淡島明神の本地仏で虚空像菩薩。しばらく工事中であった淡島堂が新装なりました。改装前は旧影
向堂を改修して移築したものでした。元禄年間、紀伊の国・和歌山県の加太神社の霊を移して祀った
ものであって、加太神社は淡島と呼ばれている小島に鎮座しています。俗称淡島神社とも呼ばれてい
るため、この堂も淡島堂と名付けられました。祭神は少彦名命で、堂内には両手で宝珠ほ持つ座業
の神様が安置されています。
この明神は、江戸時代より女性の守り神として信仰を集め、今でも毎年2月8日はここで針供養が行
われています。日頃使い慣れた針に感謝し、柔らかな豆腐にさして供養する多くの女性が詣でます。
この日に限り女性は針仕事をしない風習がありました。最近は外人の参詣者が多いですが、この風
習が理解できるでしょうか。いや日本のお若いご婦人方も わかるかなー ですね。