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あまりにも露骨な政治介入- 実教日本史を巡って大阪維新府議ら、府教委を恫喝

2013-08-27 16:00:28 | 教科書排斥問題

今朝の朝日新聞を見て驚愕しました。

高校「日本史」教科書を巡って、東京都、神奈川県でも、実教出版の教科書が排除されています。それらはもちろんゆゆしき問題です。

しかし、この記事の伝えるところでは、大阪では、紛れもない大阪府議会の一会派である維新の会府議団が大阪府教育委員会と意見交換会を持ち、挙句の果てには恫喝まがいの発言を行い、さらには、使用について「不適切」だと申し入れると言うのです。

これほどまでに露骨な政治介入があるでしょうか。まるで安倍自民党が画策しているところの教科書への政治介入を先取りし地ならしをするかのようです。ことの真偽を維新の会ならびに府教委に確認する必要があります。

先ほど、大阪府教育委員会事務局高等学校課に電話で問い合わせをしたところ、事実関係を調査中ということで、記事を事実とは認めませんでしたが、かりに新聞報道通りのことであれば、確かにこれは問題であると府教委さえも認めていました。その電話でのやり取りを掲載します。

○今朝の朝日新聞記事を見て驚いた。これは、教科書採択へのあまりにも露骨な政治介入ではないか?

●新聞記事の通りだとすれば、そのように受け取られてもしょうがない。わたくしどもも驚いている。現在事実を調べている最中である。

○8月8日の維新府議らと中原教育長との意見交換会で「維新側は実教出版を選定した校名のメモを見ており」とあるが、教科書採択前に実教出版を採択すべきでないと言っている維新府議団に、校名を情報提供するのは法的に問題があるのではないか?

●確かにそのようなことがあれば問題であると考えている。これも事実かどうか調べている。

○維新側からは、「その8校にみなで大挙してその学校に行こうか」との趣旨の発言があったと報道されているが、事実なら、暴力的な恫喝による政治介入を府教委が黙認することになるが、問題ではないのか?

●これも、新聞報道とおりだとすれば、問題であるが、そのような事実があったかどうかわからない。

○8月8日の意見交換会の会議録を見ればわかるのではないか。

●わかると思う。

○本日、維新府議団は実教出版「日本史」教科書の使用は不適切だと申し入れるとあるが、府教委は政治的圧力に屈するのか?

●現在、8校については、実教出版の教科書を使用するとき、どのような補助的な教材で教えるのか、問い合わせている最中であって、その回答を見て採択することになる。

○記事のなか、中原教育長の談話として、「これまでの事務局の説明自体が誤り。」とあるが、これは5月21日教育委員会会議において、当の中原教育長が述べていたことが誤りだということか?

※参考5月21日中原教育長の発言…「教育委員会が行う採択とは、教科書の中身の話ではなく、ルールが守られているかをチェックする最小限の仕事とした。」「採択は確認作業に近く、学校で責任を持ってやっていただくこととなる。」

●そのことも含め誤りがあった。採択は教育委員会にあるということだ。

○教科書採択をめぐって維新の会の介入がこうやって報道された以上、多くの市民は疑義を感じることとなった。8月30日の教育委員会会議で経過も含め採択についてきちんと説明するべきである。

なお、大阪維新の会府議団にも電話で確認しましたところ、記事にあるように大橋政調会長が取材に応じたものだとの回答でした。

 

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