おでかけZIOさん

さ迷い人でも言いましょうか、さしたる当てもなく、場所を時間を彷徨っております。

秋草を訪ねて、池の平湿原・峰の原高原辺り

2016-09-19 16:32:43 | 野草教室

秋雨前線を伴った台風が東上中とのニュースを耳にしながら秋の高原野草観察会に出かけてきました。
場所はお馴染み鹿沢高原休暇村を起点とした範囲です。
車坂峠から入って浅間2000スキー場の斜面を覗いて見ます。
花期を終えたヒヨドリソウやヤナギラン、ハハコグサ、シラネセンキュウが斜面をうめる。
  
  
足下に橙色に広がっているのはネバリノギラン、赤化したヤナギランと対をなして彩を添えているよう。
歩を進めていくと、アキノキリンソウ、ウスユキソウ、オヤマノリンドウ、ハクサンフウロ・・と顔をだす。
  
花弁の落ちたウメバチソウの擬雄蕊が良く見られたり、ハナイカリのその後、を
見て取れたりと愉しいものです。

 
 
湯の丸高峰林道をはい上がったら、池の平湿原に移動します。
ここもシーズンオフ、静かです。
ランチ後、中の道を行くも花は少な目、ノハナショウブやアヤメの株を横目に見晴らし歩道へと進みます。
静かな湿原とそれを見下ろすオヤマノボクチが印象的でした。
 
途中、出会った草草は、シラネニンジン、イワインチン
 
キオン、シラタマノキ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、ハクサンオミナエシ、ナナカマド・・・。
     
ここでタイムオーバー、今日の宿休暇村鹿沢高原に向ったのでした。
翌朝は宿の周辺を散策して、
 
菅平の奥の峰の原高原へ。

ペンション村の住民の活動もあり、草原の花畑が復活しつつあります。
    
キキョウ、コウゾリナ、ツリガネニンジン
マツムシソウ、ノハラアザミ、ワレモコウ、エゾリンドウ・・と多彩です。
   
北アルプスの峰々もうっすらと見えておりました。

最後に、菅平自然園に立ち寄って、帰路についたのでした。(9/16.17)



 


富士講・吉田口

2016-09-07 20:51:04 | ちょこっとハイキング

今年は台風が発生しない、遅いと言っていたら、後半、立て続けに発生、被害を与えている。
そんな状況、山への足も途絶えがち。とて、家でぐずぐずでは、足が腐ってしまう。
そこで、考え付いたのが富士登山。と言っても山頂を目指すのでなく、富士講で歩かれた道を辿って見るのも一興かなと。
登山地図を眺めると、現在、一合目から山頂への路が整備されているのは、吉田口登山道精進湖口登山道だけのよう。
そして、出発地点は浅間神社から。とは言え富士宮市の富士山本宮浅間神社は間延びしている。
やはり、富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社からと言う事になります。
まず、お参りします。初めての立ち寄りになりますが、参道に立ち並ぶ杉の巨木に、苔むした石灯籠の列に「さすが」感が広がりました。
 
思えば、先日、駿河の一の宮静岡浅間神社も訪れていて、更に、富士宮の本宮もお参りしているので、浅間神社巡りをしているようです。
由緒書きによると日本武尊の創建、社殿は延暦七年(788)とか。
諏訪社も祀られている。それは武田氏の庇護があった時代のなごりか。「吉田の火祭り」はこの諏訪社の祭りとか。
この北口本宮冨士浅間神社が壮大な建築物を構えるようになったのは江戸時代の富士講が盛んになってからのようである。
そんな蘊蓄を仕入れて出発です。
と言いつつ、出発地は中の茶屋から。平坦な道を1時間ほど歩きます。
やがて馬返しに。申の守る鳥居をくぐると、いよいよ富士講道です。道案内は猿田彦なわけだ。ミズヒキツリフネソウが道端のを飾っています。
 
が、一番目につくのがテンニンソウ、富士山周辺で特に多く見られるフジテンニンソウのようです。シラヤマギクも花盛りです。
 

 

ヤマジノホトギスシラネセンキュウもささやかな彩を添えてくれてます。
アキノタムラソウも見かけます。
 
     
そして、二合目へ。今、河口湖湖畔にある御室浅間神社の本宮に当るのが、眼前にある、この廃屋というわけである。そして、五号目にある小室浅間神社が奥宮に当るらしい。
  
フムフム、と頷きつつ歩を進める。三合目、四号目とそれぞれ宮跡があり、宿舎跡がある。
そして、石畳が残り、趣のある道である。
御座石、中宮と過ぎていくと、やがて舗装道路に飛び出します。
 
佐藤小屋がまもなくです。
今日は此処まで、ここでランチタイム。
ガスって、展望は利かなかったのですが、江戸の富士講の人々に思いを馳せながらの登山は愉しいものでした。次回の富士登山はここから山頂を目指すことにしましょう。
 
     
帰りは楽勝、ルンルン気分で、苦労なく下りてきてしまいました。
そうそう、馬返しの明大山小屋前で、富士吉田市の観光協会の皆さんがお茶サービスをしていました。
とても感じの良い接待に、心が弾みました。
ごちそうさまでした。ありがとうございました。
(9/5)