おでかけZIOさん

さ迷い人でも言いましょうか、さしたる当てもなく、場所を時間を彷徨っております。

甲斐の国 1

2015-10-12 16:27:51 | 甲斐の国から

4月に桜を愛でながら井戸尻考古館を訪れ、その流れで南アルプス市ふるさと伝承館で鋳物師屋遺跡の出土物に触れた時、こんどは甲斐の国をじっくり訪ねなくては、と思いを抱いていました。
 ネット検索で山梨県の博物館7館が縄文ネットワークを組んでいて、県立考古博物館で企画展「縄文の美」をやるという。
これは訪ねねばと、出かけたのでした。
連休の混雑が予想されるので、朝早く出発、釈迦堂PAに着いたのが6時頃、勿論釈迦堂遺跡博物館はやってません。
3年前の1月、ここから茶臼山に登った時、山の斜面の果樹園のそこらここらに積み石に使われたような石がゴロゴロ点在、墓の面影を残したままの石積もあったりして、そのことが思い起されます。 
時間調整で古墳(千米寺石古墳群)を見ながら散歩しようと考えていたのだが、きょうは雨、それも少し寒い、よってパスする事に。
境川PAの近くの表門(うわと)神社境内に帆立貝式古墳?がある。ここは初めてなので覗いて見る。
なかなか雰囲気の良い神社。草刈り等の手入れが行き届かず、やや荒れている感じ。
古墳はその後ろにあり、墳上の石室の入口が埋もれて少し顔を覗かせていました。
 
公的施設の開館時間にはまだ時間があるし、せっかくの甲府入り、武田神社に行って見る事にする。
神社がある躑躅ヶ崎館、その
城構えを確認したかったから。
やはり驚きました。この程度の城構えで戦国の世に覇を競っていたというのだから。余程内治に自信があったのでしょう。
 
そうそう、途中甲斐善光寺に立ち寄って見ました。

そしてUターン、山梨県立考古博物館へ。
その前にちょこっと寄り道。
湯村温泉近くの加牟那塚古墳へ。際まで人家が建ちこみ探すのに一苦労。千塚と言う地名の如く、沢山の塚があったのだとか。
さらにもう一つ、甲斐市赤坂台にある中秣塚古墳、釜無川沿いの高台にひっそりありました。
 
やっと、予定より遅れて山梨県立考古博物館に到着。

少しワクワクしながら入館したのですが、土器の羅列と言った感が拭えませんでした。
初見の土器もあり愉しめたのですが、今研究が非常に深化していて、その片鱗に、学芸員の熱意に触れたかったのです。
その精神性、背景に立ち入らず、漠然とした縄文の美だけでは、・・・。
 
風土記の丘と名付けられたこの場所は銚子塚古墳を始めとして丸山塚古墳、大丸山古墳等古墳が多くある所、幾つか巡って見る。

そして、ZIOめ喰いついたのは古平沢古墳
隣の米倉山尾根上にある4世紀初めの山梨県内では一番古い
前方後方墳とか。
行って見ました。博物館の方に教えてもらわなければ、全然わからない、表示もなにも無い雑木林でした。確かに地図で示された場所にそれらしいマウンドがありました。

ただ、行って見てわかることは、眼下に銚子塚古墳がよく見える事。下の集落から古墳地点がよく見えると言う事。
つまり、最初の首長に相応しい位置取りしているということだと思うのです。 

 
歩けば何かが見えてくる、愉しいですね。
その後、北杜市の考古資料館を訪ね、谷戸城址、金生遺跡を巡り、泉温泉センターで一風呂浴びて帰ってきたのですが、デジカメの電池切れ、万事休す。心も折れて筆を置くことにします。
近い内、再訪することを心に決めて帰ってきたのでした。 (10/11)