おでかけZIOさん

さ迷い人でも言いましょうか、さしたる当てもなく、場所を時間を彷徨っております。

雨引の里と彫刻2015

2015-12-31 13:24:00 | アート・文化

押し詰まって数時間、ここに来て投稿が滞っている事が気になり、2週間前の「お出かけ」をアップすることにました。
それは、パンフレットが届いていた「雨引の里と彫刻2015」です。
出かけて見ようとは思っていたのだけれど、野外の事ゆえ天気の穏やかな日がいいなと、日延べしていたら、同伴者とその仲間もご一緒にと言う筋書きが出来あがり実行されたという訳です。
以前は展示内容が大型で、展示地域も四方八方に広がっていた印象があるのだが、今回は廃線になった岩瀬~元筑波鉄道の跡地を利用(今はサイクリング施設りんりんロードの一部)したイベントになっていました。
取りあえず、桜川市役所近くにあるインフォメーションセンター大和ふれあいセンター「シトラス」で概要を把握。

それから、展示範囲のほぼ中間点にあたる旧雨引駅に車を置いて見て歩いたのでした。

ここから、作品を勝手気ままに羅列してみました。
 
桜の木と空を眺める 志賀政夫           あかね雲よ 中村洋子
 
祠 小日向千秋                     タンポポ 和田政幸
 
まっすぐ 宮地豊                    木霊小玉 國安孝昌
 
見上げればアフリカ 島田忠幸            ランナーズ ハイ 津田大介
 
昼と夜 大槻孝之                    物腰 塩谷良太
  
A-154 井上雅之                    月のマルダ 岡本敦生
 
 湧出/天地を巡るもの 戸田裕介          Bookends 金沢健一

限が無いので、この辺でお終い。
サイクリングで土浦まで続いているリンリンロード楽しみながら見学は良いかもしれないけど、このイベントだけだと、ちょいと閑散としてる感じ。地域住民との関わりが余り見えてこないし、自治体のサポート姿勢も見えてない感じがしたのは、無責任な当方の勝手な見方かな。 
と言いつつ、筑波山や加波山を見ながらのウォーキング、掛け値なしに気持ち良いものでした。 
 (12/17)




内裏塚古墳群

2015-12-09 21:01:39 | 古墳

紅葉前線の終着点ともいえる房総の紅葉、再び養老渓谷辺りでも、と出かけたのですが、
 
ちょっとしたことが道中に起こりまして、気まぐれ心が出て方向転換、富津市に向かってしまいました。

富津には県内最大の前方後円墳、内裏塚古墳 を中心とした古墳群が存在する。此処を幾つか巡って見ようという目論見である。
起点を何所にするかが思案のしどころ、ともかく青堀駅周辺にある「古墳の里ふれあい館」目指したのですが、途中目についた古墳らしき所に導かれ立ち寄る。ここが三条塚古墳でした。
そこは飯野神社の境内でもあり、江戸期、飯野陣屋を構えた所とか、堀を大きく巡らせた空間がそこにはありました。 
車を停めておくに適当と考え、ここを起点に古墳巡りを開始する。
 
神社の裏手が古墳、雑木林然としていて、石室の天井石が露出してる言うのだが見落とすほどの状況でした。
西側の外周が陣屋の掘りに利用されてるのだとか。
六世紀末葉の造営で同時代では奈良の見瀬丸山、伝欽明稜に次ぐ大きさの前方後円墳だとか、なかなか興味深い。
陣屋の掘を半周して、亀塚古墳(方墳)をさがしあて、
そこから九条塚古墳(前方後円墳)へ。後円部中央に「九条塚」の石碑が建っていて、その台座は石室の一部のようである。
 
それから通りを駅方向に進むと内裏塚古墳に行き着く。
五世紀中葉の造営とか、被葬者は須恵国造に連なる人物を比定しているようだ。
後円部の高さが13㍍と周りの他の古墳より高く、墳頂部近くから東京湾越しに富士山がよく見える。
やはり盟主的存在である。
 

ただ丘陵部に作られた他の地域の古墳と較べると海ギリギリの平地ある。
砂洲上に出来ていて、それが特徴のようである。
最初に目指した史跡情報案内所に寄って見る。
トイレ併設の無人のパンフレット置き場でした。ただ小冊子「富津市文化財ガイドブック」がとても立派で大いに役立つものでした。国の助成金を受けて作成したようですが、太っ腹!と(・∀・)イイネ!!マークであります。
疲れて来たので、ここでUターン、割見塚古墳(方墳)を経由して飯野神社まで戻りました。
この割見塚古墳、全国的にも屈指の終末期方墳であるとか。

こうした事を考え合わせると、この地が早くから開け、有力氏族が活動していた事が伺える。
この古墳群の出土物の大部分は上野の国博に行ってるようだけど、富津公民館にも少しあるとか、訪ねて見る。

公民館の一部屋を間借りして展示している、と言った状況でしたが、もうちょっとちゃんとした博物館が欲しいですね。
帰りがてら、木更津市郷土博物館に寄ったのですが、金鈴塚古墳の出土物を中心に見ごたえのある展示内容でした。
博物館がある大田山の海ほたるを見下ろせる展望台もなかなかのものでした。
 
狭い自治体毎に張り合わないで、共通のテーマで企画したらと、いつも思うのであります。
そして、金鈴塚古墳に立ち寄って、家路についたのでありました。
 
(12/5)