ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

調布映画祭2009

2009-03-09 10:31:25 | 映画
調布で20回目となる「調布映画際2009」が3/4~8日まで開かれた。
調布では昭和8年、日本映画株式会社が建てた撮影所(現在の角川大映撮影所)が誕生。映画全盛期に大映、日活などの撮影所がフル稼働し、独立映画の撮影所もあった。現在も日活、角川大映の撮影所があり、大正時代から映画、演劇などの小道具を作ってきた高津装飾美術などがある「映画のまち」。昭和30年頃には、「東洋のハリウッド」とも呼ばれていた。 その後、映画産業そのものがかつての勢いを失ったといわれる中で、近年はコンピュータグラフィックなどの最新のデジタル技術を持った会社が活躍し、依然として映画づくりに欠かせない街となっている。山崎貴監督の所属している各種アニメーションや特殊効果制作を手がける株式会社白組(調布スタジオ)は調布にある。今回の映画祭も映画上映だけではなく、映画関連資料が展示されたり、映画のまち情報館があったりで、調布の映画関連の歴史や情報がつまっていた。
昨年、90歳にして初めて長編映画「夢のまにまに」を監督した、映画美術の巨匠木村威夫さんと、「ALWAYS 三丁目の夕日」の監督、山崎 貴さんをゲストにし、映画パーソナリティー伊藤さとりさんが司会をし、当時の調布や今後の日本映画界についてトークショーも開催された。私も仕事の合間を縫って、会場に出かけ、聴いた。日活全盛時代の記録映画を見ながら、木村監督のお話や「三丁目の夕日」で、昭和の世界をVFX(視覚効果)を駆使して見事に再現した山崎監督の話などなかなか興味深い話が聴けた。
映画祭は市民らによる実行委員会が作品を選定している。今回は「綴(つづ)り方教室」(昭和13年、山本嘉次郎監督)から映画全盛期の「赤線地帯」(昭和31年、溝口健二監督)、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」、「カンフーパンダ」「それでもボクはやっていない」「インディジョーンズ・クリスタル・スカルの王国」「母べえ」、活弁士による「チャップリンの冒険」など多彩な28作品がそろった。
これが全て無料であるので、見るよい機会でもある。
今回の映画祭もあまり時間がとれなかったが、「チンパオ-陳宝的故事」「州崎パラダイス赤信号」「母べえ」などの映画を見た。
「映画の街」調布を復活させたいという関係者の思いが伝わってくるような映画祭である。
 


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2 コメント

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Unknown ( カモシカ)
2009-03-13 20:13:24
静岡市でも
映画で街を活性化しようと、今年初めて企画された
「シズオカ シネマパーク フェスティバル」がありました。
残念ながら出かけませんでしたが、バレンタインデーの頃だったのでかなり盛況だったようです。

>活弁士による「チャップリンの冒険」など多彩な28作品・・・これが全て無料で
懐具合を気にしないで見られるというのがいいですね。
カモシカさん (つばさ)
2009-03-14 07:09:40
調布もかっては、映画の街であったので、それにちなんで、映画祭が企画されています。いい作品が無料で見られるというのがとてもいいです。

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