、コアはまったく狂ってない。正直すぎるから外界との距離がとてつもないことになってしまう。
この「秘密の花園」では主人公たちの乙女時間(勝手に命名)が流れている間のことしか描かれていないのですが、その後の彼女たちがどうなったのか気になった方も多いと思います。特にひとりね・・・
でも私はなぜかぜーんぜん、気になりませんでした。
なぜかというと、リアルにクレイジーな乙女を全うした(?)大方の人と同じようにその後、主人公たちも外界との軌道修正をしていったのだろう、と思ったから。
もしくは反対に、一生地に足がつかなくなってしまってもそれはそれでいいんでないかという気持ちがあったから。
わーすごい感想(笑)

それよりもこの本を読んで、怖いほどに自分の中の「乙女」の強靭さを思い知りました。振り回されるときは過ぎ去ったと思っても一度飼うと並大抵のことではくたばりませんねー。終ったと思っても、まだやつらは潜んでいます。
いつ狂うかわからない核みたいな…
恐いよマジで。

でもでも、クレイジーな乙女、嫌いじゃないんだなー。

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